– DJI Mini 4 Proの全て!比較・価格・法規制を完全網羅

- DJI Mini 4 Proの全て!比較・価格・法規制を完全網羅

この記事の結論
・249g未満の軽量ボディに全方向障害物検知と4K/60fps HDRカメラを搭載した高性能モデル

・Mini 3 Proと比較して安全性・伝送システム・自動撮影機能(ActiveTrack 360°)が大幅に進化

・日本国内では100g以上のため航空法対象となり、機体登録やリモートIDの搭載が必須

ドローン市場を牽引するDJIから登場した「DJI Mini 4 Pro」は、軽量かつ高性能なミニカメラドローンとして大きな注目を集めています。

249g未満というコンパクトなボディに、上位モデルに匹敵する全方向障害物検知機能や高画質カメラを搭載しており、初心者から上級者まで幅広い層に適したモデルです。

本記事では、DJI Mini 4 Proの製品概要や主要スペック、前モデルであるMini 3 Proとの詳細な比較、さらには購入時に迷いやすいパッケージの選び方について解説します。

また、日本国内で運用する際に必須となる法規制の知識についても整理しました。

FlyMovie Techの編集方針に基づき、客観的な事実をもとに情報を網羅していますので、購入検討や安全な運用の参考にしてください。

目次

DJI Mini 4 Proとは?手のひらサイズの高性能ドローンがもたらす革新

携帯性とプロレベルの撮影性能、そして安全性を高い次元で両立させたフラッグシップモデルです。

DJI Mini 4 Proは、DJIの軽量ドローン「Miniシリーズ」の最新フラッグシップモデルです。

「ミニマムなサイズで、マキシマムな体験を」というコンセプトのもと、携帯性と撮影性能、そして安全性を高い次元で両立させています。

ここでは、本製品の全体像と主要な魅力について解説します。

249g未満の驚異的な軽さで実現する自由な空撮

DJI Mini 4 Proの最大の特徴は、機体重量が249g未満であることです。

折りたたむと手のひらに収まるサイズ感であり、旅行やハイキング、日常の外出時にも気軽に持ち運ぶことができます。

専用のバッグを用意せずとも、普段使いのカバンに収納できる携帯性は、撮影のチャンスを広げる大きな要因となります。

なお、重量に関しては各国の法規制に関わる重要な要素です。

多くの国や地域では250g以上のドローンに対してより厳しい規制が設けられていますが、249g未満であることで一部の規制が緩和される場合があります。

ただし、日本国内においては100g以上のドローンが航空法の対象となるため、登録や飛行ルールの遵守が必要です。

この点については後述の法規制の項目で詳しく解説します。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

4K/60fps HDR動画と全方向障害物検知で進化する安全性

映像品質においては、1/1.3インチCMOSセンサーを搭載し、4K/60fpsのHDR(ハイダイナミックレンジ)動画撮影に対応しています。

これにより、明暗差の激しいシーンでも白飛びや黒つぶれを抑えた、色彩豊かな映像を記録することが可能です。

また、夜景撮影に特化したナイトモードや、4K/100fpsのスローモーション撮影にも対応しており、映像表現の幅が広がっています。

安全性に関しては、Miniシリーズとして初めて全方向障害物検知を搭載しました。

前方、後方、上方、下方、側方の全方向にセンサーが配置されており、飛行中の障害物を自動で検知・回避します。

これにより、複雑な環境下でも衝突のリスクを大幅に低減し、安心して撮影に集中できる環境が整っています。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

初心者でも安心!直感的な操作とインテリジェント機能

DJI Mini 4 Proは、高度な操縦技術を持たない初心者でもプロ並みの映像が撮れるよう、多彩なインテリジェント機能(自動撮影機能)を搭載しています。

代表的な機能には、被写体を自動で追尾する「ActiveTrack 360°」や、タップするだけで映画のようなカメラワークを自動で行う「マスターショット」「クイックショット」などがあります。

また、離陸地点への自動帰還機能(RTH:Return-to-Home)も進化しており、障害物を回避しながら安全なルートを計算して戻ってくることが可能です。

これらの機能により、操縦への不安を軽減し、構図や撮影そのものを楽しむことができます。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

