RAW現像するならBTOのパソコンショップで買うべきか?

※2023年5月に更新しました。
パソコンはどこのメーカーを買えばよい?

写真にこだわる場合は一眼カメラが欠かせません。
中でもRAWデータを写真編集の専用ソフトで編集・加工すると、撮った写真のクオリティが段違いに高品質になります。
写真コンテストに応募するような人たちは必ずと言ってよいほどRAWデータを取り扱って編集しています。
RAW現像の編集ソフトを使いこなすにはやっぱりパソコンが欠かせません。
では写真編集用のパソコンはどこのメーカーが良いのでしょうか。
動画編集やゲームはBTOパソコンが人気なので、パソコンショップのRAW現像向けパソコンも気になりますよね。
ここではRAW現像向けのパソコンの選び方とおススメのパソコンメーカーについて詳しく解説します。
この動画では動画編集向けのパソコン選びでどこのBTOパソコンメーカーが良いのか解説しました。
RAW現像用のパソコン選びでも役立つと思うので合わせて視聴してみてください。
目次
RAW現像ってなに?
そもそもRAW現像とはどんなものでしょうか。

RAWという言葉は日本語にすると、生もしくは未加工という意味になります
デジタルカメラで撮影をした時の、ファイル形式の1つにRAWデータがあります。
一般的にはJPEGデータで保存されることが多いですが、JPEGはカメラによって色調補正処理が行われてしまいます。
そうした処理の行われていない、撮影したままの状態で保存されるデータがRAWデータです。
このRAWデータの魅力は、圧縮されていない(または圧縮率が低い)データなので、過度な補正処理を行ってもノイズが出にくいのです。
ちなみにRAWデータを専用ソフトで編集することを、RAW現像と呼んでいます。

フィルム時代とデジタル時代の写真プリントの違い
RAW現像は昔の銀塩カメラ(フィルムカメラ)のフィルム現像となぞらえているといっていいでしょう。
デジタルカメラでの写真において、写真を自分で好きなように仕上げられるのは、醍醐味の1つと言えるかもしれません。
ただRAWデータはファイルサイズが大きいため、ある程度スペックのあるパソコンがないとキツいのが難点です。
趣味で撮影したRAWデータを、1~2枚RAW現像するなら、そんなに性能の良いパソコンでなくてもできますが
こんな人がおススメ
✅これからすべてRAWデータで撮りたい
✅3000万以上の画素数の写真データを取り扱う
✅撮影枚数が多くデータ管理に困っている
といった方は、性能の良いパソコンを使ってRAW現像ソフトで写真を管理するのが良いです。
ちなみにRAW現像ソフトはJPEG画像も編集できるようになっていますよ。
RAW現像におすすめのパソコンスペック

LightroomCCの編集画面
RAW現像用のソフトはAdobeのLightroomやSILKYPIX、Capture One Proがあり、カメラメーカーが無料で配布しているRAW現像ソフトもあります。
RAW現像ソフトは写真を管理するのにも便利です。
中でもフォトグラファーに定番のRAW現像ソフトであるLightroom Classic の最小限のパソコンスペックを調べてみました。
Lightroom Classic CCの最小システム構成(Windows)
CPU | 64 ビットをサポートしている Intel® または AMD プロセッサー(2 GHz 以上のプロセッサー) |
メモリー | 8 GB 以上の RAM(16 GB 以上を推奨) |
ハードディスク容量 | 2 GB 以上の空き容量のあるハードディスク(プログラムのインストール時に必要) |
グラフィックカード | ・DirectX 12 をサポートしている GPU ・2 GB 以上の VRAM |
※2023年1月 Adobe公式サイト調べ
このような条件をクリアしているパソコンはMacで探すとやや高くなりますが、パソコンショップで販売されているパソコンならミドルクラス(10万円前後)で対応できます。
中でもBTOパソコンから探すことで、かなりお手ごろな価格で見つけることができます。
BTOパソコンメーカーとは
BTOパソコンとはBuild to Orderの略で、受注生産のパソコンのことを言います。
主にパソコンショップで販売されているパソコンのことをBTOパソコンと呼んでおり、主要なメーカーではマウスコンピューターやドスパラ、パソコン工房、ツクモが有名です。
Macやデル、ヒューレットパッカードでも注文時にある程度のカスタマイズはできるようになっていますが、BTOパソコンメーカーのほうが値段が安いのが特長です。
ほかにレノボや富士通でもBTOパソコンを販売しているようですね。
BTOパソコンのメリット・デメリット
BTOパソコンのメリットはコストパフォーマンスとカスタマイズ性の良さでしょう。
パソコンの主なパーツであるCPUやグラフィックカードは好きなものを選ぶことができます。

