* XiaomiドローンはFIMI製?価格・性能・技適を徹底解説

* XiaomiドローンはFIMI製?価格・性能・技適を徹底解説

この記事の結論
・Xiaomiドローンは実質「FIMI製」であり、DJIに匹敵する性能と圧倒的なコストパフォーマンスが魅力

・主要モデルは安定性の「X8 SE」と携帯性の「X8 Mini」があり、用途に合わせて選ぶのが正解

・日本国内での運用には「技適マーク」の確認と、航空法に基づく100g以上の機体登録が必須

「Xiaomi(シャオミ)のドローンが高性能で安いと聞いたけれど、どこで買えるのだろうか」「FIMIというブランドとの違いは何なのか」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

スマートフォンや家電で知られるXiaomiですが、ドローン市場においてもコストパフォーマンスの高い製品を展開しており、注目を集めています。

しかし、海外製ドローンを日本で購入・運用する際には、性能や価格だけでなく、日本の法律に基づいた「技適マーク」の有無や航空法の規制を正しく理解しておくことが不可欠です。

これらを知らずに利用すると、思わぬトラブルや法令違反につながるリスクがあります。

本記事では、XiaomiとFIMIの関係性から主要モデルのスペック比較、そして日本国内で安全に楽しむための法規制や購入時の注意点までを体系的に解説します。ドローン選びの参考にしてください。

目次

「Xiaomiドローン」とは?FIMIドローンとの関係性を解説

Xiaomiのドローンを探していると、必ずと言っていいほど「FIMI」という名前を目にします。まずは、この両者の関係性と、市場における立ち位置について解説します。

Xiaomiドローンの実体は、パートナー企業である「FIMI」が開発・製造する製品です。

XiaomiとFIMI、ドローン事業の明確な関係性

一般的に「Xiaomiドローン」と呼ばれている製品の多くは、Xiaomiのエコシステム(経済圏)に属するパートナー企業である「FIMI Technology」が開発・製造を行っています。

Xiaomiはスマートフォンを中心に、様々なジャンルの専門企業に出資し、協力関係を築くことで巨大な製品群を展開しています。

FIMIは、Xiaomiのドローン部門を担う重要なパートナー企業です。そのため、製品のパッケージやアプリのデザイン、販売経路においてXiaomiの影響を強く受けていますが、ドローンとしてのブランド名は「FIMI」が冠されています。

つまり、「Xiaomiドローン」とは、実質的には「Xiaomiが出資・協力するFIMI製のドローン」を指すことが一般的です。

FIMIドローンの進化と市場での位置づけ

かつてXiaomiは「Mi Drone 4K」という名称で自社ブランドのドローンを販売していましたが、現在はFIMIブランドの製品が主力となっています。

FIMIのドローンは、業界最大手であるDJIの製品と比較されることが多く、同等のスペックを持ちながらも価格が抑えられている点が最大の特徴です。

FIMIは、4Kカメラや3軸ジンバル、長時間飛行といったハイエンド機に求められる機能を搭載しつつ、コストパフォーマンスを追求する戦略をとっています。

初心者から中級者をターゲットに、手軽に高画質な空撮を楽しめる選択肢として、グローバル市場で独自の地位を確立しています。

FIMIドローン主要モデル徹底比較!あなたに合うのはどれ?

FIMIのドローンには、用途やサイズに合わせていくつかの主要モデルが存在します。ここでは代表的なモデルのスペックを比較し、選び方のポイントを解説します。

安定した空撮なら「X8 SE」、持ち運び重視なら「X8 Mini」を選びましょう。

【モデル別】FIMIドローンのラインナップと主要スペック

FIMIのラインナップは主に、折りたたみ式のスタンダードモデル「X8 SE」シリーズと、軽量コンパクトな「X8 Mini」シリーズに大別されます。

モデル名FIMI X8 SE 2022 V2FIMI X8 Mini V2
特徴安定性重視の中型機
拡張モジュール対応
携帯性重視の小型機
250g未満運用可
カメラ4K 30fps / 4800万画素4K 30fps
飛行時間最大約35分最大約37分
重量約768g約245g〜266g

