SONY α7Ⅲで花火を撮影するときの設定マニュアル

カメラ撮影講座レビュー

前回のエントリー「一眼カメラで花火の撮影に臨む前に!いまさら聞けない重要なポイント」では花火撮影のマナーと一般的な撮影方法を解説しました。

ここではSONYミラーレス一眼による花火撮影時の設定方法です。

αアカデミーで学んだことやネットで調べたこと、花火撮影で実際に試してみたことなどまとめています。

参考にしたサイト&セミナー

花火大会の彩りを撮る|SONY公式ページ
αアカデミー|SONY公式

この動画はYouTubeのSONY Supportチャンネル「ソニー デジタル一眼カメラα テーマ別撮り方動画 15:花火大会の彩りを撮る」です。
ここで解説した内容をさらに詳しく動画で解説してくれているので視聴してみてください。
これを一通り見れば花火の撮影準備はバッチリですよ。

SONY αで花火撮影するときの持ち物

三脚

花火撮影は長時間露光やバルブ撮影が主で、手ブレ対策が必須です。

荷物になりますが三脚は必要になるでしょう。
そんな時にトラベル三脚は軽くて便利ですが、屋外の撮影では軽すぎてむしろ安定しません。

もしこれから三脚を買うならトラベル三脚は避けた方が良いです。

ちょっとした風でもブレが生じてしまう可能性があります。

また三脚はカーボン製・アルミ製とありますが、カーボン製がベターです。

カーボン製の三脚は軽量かつ安定感のある製品が揃っています。

軽すぎる三脚の対策

持っている三脚がトラベル三脚や軽すぎる三脚であれば、三脚が揺れるのを防ぐためにストーンバッグを用意するのがオススメです。

バンガードのストーンバッグ SB-100

バンガードのストーンバッグ SB-100

ストーンバッグとは三脚の脚を利用してハンモックのように吊るし、ものを乗せることができるアイテムです。

ストーンバッグにはペットボトルなど重しになるものを乗せておくことで三脚の安定性が増します。

リモコンシャッター

花火の撮影で長時間露光やバルブ撮影を行う場合に便利なアイテムがリモコンシャッターです。

カメラのシャッターボタンではなく、リモコンのシャッターボタンを押してシャッターを切ることでカメラの揺れを防ぎます。

リモコンシャッターはシャッターリモコン・レリーズリモコンとも呼ばれています。

SONY純正リモコンシャッター

SONYにはαシリーズ対応のリモコンシャッターが数種類用意されています。

RMT-P1BT 7,000円
RMT-VP1K 7,000円
RM-VPR1 6,900円
ロワジャパン RM-VPR1互換シャッターリモコン

ロワジャパン RM-VPR1互換シャッターリモコン

また、リモコンシャッターは純正品以外にも販売していて、RMT-VPR1の互換製品がAmazonで2,000円程度で手に入れることができるようになっています。

参考:リモートコード互換品!ロワジャパンのタイマー機能付レリーズの使い方

リモコンシャッターはワイヤレスタイプとワイヤード(有線)タイプのどちらかを選びます。

ワイヤレスタイプはBluetoothで接続できて便利ですが、撮影場所に同じような設定をしている人が近くにいると、混信を起こす可能性があります。

そのため有線タイプのリモコンシャッターのほうが安心です。

花火撮影用のレンズ

レンズはズームレンズがオススメです。
ズームレンズなら三脚に固定してからも画角を変えることができます。

また焦点距離の長いズームレンズがあれば、花火の観覧場所から離れた位置でも撮影ができます。
観覧場所は人も多く、三脚が禁止の場所もあります。
一般の花火観覧者とのトラブルを避けるなら焦点距離の長いズームレンズがオススメです。

2台のカメラを使うときの便利なアイテム

広角レンズとズームレンズを使って2台のカメラで撮影すれば、ワイドとズームの画を同時に撮ることができます。

この時、三脚を2台分用意すると荷物も増えて大変です。

そんな時は一本の三脚で2台のカメラを搭載できる雲台プレートを使うと便利です。

黒うちわ

バルブ撮影では露光中に黒うちわをレンズ前に被せて、複数の花火を一枚の写真におさめるなんてことが可能です。

なので花火のバルブ撮影に挑戦したい方は黒うちわが必須です。
黒うちわは100円ショップで販売されているみたいですね。

参考:100円ショップで購入した『コンサートうちわ・応援うちわ』の商品一覧 (ダイソー・セリア・キャンドゥ)

