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高画素向け!RAW現像におすすめのデスクトップPC5選

※2023年5月に更新しました。

高画素のカメラ買ったけど、パソコンが重くて困ってます..


カメラの画素数がどんどん高まっていて、高画質で写真を撮れるのはいいのですが、データが重くて大変です。

特にRAWで撮影した場合は低スペックのパソコンで写真編集できないんですよね…

SNSやYouTubeの人気で、写真の品質をアップするのは写真家さんだけではなくなった今、カメラに合わせてパソコンも良いものを揃える必要があります。

ここでは高画質な写真が撮れるカメラ向けのRAW現像用パソコンをデスクトップで選ぶ場合に失敗しないポイントと、オススメのパソコンを5種類紹介します。

必要以上に高いパソコンを買わないように、ぜひ参考にしてみて下さいね!

RAW現像とは

JPEGファイル 2420万画素(フルサイズ)の最高画質設定時

そもそもRAW現像って何?っていう方のためにRAW現像についてざっくり説明します。

一般的にデジタルカメラで撮影したデータは、内蔵されている画像処理機能によって圧縮されたもので、JPEGというファイルで出力されます。

それに対して、撮影したデータを圧縮していない生のデータをRAW(ロウ)と呼びます。
RAWデータは圧縮されておらず、そのままではファイルを開くことができません。

同じカメラのRAWデータ ファイルサイズは約2~3倍

RAWデータはRAW現像専用のソフトで開き、色やコントラストの調整を自分自身で行いJPEGに変換(出力)する必要があります。
このようにRAWデータを読み込んでJPEGを出力する一連の流れがRAW現像となります。

Lightroom Classic CCで現像後の写真 フルサイズ

RAW現像のソフトはRAWだけでなくJPEGのデータも読み込んで写真の編集をすることが可能です。
だけどRAWデータの方が過度な編集をしてもノイズの発生が少ないので、プロの方はRAWデータを選びます。

RAW現像はデスクトップのほうが有利な点

パソコンショップのクリエイター向けパソコン

RAW現像をするのなら断然パソコンのほうがやりやすいです。

最近だとパソコンを持たない人も増えていますが、RAW現像ソフトはスマホやタブレットでは少しやりにくいです。

また、RAWデータはデータ量が大きいので、ハードディスクの増設が簡単なデスクトップパソコンのほうが向いています。

デスクトップが良い理由・RAW現像の操作がしやすい

・ノートPCに比べて価格が安価

・メモリ・グラボの追加・交換が簡単

パーツが同性能クラスであれば、圧倒的にデスクトップの方がコストパフォーマンスに優れています。

中でもパソコンショップで組み立てられたパソコンや自作パソコンはカスタマイズしやすい設計になっています。

価格も安くて性能の良いパソコンが多く、中にはRAW現像専用にカスタム設計されたパソコンも売っているので初心者の方にもオススメです。

RAW現像に必要なCPU性能とは?

パソコンショップの高性能なフルタワーデスクトップパソコン

RAW現像をするのに最も性能が問われるのがCPUです。
高性能であればあるほど編集作業にストレスがかかりません。

特にRAW現像はファイルのサイズが大きいです。

サイズが大きなファイルを処理するには、どうしてもマシンパワーが必要となり、CPUに大きな負担がかかります。

特にJPEGを出力する際に負荷が最大化するため、低スペックのパソコンで行うと他の作業が妨げられる恐れもあります。

合わせてオススメ:RAW現像用にパソコン買うならCPUはどれがオススメ?

ではRAW現像に必要なCPUの性能は、どの程度のものが必要なのでしょうか。

例:Intel Core i5-11400

CPUの種類 定格クロック ブーストクロック コア / スレッド数
Core i5-11400 2.60GHz 4.40GHz 6 / 12

CPUのスペックは動作周波数のクロック数とコア数によって決まります。

動作周波数はGHzという単位で表示され、数字が大きくなるほど処理能力が高いです。

CPUのスペックを見る場合、ブーストクロックではなく定格クロック数で判断します。

参考:Lightroom Classic CCの最小システム構成 CPU

プロセッサーの必要構成
インテル または AMD プロセッサー(64-bit 対応)2GHz 以上のプロセッサー

ではAdobeの人気RAW現像ソフト Lightroom Classic CC の必要システム構成を見てみましょう。

CPUの必要なクロック数は2GHzです。

第10世代のCore i5では定格クロック数が2.60GHzでクリアしています。

RAW現像ソフトは動画編集ほど並列処理が求められないため、コア数はCore i5-11400の6コアでも十分です。
一般的なRAW現像の用途では最新のCore i5で問題ありません。
ただし、Photoshopなど他のソフトを同時に起動して作業することが多い方は、Corei7またはRyzen7がオススメです。

