ドローン資格DJI CAMPの費用と期間、国家ライセンス連携まで解説

ドローン資格DJI CAMPの費用と期間、国家ライセンス連携まで解説

この記事の結論
・DJI CAMPはDJI製ドローンの正しい知識と安全な運用スキルを証明する民間資格

・取得費用は約5.5万〜11万円が目安で、最短2日間の講習と試験で取得可能

・国家ライセンス取得時の「経験者講習」要件として活用でき、コスト削減につながる可能性がある

ドローン市場で圧倒的なシェアを誇るDJI製ドローン。その性能を最大限に引き出し、安全に運用するための民間資格として「DJI CAMP(ディージェイアイ キャンプ)」が存在します。

「国家ライセンスと何が違うのか」「取得するメリットはあるのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、DJIドローンに特化した資格「DJI CAMP」の概要から、取得にかかる費用や期間、試験内容、そして国家ライセンス制度との関係性までを網羅的に解説します。

これからドローンのスキルを証明したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

DJI CAMP(ドローンキャンプ)とは?DJIドローンユーザーのための民間資格

DJI CAMPは、DJI製ドローンの正しい知識と安全な運用スキルを習得・証明するための民間資格です。

DJIの日本法人であるDJI JAPAN株式会社が主催し、UTC(Unmanned Aerial System Training Center)という教育機関が認定を行っています。

DJI CAMPの目的と認定されるスキル

この資格の主な目的は、DJI製ドローンのユーザーが製品の特性を正しく理解し、安全に飛行させる能力を身につけることです。

認定されるスキルには、ドローンの飛行原理や航空法などの基礎知識に加え、DJI製品固有のアプリ操作や安全機能の活用方法が含まれます。

認定教育プログラムとインストラクター制度

DJI CAMPは、DJI JAPANによって認定された「DJI CAMPインストラクター」が在籍する企業やスクール(DJI CAMPキャンパス)で実施されます。

受講者は、DJIが策定した統一カリキュラムに基づいた教育プログラムを受けることで、一定水準の技能を習得できます。

資格の種類と取得条件(スペシャリスト/マスター)

DJI CAMPにはいくつかのランクが存在しますが、一般ユーザーが主に取得を目指すのは「DJI CAMPスペシャリスト」です。

  • DJI CAMPスペシャリスト
    受講条件:10時間以上のドローン飛行経験があること。
    対象:DJI製ドローンのユーザー。

なお、「DJI CAMPマスター」などの上位資格やインストラクター資格も存在しますが、これらは主にプロフェッショナルや指導者向けの位置づけとなっています。

まずはスペシャリストの取得が第一歩となります。

国家ライセンス制度におけるDJI CAMPの位置づけ

2022年12月から開始されたドローンの国家ライセンス(無人航空機操縦者技能証明)制度に対し、DJI CAMPはあくまで「民間資格」という位置づけです。

国家ライセンスがなくてもドローンを飛ばすことは可能(特定飛行を除く)ですが、DJI CAMPを取得することで、第三者に対して「一定の操縦技量と安全知識を持っている」ことを客観的に証明できます。

DJI CAMPは民間資格ですが、操縦技量の客観的な証明として広く認知されています。

DJI CAMP資格取得の費用と期間、具体的な流れ

資格取得を検討する際、最も気になるのが費用と期間です。DJI CAMPは実施するスクールによって料金設定が異なる場合があります。

受講費用(講習料・試験料・更新料など)の内訳と目安

DJI CAMPスペシャリストの取得にかかる費用は、スクールごとに幅がありますが、概ね以下の金額が目安となります。

  • 受講費用(講習・試験料込)
    約55,000円〜110,000円程度(例:あるスクールでは88,000円)
  • 認定書発行手数料
    16,500円(税込)※合格後に別途必要
  • テキスト代
    別途購入が必要な場合があります(Amazon等で購入可能)

取得までの標準的な期間とカリキュラム内容

標準的なカリキュラムは2日間で構成されています。

  • 1日目
    座学を中心とした講義。DJI CAMP専用テキストを使用し、航空法、気象、機体構造、安全運用などを学びます。
  • 2日目
    実技講習および筆記・実技試験。

短期間で集中的に学ぶスケジュールが一般的です。

資格取得までの具体的なステップ

  • 申し込み:DJI CAMPを実施している認定スクール(キャンパス)へ申し込む。
  • 受講:2日間の座学・実技講習を受ける。
  • 試験:筆記試験と実技試験(技能認定試験)を受験する。
  • オンラインテスト:講習後の最終確認としてオンラインテストに合格する。
  • 認定:認定書発行手数料を支払い、認定証が発行される。

最短2日間で取得できるため、忙しい方でも挑戦しやすい資格です。

DJI CAMP取得で得られるメリットと具体的な活用事例

費用と時間をかけてDJI CAMPを取得することには、実務的なメリットがあります。

国土交通省への飛行申請が簡略化される

ドローンを人口集中地区などで飛ばす場合、国土交通省への飛行許可・承認申請が必要です。

DJI CAMPスペシャリストの認定証は、この申請時に「操縦者の技能を証明する書類」として活用できます。

また、受講条件である「10時間以上の飛行経験」を裏付ける証拠ともなるため、申請手続きの一部を省略・簡略化できるメリットがあります。

ドローン保険の割引や優遇を受けられる

一部のドローン保険では、DJI CAMPなどの民間資格保有者に対して保険料の割引や優遇措置を設けている場合があります。

具体的な割引率や対象プランについては、各保険会社の公式情報や約款を確認する必要がありますが、維持費の節約につながる可能性があります。

DJI製品の専門知識と安全運用スキルが身につく

DJI CAMPはDJI製品に特化しているため、汎用的なドローン知識だけでなく、DJIアプリ(DJI FlyやDJI GO 4など)の詳細設定や、トラブル時の対応を深く学べます。

フェイルセーフ機能(自動帰還など)の正しい使い方を習得することで、事故リスクを低減し、自信を持って運用できるようになります。

実際の活用事例:仕事や趣味にどう活かせる?