近所のダイソーに行ってみましたところ、巨大な黒うちわしか見当たりませんでした。

仕方がないのでカラーペーパーを100円ショップで買って、小さなうちわに張り付けることにしました。

ラッキーなことに駅前でうちわを配っていましたよ。絶妙なタイミングです。

やや小ぶりのうちわでバルブ撮影にちょうど良い大きさです。

あまり大きなうちわだとレンズやカメラ、三脚に触れてしまう恐れもあります。

そうなるとカメラにブレが生じてしまいかねません。

程よい大きさの黒うちわを用意しましょう。

NDフィルター

花火撮影で行うバルブ撮影や長時間露光はシャッター速度を遅くして撮るので、露出オーバーしやすいという難点があります。

ISO感度を最低に設定し、絞りを最小になるようにしても(F16~F22)花火後半の連発時には露出オーバーになる可能性もあります。

そんな時に便利なアイテムがNDフィルターです。

NDフィルターは減光効果の少ないND4~ND8で十分です。

しかし、NDフィルターを花火の撮影中に取り付けるのはかなり面倒ですよね。

そこで私は可変NDフィルターを使用しすることにしました。

可変NDフィルターはフィルター本体を回転することで減光の度合いを調整できる便利なアイテムです。

参考⇒Tiffen 可変NDフィルターを購入して使ってみたよ。レビュー&失敗談

花火の打ち上げ場所に近い位置で撮影する場合は、花火を大きく撮れるため明るくなりすぎるのでNDフィルターが必須になります。

SONY αで花火撮影するときの設定・登録方法

ISO感度

花火の撮影時のISO感度設定は一番小さい値で設定します。

拡張ISO感度 50 静止画のみ設定可能

α7Ⅲの場合、拡張ISO感度でISO50に設定できます。(サイレント撮影・ピクチャープロファイル使用時は使えません。)