このほか、固定翼タイプのVTOL機「FIMI Manta」も存在し、長時間飛行や実験的な空撮向けとして展開されています。

空撮品質・飛行性能を比較!選び方のポイント

モデルを選ぶ際は、「持ち運びやすさ」と「耐風性能」のバランスを考慮することが重要です。

  • 本格的な空撮や安定性を重視する場合
    「FIMI X8 SE」シリーズが適しています。機体重量があるため風に強く、海辺や山間部でも安定した映像を撮影できます。雨天対応モデルもあり、悪天候下での運用にも強みがあります。
  • 旅行や手軽さを重視する場合
    「FIMI X8 Mini」シリーズがおすすめです。スマートフォンと同程度のサイズに折りたためるため、荷物を圧迫しません。小型ながら4K撮影が可能で、日常の記録やVlog撮影に最適です。

FIMIドローンの魅力!実際の撮影作例から見る高性能カメラ

FIMIドローンのカメラ性能は、単なるスペック数値以上の魅力を持っています。特に評価されているのが、夜間撮影に強い「Night Shot」機能やAIによる画像処理技術です。

多くのドローンは暗所での撮影を苦手としますが、FIMIの上位モデルは大型のイメージセンサーや明るいレンズを採用しており、ノイズの少ないクリアな夜景を撮影できます。

また、HDR(ハイダイナミックレンジ)機能により、明暗差の激しい風景でも白飛びや黒つぶれを抑えた階調豊かな映像を記録可能です。これにより、夕暮れ時や逆光のシーンでも、ドラマチックな空撮映像を残すことができます。

FIMIドローンを日本で買うには?購入方法と価格相場

FIMIドローンは、日本の家電量販店ではあまり見かけません。ここでは、日本国内からの購入方法と、価格についての情報を整理します。

海外通販は安価ですが、関税や保証のリスクを考慮する必要があります。

FIMIドローンの入手方法(正規代理店・海外通販サイトなど)

FIMIドローンを入手する主なルートは以下の通りです。

  • 海外通販サイト(AliExpress, Banggoodなど)
    最も一般的な購入方法です。最新モデルをいち早く入手できますが、配送に時間がかかり、輸入手続きが必要になる場合があります。
  • Amazon・楽天などの国内ECサイト
    並行輸入品として販売されています。配送が早く返品対応もしやすいですが、価格はやや割高になる傾向があります。
  • 国内正規代理店
    一部のモデルを取り扱っている場合があります。サポート面で最も安心ですが、取り扱いモデルが限定的です。

モデル別!FIMIドローンの価格帯と賢く購入するコツ

FIMIドローンの価格は為替レートや販売サイトによって変動しますが、おおよその相場は以下の通りです。

  • FIMI X8 SEシリーズ:約6万円〜8万円
  • FIMI X8 Miniシリーズ:約4万円〜6万円

賢く購入するためには、AliExpressの独身の日(11月11日)やブラックフライデーなどの大型セールを活用するのがおすすめです。

また、バッテリーが複数個付属する「コンボセット」を選ぶと、後から単品で買い足すよりも割安になる場合が多いでしょう。

海外通販利用時の注意点(関税・送料・サポート体制)

海外通販を利用する際は、商品価格以外に「関税」や「輸入消費税」が発生する可能性があります。一般的に、商品代金が1万6666円を超える場合、受け取り時に関税等の支払いが必要になることがあります。

また、海外通販で購入した製品は、メーカー保証を受けるために製品を海外へ返送しなければならないケースが多く、送料や手間に大きな負担がかかります。

初期不良のリスクを考慮し、販売店の保証規定やサポート体制を事前に確認しておくことが重要です。

知らないと危険!日本のドローン規制とFIMIドローンの「技適」問題

海外製ドローンを購入する際、最も注意しなければならないのが日本の法律への適合性です。特に「技適マーク」の有無は、ドローンを合法的に使用できるかを左右する重大な要素です。

技適マークのないドローンを日本で使用すると、電波法違反になる恐れがあります。

日本のドローンに関する法律(航空法・電波法など)の基礎知識

日本国内でドローンを飛ばす場合、主に以下の2つの法律が関わります。

  • 航空法
    機体重量が100g以上のドローンは、国土交通省への機体登録が義務付けられています。また、人口集中地区の上空や空港周辺などの飛行禁止空域、夜間飛行などの規制があります。
  • 電波法
    ドローンの操縦や映像伝送には電波を使用します。日本国内で無線機器を使用する場合、日本の技術基準に適合していることを証明する「技適マーク」が必要です。