Mini 3 Proからどう進化した?DJI Mini 4 Proの主要スペック徹底比較

安全機能と伝送システムの進化が著しく、買い替えの大きな判断材料となります。

前モデルである「DJI Mini 3 Pro」も非常に評価の高い機種でしたが、Mini 4 Proはそこからさらにスペックが強化されています。

ここでは、具体的な進化ポイントを比較し、買い替えや新規購入の判断材料となる情報を提供します。

カメラ性能の向上:HDR動画と真の垂直撮影の進化

カメラのセンサーサイズは両モデルとも1/1.3インチですが、画像処理エンジンや機能面で進化が見られます。

  • HDR動画のフレームレート向上
    Mini 3 Proでは4K/30fpsまでだったHDR動画撮影が、Mini 4 Proでは4K/60fpsまで対応しました。これにより、動きのある被写体でも滑らかでダイナミックレンジの広い映像が得られます。
  • スローモーション撮影の強化
    Mini 3 ProはフルHD/120fpsでしたが、Mini 4 Proは4K/100fpsに対応し、高解像度でのスローモーション表現が可能になりました。
  • カラーモードの進化
    10-bit D-Log Mカラーモードに対応し、10億色以上の色情報を記録可能です。これにより、編集時のカラーグレーディングの自由度が大幅に向上しています。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

飛行性能と安全性:全方向障害物検知と動画伝送の強化

最も大きな違いは安全機能と伝送システムにあります。

  • 障害物検知システム
    Mini 3 Proは前方・後方・下方の3方向検知でしたが、Mini 4 Proは全方向検知に進化しました。特に側方の障害物を検知できるようになったことで、横移動しながらの撮影や、木々の間を抜けるような飛行時の安全性が飛躍的に向上しています。
  • 映像伝送システム
    伝送システムが「DJI O3」から「DJI O4」へアップデートされました。これにより、通信の安定性が向上し、最大伝送距離も延びています(日本国内仕様では最大10kmから最大10kmと数値上の変化は少ない場合もありますが、耐干渉性が向上しており、実際の飛行における映像の途切れにくさが改善されています)。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

インテリジェント機能の進化:ActiveTrack 360°で撮影の自由度を最大化

被写体追尾機能も進化しています。Mini 3 Proの「FocusTrack」から、Mini 4 Proでは「ActiveTrack 360°」が新たに導入されました。

ActiveTrack 360°では、画面上のトレースホイールを指でなぞるだけで、ドローンが被写体の周囲を周回したり、近づいたり遠ざかったりといった複雑なカメラワークを自動で実行します。

全方向障害物検知と組み合わせることで、障害物をスムーズに回避しながら、より自由度の高い追尾撮影が可能になりました。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

【比較表】Mini 4 Pro vs Mini 3 Pro 主要スペック一覧

両モデルの主な違いを整理します。

項目Mini 4 ProMini 3 Pro
重量249g未満249g未満
障害物検知全方向(5方向)3方向
動画解像度4K/60fps HDR
4K/100fps
4K/60fps
4K/30fps HDR
映像伝送DJI O4DJI O3
カラーモードD-Log M (10-bit)D-Cinelike (10-bit)

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

DJI Mini 4 Proの価格と購入ガイド:最適なパッケージはどれ?

予算が許すなら、画面付き送信機が付属する「DJI RC 2」セットが圧倒的に便利です。

DJI Mini 4 Proには、付属品やコントローラー(送信機)の異なる複数のパッケージが用意されています。

自身の予算や用途に合わせて最適なセットを選ぶことが重要です。

DJI Mini 4 Pro 各パッケージの価格と内容を徹底解説

主な販売形態は以下の通りです。価格は変動する可能性があるため、購入時は公式サイト等で最新情報を確認してください。

  • 機体単体(送信機なし)
    すでにDJI RC-N2やDJI RC 2などの対応送信機を持っているユーザー向けです。
  • DJI Mini 4 Pro(DJI RC-N2付属)
    スマートフォンを接続して使用する標準的な送信機「RC-N2」が付属するセットです。初期費用を抑えたい場合に適しています。
  • DJI Mini 4 Pro(DJI RC 2付属)
    高輝度スクリーンを内蔵した送信機「RC 2」が付属するセットです。スマートフォンの接続が不要で、すぐに飛行を開始できます。

引用元:https://store.dji.com/jp/product/dji-mini-4-pro

RC-N2 vs RC 2:コントローラー選びで変わる操作体験

コントローラー(送信機)の選択は、飛行体験に大きく影響します。

  • DJI RC-N2(スマホ接続型)
    手持ちのスマートフォンをケーブルで接続し、モニターとして使用します。スマホの画面性能に依存しますが、コストパフォーマンスに優れています。ただし、飛行中にスマホを使えない、着信で中断される可能性がある、接続の手間がかかるといったデメリットがあります。
  • DJI RC 2(画面内蔵型)
    5.5インチのフルHD画面を搭載しており、スマホなしで単体起動が可能です。電源を入れてすぐに離陸できる手軽さが最大の魅力です。また、スマホのバッテリーを消費せず、画面も屋外で見やすい輝度を持っています。予算が許すのであれば、利便性の高いRC 2が推奨されます。