ドスパラのBTOパソコン 高性能なのに配線がすっきり。
デスクトップパソコンの場合、汎用のケース内にキレイに配線されて組み立てられており、購入後に自分でも部品交換がしやすいのも魅力です。
パソコンを1から組み立てるほど知識がないけど、後々自分でパーツ交換に挑戦したい方には最適です。
デメリットは専用設計ではないため、MacBookのような超薄型のスタイリッシュなデザインと比べると、サイズが大きく見た目がシンプル(地味)です。
BTOパソコンメーカーの外観デザインはどんどん改善しているので、昔ほど野暮な見た目ではなくなってきていますが..
ノート型で持ち運び重視の方はメーカーパソコンのほうが良いかもしれません。
狙い目はBTOパソコンのRAW専用モデル
BTOパソコンでRAW現像向けのパソコンを選ぶ場合、パソコンに詳しくない方はBTOパソコンショップのRAW専用モデルがおススメです。
RAW現像用ソフトの推奨環境に合わせたスペックに構成し、高速カードリーダーなどほかに必要なパーツも備わっていてお値段も抑えられています。
専用モデルは必要最小限というよりは少しオーバースペック傾向があるので、「最低3年はパソコンを買い替えたくない」と考える方にはちょうど良いでしょう。
予算が少ない方は専用モデルのスペックをチェックして、それに近い製品を探すのが良いです。
妥協をする場合はCPUとメモリはなるべく専用モデルに近いもので、データ容量かグラフィックカードを妥協するようにすると後悔が少ないでしょう。
RAW現像におススメのパソコンを紹介するよ!
ここではBTOパソコンショップのRAW現像向けパソコンのスペックに近くてお買い得価格のパソコンを選んでみました。
パソコンに詳しくない方や、自分でパソコンを探すのが面倒な人はぜひ参考にご覧ください。
マウスコンピューターのRAW現像おすすめデスクパソコン
mouse MH-I5U01は、マウスコンピューターの中でもRAW現像に適しているパソコンです。
CPUにはCore i5-13400プロセッサーを搭載しています。
RAW現像をするには高い処理能力を持つプロセッサーが必要なため、動画編集にも十分に対応するCore i5-13400を積んでいるのはとても魅力的です。

マウスコンピューター G-Tune
グラフィックカードは非搭載でCPU内蔵のグラフィックスを使います。
メモリは8GBなので、画素数が大きいカメラを使っている場合は16GBにアップグレードするのがおすすめです。
また書き込みと読み取り速度の速いM.2 NVMe SSDを搭載しています。
ハードディスクは非搭載のため、RAW現像が終わった写真を保存するためのHDDを追加で搭載するのが良いでしょう。

mouse MH-I5U01
CPU: Core i5-13400グラフィックス:インテル UHD グラフィックス 730
メモリ:8GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
119900円(税込)
マウスコンピューターのRAW現像おすすめノートパソコン
mouse K5-I7GM5BK-Aは、マウスコンピューターのRAW現像に適したノートパソコンです。
動画や画像編集のために必要なスペックを備えたモデルです。
液晶パネルは15.6型 フルHDノングレア (1,920×1,080/ LEDバックライト)です。
液晶のサイズが15インチ以上あると、RAW現像にも快適です。

mouse K5-I7GM5BK-A
画像の詳細部分を確認するのに、ある程度の大きさの液晶は必須です。

ノングレアタイプなので、長時間作業していても目が疲れないのが良いですね。
CPUはインテル Core i7-12650Hで、RAW現像をこなすために十分なスペックを持っています。
また512GBのM.2 SSD NVMeを搭載しています。
ノートパソコンは容量不足を気にすることがありますが、このモデルは大容量タイプなので安心です。

mouse K5-I7GM5BK-A
CPU:Core i7-12650Hメモリ:16GB PC4-25600
グラフィックス:GeForce MX550 / インテル UHD グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
液晶モニター:15.6型フルHDノングレア液晶
重量1.97kg
149800円(税込)
パソコンレビュー:mouse K5-I7GM5BK-Aレビュー 動画編集用ノートパソコン一台目に最高な選択です
マウスコンピューターと当ブログのコラボ企画のパソコンでお買い得な製品です。

mouse K5-MVPR
CPU:Core i7-12650Hメモリ:16GB PC4-25600
グラフィックス:GeForce MX550 / インテル UHD グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
液晶モニター:15.6型 フルHDノングレア液晶
134800円(税込)
ドスパラのRAW現像おすすめデスクパソコン
ドスパラのBTOパソコンの中では、raytrek DebutがRAW現像用パソコンでおすすめしたいモデルです。
スペックはCPUがインテル Core i5-13400でメモリは16GBです。

グラフィックカードは非搭載で画像処理はCPU内蔵のインテル UHD730で実行されます。
枚数の多いRAW現像でもサクサク編集していけます。

raytrek debut
CPU:Core i5-13400グラフィックス:インテル UHDグラフィックス730
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB
94980円(税込)
ドスパラのRAW現像おすすめノートパソコン

ドスパラ GALLERIA ノートパソコン
ドスパラのGALLERIA UL7C-AA3はRAW画像編集をするのにパフォーマンスの良いノートパソコンです。
非常にコスパの良いモデルで、これぞBTOと納得させてくれます。
CPUは第12世代のインテル Core i7-12700Hが搭載されています。
さらにグラフィックカードには画像編集に最適なインテル Arc A550Mで性能は十分以上です。