  • 空撮業務
    クライアントに対し、メーカー公認の技能証明を提示することで信頼を獲得する。
  • 点検・測量
    業務でDJI機体を使用する際、安全管理能力の証明として活用する。
  • 趣味の空撮
    旅行先やイベントでの撮影時に、管理者や周囲の人々へ安全性を説明する材料とする。

飛行許可申請の簡略化は、ドローンを本格的に運用する上で大きなメリットです。

国家ライセンスとDJI CAMP:最適な取得パスと連携方法

現在、ドローン業界では国家ライセンス(無人航空機操縦者技能証明)が注目されています。DJI CAMPとの関係性を整理します。

国家ライセンス(操縦ライセンス)制度の概要

国家ライセンスは、国がドローンの操縦技能を証明する制度で、「一等」と「二等」の区分があります。

取得することで、特定の条件下(有人地帯での目視外飛行など)での飛行が可能になったり、許可承認申請が不要になったりする法的メリットがあります。

DJI CAMPは国家ライセンス取得にどう有利に働くか

国家ライセンスを取得するための講習(登録講習機関での受講)には、「初学者コース」と「経験者コース」があります。経験者コースは講習時間が大幅に短縮され、費用も安く抑えられます。

DJI CAMP自体が国家ライセンスの試験免除に直接つながるという公式な制度規定はありませんが、多くの登録講習機関では、「民間資格の保有」を経験者の要件として認めています。

つまり、DJI CAMPを取得していれば、国家ライセンス講習を「経験者」として受講できる可能性が高まり、結果的に取得コストを下げられる場合があります。

【ケース別】DJI CAMPと国家ライセンスの最適な取得戦略

  • 趣味で空撮を楽しみたい人
    まずはDJI CAMPで基礎と安全知識を固めるのがおすすめです。費用も国家ライセンスより比較的安価で、飛行申請の簡略化という実利も得られます。
  • 将来的に業務でドローンを使いたい人
    DJI CAMPを取得して操縦経験を積み、その後「経験者」として国家ライセンス(二等など)を目指すルートが効率的です。

他の民間資格とDJI CAMPの違い・比較

JUIDAやDPAなど、他にも有名な民間資格が存在します。これらと比較した際のDJI CAMPの特徴は、「DJI製品に特化していること」です。

汎用的な操縦技術よりも、自身が使用するDJI機体の機能を深く理解したいユーザーにとっては、DJI CAMPが適していると言えます。

「経験者」の定義は各スクールにより異なるため、事前の確認が必要です。

DJI CAMPの試験内容、難易度、そして合格のポイント

最後に、試験の具体的な内容と対策について解説します。

筆記試験(座学)と実技試験の具体的な内容

  • 筆記試験
    講義で使用する「DJI CAMPテキスト」の内容から出題されます。選択式問題などで、航空法、気象、機体特性などの知識が問われます。
  • 実技試験
    実際にドローンを飛行させます。基本的な離着陸、ホバリング、前後左右の移動、対面飛行(機首を自分に向けての操縦)などがチェックされます。また、飛行計画レポートの作成も求められます。

試験の難易度と合格率の目安

合格率や難易度に関する公式な数値データは公開されていません。しかし、受講条件に「10時間以上の飛行経験」があることから、全くの初心者が受ける試験ではありません。

事前に規定の飛行時間をクリアし、講習内容をしっかり理解していれば、過度に恐れる必要はないレベルと考えられます。

合格へ導く学習のコツと対策

  • 飛行時間を確実に確保する
    ATTIモード(GPSを切った状態)での安定したホバリングなど、基礎的な操縦技術を練習しておくことが重要です。
  • テキストの予習
    市販されているDJI CAMPのテキストを事前に読み込んでおくと、座学の理解度が深まります。
  • オンラインテスト対策
    最終的なオンラインテストに備え、講義中の重要ポイントはメモを取るようにしましょう。

ATTIモードでの操縦練習は、実技試験対策として特に重要です。

まとめ

DJI CAMPは、世界シェアNo.1のDJI製ドローンを安全かつ最大限に活用するための実践的な資格です。

DJI CAMPはDJIドローンユーザーの強い味方

国家ライセンスとは異なりますが、飛行許可申請の簡略化や、対外的な技能証明としての信頼性は依然として高い価値があります。

特にDJI製品の機能を深く理解できる点は、他の資格にはない大きなメリットです。

自身の目的に合わせた資格取得の検討を

「まずは安全に飛ばせるようになりたい」「将来的に国家資格も視野に入れたい」という方にとって、DJI CAMPは最適なステップアップの手段となります。

ご自身のドローンライフに合わせて、取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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