写真編集でメモリは何GBが妥当か?

デスクトップ用メモリ PC4-19200 DDR4

RAW現像用のパソコンを選ぶときには、メモリは何GB必要でしょうか。

メモリが不足すると、CPU性能を発揮できずRAW現像ソフトの動きも遅くなります。

結論を先に言うと、一般的なレベルでRAW現像をするのなら、最低でも8GBはあった方がいいでしょう。

参考:Lightroom Classic CCの最小システム構成 メモリ

RAMの必要構成
8 GB 以上の RAM(16 GB 以上を推奨)

表のRAMはメモリを意味します。

Lightroom Classic CCのメモリ必要構成を見ると、メモリは8GBが最低限で、16GB以上を推奨しています。

通常、パソコン起動時にはOSもメモリを消費するのでメモリ8GBではやや不足気味です。

市販のパソコンのメモリ量は8GBの上は16GBとなるので、Adobeの推奨をクリアするなら16GBとなります。

最近ではメモリの価格も安くなってきていますので、資金的な余裕があれば16GB以上を選ぶのが良いです。
予算がなくて8GBにしたい場合はLightroom Classic CC以外のRAW現像ソフトを選ぶのもよいかもしれません。

参考情報:RAW現像・写真編集に最適なスペックのおすすめパソコン|パソコン工房

RAW現像の処理速度を上げるならSSDが必須

従来のHDD(ハードディスク)

RAW現像は、CPU・メモリの他にも重視したいのがストレージになります。

最近主流になっているSSDをシステムドライブに採用することで、大きくその処理速度が変わります。

従来のHDDと比較すると、約4倍以上もの速度でパソコンを動かすことができます。
体感でかなり処理速度が違うのがわかるので、RAW現像をするのならSSDをおすすめします。

SATA SSDはベイに収納

M.2 SSDはマザーボードに取付

ちなみにSSDは2種類あります。
SATA SSDとNVMe M.2 SSDです。

接続方法が違っており、NVMe M.2 SSDのほうが読み込み速度が速いです。

ただし予算的な問題もでてきますので、システムドライブだけSSDでも問題ありません。

大容量のJPEGやRAWデータをたくさん保存する場合、1GBあたりのコストが抑えられるHDDを別に用意すると良いでしょう。

関連情報:最新鋭SSD導入で写真管理はどう変わるのか|デジカメWatch

RAW現像におけるグラフィックボードの必要性

プロ向けの画像処理用グラフィックカード Quadro

RAW現像ってグラフィックボードも必要なの?

グラフィックボードとは、画像や映像の処理を専門に行うCPUだと考えてください。

RAW現像において、グラフィックボードが必要かどうかと問われると、あればいいという程度です。

その理由はRAW現像に使うソフトが、あまりグラフィックボードに依存しないからです。

参考:Lightroom Classic CCの最小システム構成 グラフィックカード

グラフィックプロセッサーの必要構成
64 ビットをサポートしている Intel® または AMD プロセッサー(2 GHz 以上のプロセッサー)
DirectX 12 をサポートしている GPU
2 GB 以上の VRAM(4 GB を推奨、4K や 5K などの大型で高解像度のモニター向け)

グラフィックプロセッサーはCPUにも内蔵している場合が多く、余程大量にRAW現像をすることがなければ、処理速度の違いをハッキリと体感できることはありません。

なので初心者レベルの人なら、グラフィックボードは必要ありません。

一点注意したいのは、RAW現像向けの液晶ディスプレイ(カラーマネージメントディスプレイ)を使う場合はグラフィックカードが必要になります。

ただ最初につけていなくても、後から追加できるのがデスクトップのメリットです。
必要になった時に、Quadroのような本格的なグラフィックボードを追加するのもオススメです。