絞り

絞りは花火の明るさによって調整します。

ISO感度を最小に設定し、シャッター速度は30秒に設定すると絞りはF11~F13ぐらいが適正露出になります。

また、花火の軌跡を太く写したい場合はF5~F8程度で。なるべく細い線にしたい場合はF11から、場合によってはF16ぐらいまで絞りこむと良いでしょう。

シャッター速度

花火撮影時のシャッター速度は30秒に設定します。

SONY α7Ⅲのバルブ撮影設定

SONY α7Ⅲのバルブ撮影設定

SONY α7Ⅲでバルブ撮影に設定するには、マニュアルモードでシャッタースピードのダイヤルを30秒よりも左に回し「BULB」の文字が表示すればOKです。

シャッター速度30秒の状態でさらに回してもBULBにならない場合はサイレント撮影に設定していないかどうか確認します。

サイレント撮影時はBULBに設定できません。

ホワイトバランス

花火の撮影ではホワイトバランスをマニュアルで設定すると写真のクオリティが上がります。

花火写真の作品性を高めるには自分の好みで色味を調整して、オリジナルの表現を出します。

Fnキーを押してホワイトバランスの項目を選択する

Fnキーを押してホワイトバランスの項目を選択する

α7Ⅲでホワイトバランスをマニュアルで設定するにはFnキーを押してホワイトバランスの項目(写真の位置)を選択します。

ホワイトバランスの項目から「K」を選択

ホワイトバランスの項目から「K」を選択

K(ケルビン)の値を変更する

K(ケルビン)の値を変更する

選択項目の中に「K」と書かれているアイコンを探し、コントロールホイールの右を押します。

次にコントロールホイールの上下を押して数値を変更します。

5000K(ケルビン)~6000Kが標準的な色で、数値を上げれば赤くなり、数値を下げれば青色に傾きます。

クリエイティブスタイル

ホワイトバランスと同じような設定にクリエイティブスタイルがあります。

Fnキーを押してクリエイティブスタイルを選択

Fnキーを押してクリエイティブスタイルを選択

SONY αシリーズでは初期設定で「Standard」になっています。

クリエイティブスタイルからVividを選択する

クリエイティブスタイルからVividを選択する

コントラスト・彩度・シャープネスの値を全て+1に

コントラスト・彩度・シャープネスの値を全て+1に

これを「Vivid」に変更します。

Vividを選択した状態でコントロールホイールの右を押すと、コントラスト・彩度・シャープネスの数値を変更できます。

花火の撮影ではこの値をすべて+1にするのがオススメだそうです。

2 Vivid を選択

数値を変更できます。

ちなみにクリエイティブスタイルの値を自分で調整する場合は上の写真のように「Vivid」の前に数字の2が入っている項目を選ぶのがオススメです。

初期状態のものとは別に、自分独自のカスタマイズしたクリエイティブスタイルを使用できるようになっています。

マニュアルフォーカス

花火の撮影はマニュアルフォーカスを使用します。

マニュアルフォーカスでピントを合わせるときに便利なのがピーキングとフォーカス拡大表示になります。

星景写真ではピーキングが欠かせません。

ピーキング設定

メニューからピーキング設定を選択

メニューからピーキング設定を選択

ピーキング色を選択

ピーキング色を選択

ピーキング色をレッドに変更

ピーキング色をレッドに変更

αシリーズはピーキングの色を赤・黄・白から選べます。

赤色がオススメです。

フォーカス拡大表示

MFアシスト 入

MFアシスト 入

カスタムボタンにピント拡大を割り当て

カスタムボタンにピント拡大を割り当て

MFアシストを「入」にしてMF時にフォーカスリングを触ると、拡大表示した画像が液晶モニターに表示されます。
またカスタムボタンにピント拡大を割り当てることで、好きなタイミングで拡大表示することも出来て便利です。

花火撮影時にはぜひカスタムキー設定をしておきましょう。

長秒時ノイズリダクションをオフ

α7Ⅲには長秒時ノイズリダクションという機能があります。
シャッター速度が1秒よりも遅い場合はカメラ本体が自動的にノイズを軽減してくれる機能ですが、花火撮影ではこの機能が作品の印象を変えてしまう恐れがあります。
(ノイズがなさ過ぎて不自然になります。)

そのため花火撮影の前には長秒時ノイズリダクションをオフにします。

参考:長秒時NR(静止画)|α7Ⅲヘルプガイド

メニュー内の長秒時NRを選択

メニュー内の長秒時NRを選択

メニュー内の長秒時NRを入から切へ変更

メニュー内の長秒時NRを入から切へ変更

α7Ⅲのメニューに「長秒時NR」があるので選択してOFFにします。

DRO(ダイナミックレンジオプティマイザー)をオフ

α7Ⅲにはダイナミックレンジをカメラボディが自動的に調整する機能があり、初期設定でONになっています。

参考:Dレンジオプティマイザー(DRO)|α7Ⅲヘルプガイド

暗い場所での撮影では自動的に感度を高めて明るく撮れますが、花火の撮影では不要です。
暗闇と花火のコントラストをキレイに撮りたいのに、DROをオンにしていると感度が高まりノイズが発生するからです。

初期設定ではDレンジオプティマイザーはON

Dレンジオプティマイザーを切る

Dレンジオプティマイザーを切る

DROはオフにしておきます。

手ブレ補正をオフ

メニューから手ブレ補正を選択し、切に変更

メニューから手ブレ補正を選択し、切に変更

花火の撮影は三脚で撮影します。

手振れ補正を「入」にした状態で三脚撮影すると、手振れ補正が誤作動を起こす恐れがあるので、手ブレ補正は「切」にします。

設定を登録

以上を花火の撮影前に全て設定しますが、撮影前に夜の暗闇の中で設定するのは手間もかかるし、抜け落ちてしまうこともあるでしょう。

SONY α7Ⅲではここで解説した設定を全て事前に登録することが出来ます。

α7ⅢのMR登録


カメラメニューからMR登録を選択して、決定を押せばカメラに行っている設定を保存することが出来ます。

花火撮影用の設定は撮影直前に行うのではなく、あらかじめカメラに登録して撮影前に簡単に呼び出せるようにしておきましょう。

またα7シリーズはファームウェアのアップデートでカスタムキーに割り当てていた設定が消えてしまうことがあるようです。

そこですべての設定をSDカードに保存することも出来るようになっており、同じカメラであれば設定をいつでも復元することが出来ます。

SONY αで花火を撮影するときの設定マニュアル まとめ

こんな感じです!

SONY α7Ⅲでの花火設定方法を解説しました。
SONY αシリーズならほぼ同じような設定で花火撮影の準備を整えることができるはずです。

写真の撮影方法はネット検索するとたくさん見つかると思いますが、自分のカメラに最適な設定方法についてはカメラメーカーの写真講座を受講するのが一番手っ取り早いです。

SONYストアが近くにある方はぜひαアカデミーを受けてみましょう!
写真撮影についてたくさんの発見がありますよ!

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人気講師の講座はすぐに席が埋まってしまうので、希望の講座は1~2か月前にチェックしておくのがオススメです。

αアカデミー公式ページ

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