引用元:https://www.dji.com/jp/mini-4-pro

Fly More Comboはお得?予算とニーズに合わせた選び方

「Fly More Combo(フライモアコンボ)」は、予備バッテリーや充電ハブ、ショルダーバッグなどがセットになったパッケージです。

  • Fly More Combo Plus
    日本国内で販売されているコンボセットの多くは「インテリジェント フライトバッテリー Plus」を含んでいます。標準バッテリーよりも容量が大きく、最大飛行時間が長くなります(標準:約34分 → Plus:約45分)。

ただし、Plusバッテリーを使用すると機体重量が249gを超えるため、海外での規制区分が変わる可能性があります(日本国内では登録が必要なため、重量増による法的な区分の変化は基本的にありません)。

長時間の撮影を行いたい場合や、複数の場所を移動して撮影する場合は、バッテリー単体で買い足すよりもコンボセットの方が割安になるケースが多く、おすすめです。

引用元:https://store.dji.com/jp/product/dji-mini-4-pro

日本のドローン法規制とMini 4 Pro:知っておくべき安心飛行のルール

日本国内では「100g以上」が規制対象となるため、Mini 4 Proは航空法の適用を受けます。

ドローンを購入する際、最も注意しなければならないのが法規制です。

「249g未満」という重量は海外基準では規制緩和の対象となることが多いですが、日本国内においては事情が異なります。

249g未満ドローンと航空法:登録制度や飛行許可の基礎知識

日本の航空法では、重量100g以上の無人航空機(ドローン)が規制の対象となります。

DJI Mini 4 Proの重量は約249gであるため、航空法の規制対象です。

  • 機体登録の義務
    国土交通省の「ドローン登録システム」にて機体登録を行い、発行された登録記号を機体に表示する必要があります。
  • リモートIDの搭載
    登録情報を電波で発信する「リモートID」機能の搭載が義務付けられています。DJI Mini 4 ProにはリモートID機能が内蔵されているため、システム上で書き込み設定を行えば対応可能です。

引用元:https://www.mlit.go.jp/koku/koku_ua_registration.html

飛行禁止区域と場所:どこで飛ばせる?注意すべきポイント

航空法により、許可なく飛行させてはならない空域が定められています。

  • 空港等の周辺
    航空機の安全を確保するため、空港周辺は飛行禁止です。
  • 150m以上の上空
    地表または水面から150m以上の高さは飛行禁止です。
  • 人口集中地区(DID)
    国勢調査の結果に基づく人口集中地区の上空は、自宅の敷地内であっても許可なく飛行させることはできません。
  • 国の重要施設周辺
    小型無人機等飛行禁止法により、国会議事堂や原子力事業所などの周辺は飛行禁止です。

これらの場所で飛行させる場合は、事前に国土交通省への許可・承認申請が必要です。

引用元:https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

安全な飛行のためのチェックリストと運用上の注意点

法規制を守るだけでなく、安全に運用するためのマナーも重要です。

  • 飛行前点検
    プロペラに亀裂がないか、バッテリーは十分に充電されているか、コンパスキャリブレーションは正常かなどを必ず確認します。
  • 目視内飛行
    原則として、ドローンは操縦者が直接目で見て確認できる範囲内で飛行させなければなりません。モニター画面だけを見て飛行させる「目視外飛行」は承認が必要です。
  • 第三者や物件との距離
    人や建物、車などから30m以上の距離を保って飛行させることがルール化されています。

事故を防ぐためにも、無理な飛行は避け、周囲の安全を最優先に行動しましょう。

引用元:https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

まとめ:DJI Mini 4 Proはこんな人におすすめ!

DJI Mini 4 Proは、軽量コンパクトなボディにプロレベルの撮影機能と安全性能を凝縮した、完成度の高いドローンです。

最後に、本製品がどのようなユーザーに適しているかをまとめます。

手軽に本格空撮を楽しみたい初心者・ライトユーザー

全方向障害物検知や高度な自動撮影機能により、操縦技術に自信がない方でも安心して飛ばすことができます。

スマホ感覚で手軽に、かつ映画のようなクオリティの映像を撮影したい方に最適です。

最新の安全性と高画質を求めるMini 3 Proからの買い替え層

Mini 3 Proユーザーにとっても、全方向障害物検知による安心感の向上や、4K/60fps HDR、O4伝送システムへの進化は大きなメリットです。

より安全に、より高品質な映像を追求したい場合のアップグレードとして価値があります。

持ち運びやすさと飛行の自由度を両立したい旅行・レジャー好き

249g未満という軽量性は、旅行時の荷物を減らしたい方にとって最大の魅力です。

どこへでも持ち出せる携帯性と、旅先の風景を美しく残せる性能を兼ね備えており、旅の相棒として活躍すること間違いありません。

ご自身の用途や予算に合わせて最適なパッケージを選び、ルールを守って安全な空撮ライフを楽しんでください。

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