参考:RAW現像用のパソコンにビデオカードは必須ではない理由を解説

高画素写真データをRAW現像したい方向けのデスクトップパソコン5選

マウスコンピューター G-Tune DG-A5G1D

G-Tune DG-A5G1DはRyzen 5 4500とGeForce GTX 1660 SUPER 6GBの組み合わせです。
価格を抑えつつ長く使えるRAW現像・動画編集向けのデスクトップPCです。
メモリ16GBでバランスも良く、しばらくはカスタマイズを必要としない十分な性能なのでRAW現像初心者に最適です。
高画素のRAW現像向けにもRyzen 5 4500は最適です。

G-Tune DG-A5G1D

CPU: Ryzen 5 4500 
グラフィックス:GeForce GTX 1660 SUPER 6GB 
メモリ:16GB PC4-25600 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB 

149800円(税込)

公式ページを見る

ドスパラ raytrek 4CDH

raytrek 4CDHはドスパラの高画素RAW現像向けのデスクトップパソコンです。
CPUとグラフィックボードも動画編集向けのパソコン並みのパワーのあるパーツを装備しています。
シルバーとブラックのツートンカラーでデスク周りが引き締まるカッコイイデザインなのが魅力。

raytrek 4CDH

CPU:Core i5-13400F 
グラフィックス:GeForce GTX 1650 4GB 
メモリ:16GB 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB

134979円(税込)

公式ページを見る

パソコン工房 SENSEシリーズ

パソコン工房のRAW現像向けデスクトップにSENSEシリーズがあります。
ここで紹介するデスクトップPCはCPUにAMD Ryzen 5600Xを搭載、メモリは16GB、ストレージ構成はM.2 SSD NVMe 500GBで非常にバランスの良い構成です。
高画素のRAW現像にはこのぐらいのスペックがあると安心です。

SENSE-M0P5-R56X-NAX

CPU:Ryzen 5 5600X 
グラフィックス:GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 
メモリ:16GB(PC4-25600) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB

131800円(税込)

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ツクモ eX.computer G-GEAR GA5J-B221/B2

BTOパソコンショップのツクモ eX.computer のデスクトップパソコン G-GEAR GA5J-B221/B2も高画素のRAW現像に最適です。
第12世代インテル Core i5-12400と16GBメモリ、ミドルクラスのグラフィックカードGeForce RTX 3050でお買い得な価格設定です。

eX.computer G-GEAR GA5J-B221/B2

CPU:インテル Core i5-12400
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB

139,800円(税込)

>>販売ページを見る

マウスコンピューターと当ブログのコラボモデル

マウスコンピューターと当ブログのコラボ企画モデルもRAW現像におすすめです。
インテル第12世代CPUとグラフィックカード GeForce GTX 1650を搭載したシリーズで、ゲーミング + クリエイティブにも使えるミドルエンド仕様です。

マウスコンピューターと当ブログのコラボ企画のパソコンでお買い得な製品です。

DAIV Z5-MVPR

CPU:Core i5-12400F
⇒Core i5-12400へ無償アップグレード中 
メモリ:16GB PC4-25600 
グラフィックス:GeForce GTX1650 GDDR6(4GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB + HDD 2TB 
DVDドライブ・UHS-II SDカードリーダー 
電源:500W

149800円(税込)

公式ページを見る

まとめ

こんな感じです!

Adobe Lightroom Classic CCの最小システム構成をもとに考慮しました。

他のRAW現像ソフトの使用環境のほうが少しスペックが低いので、予算が厳しい方は別のソフトを使ってみるのも良いかもしれませんね。

主なRAW現像用ソフトの使用環境

SILKYPIX Pro 9
Lightroom Classic CC
Photo Lab 2
Capture One Pro

写真編集はブログや静止画動画のクオリティアップにはもう欠かせない作業です。

デスクトップPCなら、RAW現像や動画編集が快適に出来るスペックのPCを安く買えるのでオススメですよ~。