「技適マーク」とは?海外ドローン購入時に必須の確認ポイント

「技適マーク」とは、電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマークです。

海外仕様のFIMIドローンには、この技適マークが付いていない場合があります。技適マークが付いていない無線機を日本国内で使用すると、電波法違反になる恐れがあります。

購入を検討する際は、製品ページやパッケージに日本の技適マーク(郵便記号のようなマーク)があるかどうかを必ず確認してください。

技適未取得ドローンを日本で飛ばすリスクと回避策

技適マークのないドローンを日本で使用した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となる可能性があります。また、他の無線通信に妨害を与えるトラブルの原因にもなりかねません。

最も確実な回避策は、「技適取得済み」と明記された日本向けモデルを購入することです。

並行輸入品や海外直送品の中には、グローバル版として技適マークがないものが混在しているため注意が必要です。もし技適のない機体を入手してしまった場合、日本国内での無線発信(電源を入れること)は控える必要があります。

初心者必見!FIMIドローンの安全な運用とトラブル対策

ドローンを購入したら、安全に飛行させるための準備と知識が必要です。ここでは、初心者が押さえておくべき運用の基本を解説します。

飛行前には必ず「コンパスキャリブレーション」を行い、機体の安定性を確保しましょう。

FIMIドローンを飛ばす前に!初期設定と基本操作ガイド

FIMIドローンを使用するには、専用アプリ「FIMI Navi」をスマートフォンにインストールし、機体と接続する必要があります。

  • アプリのインストールとアカウント作成
    説明書に従いアプリを導入します。
  • ファームウェアの更新
    機体や送信機のソフトウェアを最新の状態にします。
  • コンパスキャリブレーション
    ドローンの方位磁針を補正する作業です。アプリの指示に従い、機体を回転させて設定します。これを怠ると飛行が不安定になる原因となります。

ドローンを安全に飛ばすためのチェックリストとマナー

安全なフライトのために、離陸前には必ず以下のチェックを行ってください。

  • プロペラの確認:ひび割れや変形がないか、確実にロックされているか。
  • バッテリー残量:機体・送信機・スマホの充電は十分か。
  • GPSの受信状況:GPS信号を十分に受信しているか(受信数が少ないと位置保持ができず流される危険があります)。
  • 周囲の安全確認:人や障害物が近くにないか、風速は適切か。

また、第三者のプライバシーを侵害しないよう、住宅地や人が多い場所での撮影には十分配慮しましょう。

よくあるトラブル(接続不良・バッテリーなど)の対処法

映像が途切れたり、接続が切れたりする場合
アンテナの向きを確認してください。送信機のアンテナは機体に対して垂直になるように調整するのが基本です。また、Wi-Fi干渉が多い市街地では伝送距離が短くなる傾向があります。

RTH(リターントゥホーム)が作動したとき
バッテリー残量が低下したり、信号が途絶えたりすると、自動的に離陸地点に戻るRTH機能が働きます。慌てずに送信機のスティック操作で微調整を行い、安全に着陸させてください。

バッテリーの減りが早い気がする
強風下での飛行や、スポーツモードでの高速飛行はバッテリーを激しく消耗します。カタログスペックの飛行時間は無風時のホバリング等を基準にしているため、実運用では7〜8割程度の時間を目安に着陸させるのが安全です。

まとめ

Xiaomiのエコシステムから生まれたFIMIドローンは、高いカメラ性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた魅力的な製品です。X8 SEシリーズやMiniシリーズなど、用途に合わせたモデル選びが可能で、美しい空撮映像を手軽に楽しむことができます。

しかし、日本国内で運用するためには、以下の点を守ることが絶対条件です。

  • 技適マークの確認:違法な電波利用にならないよう、技適取得済みの機体を選ぶ。
  • 航空法の遵守:100g以上の機体登録や飛行禁止空域のルールを守る。
  • 安全管理:飛行前の点検と周囲への配慮を怠らない。

正しい知識と準備を持って扱えば、FIMIドローンはあなたの映像表現を大きく広げるツールとなります。ルールを守り、安全で楽しいドローンライフを始めてみてください。

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