デスクトップ並みの性能です。
液晶が15.6インチ非光沢液晶でストレージは大容量500GBのM.2 SSD NVMe Gen4が搭載されています。

GALLERIA UL7C-AA3
CPU:インテル Core i7-12700Hメモリ:16GB PC5-38400
グラフィックス:Intel Arc A550M
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 512GB
液晶ディスプレイ:15.6型フルHDノングレア液晶(リフレッシュレート 144Hz)
105980円(税込)
商品レビュー:インテルArc A550M搭載GALLERIA UL7C-AA3で動画編集を検証するよ
パソコン工房のRAW現像おすすめデスクパソコン
パソコン工房にもRAW現像おすすめパソコンは豊富です。
BTOパソコンはチープな印象があるかも知れませんが、このモデルはそうではありません。
シンプルでコンパクトなタワーケースを使い、メッシュ加工が施されているため高級感があります。
CPUはAMD Ryzen 5 5600Xでメモリは16GBです。
ストレージは500GB M.2 SSD NVMeとなっています。
容量不足になったときには、空きベイにハードディスクなどを追加できます。

SENSE-M0P5-R56X-NAX
CPU:Ryzen 5 5600Xグラフィックス:GeForce RTX 3050 8GB GDDR6
メモリ:16GB(PC4-25600)
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB
131800円(税込)
パソコン工房のRAW現像おすすめノートパソコン
パソコン工房のBTOノートパソコンでおすすめのノートパソコンも紹介します。
RAW現像をするために十分なスペックを持っているパソコンです。
CPUは第12世代のCore i7-1255Uが搭載され、メモリは16GBです。
ストレージはM.2 SSDで512GBの容量です。
非光沢カラーの15.6型の液晶を搭載しているので、RAW現像の作業を快適に行えます。
ドットピッチが鮮やかなフルHD液晶のため、画像の隅々まで正確にチェックできます。
使い勝手の良いノートパソコンです。

SENSE-15FH123-i7-UXSX
CPU:インテル Core i7-1255Uグラフィックス:Iris Xe Graphics
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe対応 500GB
液晶モニター:15.6型フルHDノングレア液晶
124800円(税込)
RAW現像におススメのBTOパソコンショップ
マウスコンピューター

マウスコンピューター ダイレクトショップ
マウスコンピューターは受注生産方式で、パソコンを製造する老舗国産メーカーです。
秋葉原からお店を始めて、徐々に会社分割を行ない今のような大きな企業へと成長してきました。
個人向けBTOパソコンはもちろん、法人向けのパソコンなども多く製造しています。
国産の企業だけあって、カスタマーサポートが充実しています。
製品の1年間無償の保証サービスや、24時間サポートなどを提供しているのです。
高いクオリティを維持しているメーカーしか認定されないマイクロソフトからのOEM認定も受けています。
レビューなども見ても、マウスコンピューターを利用しているユーザーは高い満足度を示していますよ。
ドスパラ

ドスパラ 店舗
ドスパラはパソコン通販の先駆け的な存在の企業です。
ハイスペックな製品をリーズナブルな価格で販売しているのが特徴です。
RAW現像に必要なスペックを満たしたコスパの高いモデルをいくつも揃えています。
注文してから家に届くまでの時間が短いのも魅力です。
ネットショップだけではなく、実店舗の展開にも力を入れています。
パソコン工房

パソコン工房 直販ショップ
パソコン工房は、BTOパソコンの中でも価格が安いことが特徴的なメーカーです。
価格が安い割には、RAW現像やゲームの使用に耐えられるようなハイスペックモデルを用意しています。
幅広いラインナップを揃えているので、多くのユーザーから支持されています。
定期的にお得なセールをしているため、タイミングによってはハイスペックマシンを驚きの価格で手に入れられます。
他のメーカーに比べて認知度が高くないので、価格で勝負している印象があります。
フルタワーだけではなく、ミニタワーや静音モデルなどを揃えています。
ミドルタワーもありますから、自分のニーズに合わせて選びやすくなっています。
ツクモ

ツクモ
ツクモはパソコンパーツを取り扱うBTOパソコンショップです。
中でもRAW現像モデルは中原 一雄氏が監修したモデルを用意しており、カスタマイズも対応してくれます。
型落ちのグラフィックカードの取り扱い期間も長く、他のBTOパソコンメーカーと比べて価格が安いのが特長です。
まとめ
こんな感じです!
BTOパソコンショップではこのほかにもRAW現像専用のパソコンも用意してくれているので、それらのスペックを参考にパソコンを選びましょう。
今後もカメラの画素数や性能はアップしていくと思われるので、あんまり価格のやすいパソコンよりは、ある程度性能の良いパソコンを買ったほうが後悔は少ないと思います。
サポートがしっかりしたBTOパソコンを強くお勧めします。