DJIから新たに登場した「DJI Air 3S」は、空撮愛好家やクリエイターの間で大きな注目を集めています。
「DJI エア3」の後継機として、カメラ性能や安全機能がどのように進化したのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、DJI Air 3Sの基本スペックから、前モデルや上位機種との違い、そして日本国内で飛行させるために必須となる法規制や安全対策までを網羅的に解説します。
テクノロジーに詳しくない初心者の方でも理解できるよう、専門用語を噛み砕いて説明しますので、購入前の検討材料としてぜひお役立てください。
【徹底解説】DJI Air 3Sの全貌:進化を遂げたデュアルカメラドローン
DJI Air 3Sは、携帯性と高性能を両立させた「Airシリーズ」の最新モデルです。
特に夜間の安全性やカメラの描写力が強化されており、旅先でのVlog撮影から本格的な作品づくりまで幅広く対応します。
前方LiDARの搭載により、夜間でも障害物を検知して安全に飛行できる点が最大の進化です。
DJI Air 3Sとは?基本スペックとコンセプト
DJI Air 3Sは、DJIのドローンとして初めて「前方LiDAR(ライダー)」を搭載したモデルです。
LiDARとはレーザー光を使って対象物までの距離を正確に測るセンサー技術で、これにより障害物検知能力が飛躍的に向上しています。
また、最大飛行時間は45分を誇り、余裕を持って撮影に集中できる設計となっています。
機体には前方LiDARのほか、下方赤外線ToF(飛行時間測定)センサー、そして機体の前後下に計6個のビジョンセンサーが搭載されており、周囲の環境を立体的に把握しながら飛行します。
圧倒的な描写力!デュアルカメラシステムの革新
本機最大の特徴の一つが、2つのカメラを搭載したデュアルカメラシステムです。
メインとなる広角カメラには大型の「1インチCMOSセンサー」が採用されており、光を多く取り込むことで、夕暮れや夜景などの低照度環境でもノイズの少ないクリアな映像を撮影できます。
一方、望遠カメラには「1/1.3インチCMOSセンサー」を搭載しています。
被写体を大きく引き寄せたり、背景を圧縮して映画のような演出を行ったりする際に威力を発揮します。この2つのカメラを使い分けることで、同じ場所でも全く異なる印象の映像表現が可能になります。
安全な飛行を支える全方向障害物検知と進化したSmart RTH
初心者にとって最も不安な「衝突」のリスクを軽減するため、DJI Air 3Sは全方向(前方、背面、上方、下方、左方、右方)への障害物検知機能を備えています。
特筆すべきは、前方LiDARの搭載により、夜間撮影時でも全方向の障害物検知が可能になった点です。
従来のカメラセンサーだけでは検知しにくかった暗い環境でも、障害物を認識して回避を支援します。
また、自動でホームポイント(離陸地点)に戻る「Smart RTH(リターントゥホーム)」機能も、これらのセンサー情報を活用して安全な帰還ルートを計画します。
長時間飛行と安定した映像伝送で、広がる撮影領域
最大飛行時間45分というスタミナは、バッテリー残量を気にせず構図を探る余裕を生み出します。
一度の飛行で複数のロケーションを巡ったり、タイムラプスのような時間をかける撮影を行ったりすることも容易です。
映像伝送に関しては、日本国内の電波法規制に基づき2.4GHz帯を使用します。
日本の規制に合わせて伝送電力も調整されていますが、安定した接続で遠くの景色を手元の画面で確認しながら操縦することが可能です。
【徹底比較】DJI Air 3Sはどんな人におすすめ?Air 3やMavic 3 Proとの違い
ドローン選びでは、自分の用途に合ったモデルを見極めることが重要です。
ここでは前モデル「DJI Air 3(DJI エア3)」や、上位モデル「Mavic 3 Pro」との違いを整理します。
夜景撮影の頻度と、持ち運びやすさを基準に選ぶのがポイントです。
DJI Air 3SとDJI Air 3:価格と性能、買い替えはアリ?
前モデルであるDJI Air 3と比較すると、Air 3Sはセンサーサイズや障害物検知能力で進化しています。
特に、広角カメラが1インチセンサーになったことで画質が向上しており、夜間の障害物検知に対応した点は大きなアドバンテージです。
すでにAir 3を持っている場合、日中の撮影がメインであれば無理に買い替える必要はないかもしれません。
しかし、夜景撮影を頻繁に行う方や、より高画質な映像を求める方にとっては、Air 3Sへのアップグレードは価値ある選択となるでしょう。
DJI Mavic 3 Proとの比較:プロフェッショナルな用途と汎用性の選択
上位機種である「DJI Mavic 3 Pro」は、さらに大型のセンサーや3眼カメラを搭載したプロフェッショナル向けの機体です。
画質やレンズの選択肢においてはMavic 3 Proが勝りますが、その分、機体サイズが大きく価格も高額になります。
対してDJI Air 3Sは、Mavic 3 Proに迫る画質を持ちながら、よりコンパクトで持ち運びやすいサイズ感を実現しています。
旅行や登山など、荷物を減らしたいシーンではAir 3Sのバランスの良さが光ります。
あなたの用途に最適なドローンを見極めるポイント
- 画質と携帯性のバランスを重視するなら:DJI Air 3S
- 予算を抑えつつ高性能な飛行を楽しみたいなら:DJI Air 3
- 最高峰の画質と多彩なレンズワークが必要なら:DJI Mavic 3 Pro
自身の撮影スタイルや予算に合わせて、最適な一台を選びましょう。
DJI Air 3Sで広がるクリエイティブの可能性:作例と活用シーン
DJI Air 3Sの機能を活用すれば、初心者でもプロのような映像表現が可能です。
具体的なシーン別の活用術を紹介します。
ActiveTrack 360°を使えば、複雑な操縦なしで映画のような追尾映像が撮影できます。
旅行やVlogで活躍!デュアルカメラの使い分け術と設定のコツ
旅行先では、広大な風景を広角カメラでダイナミックに切り取りつつ、特定の建物や人物を望遠カメラでクローズアップするといった使い分けが効果的です。
1インチセンサーの恩恵により、旅先の夕暮れやキャンプ場の夜景なども美しく記録できます。
自然風景から都市景観まで:表現の幅を広げる撮影テクニック
山や海などの自然風景では、障害物検知機能をオンにした状態で、木々の間を抜けるような映像に挑戦できます。
都市部(飛行可能なエリアに限る)では、直線の動きを意識した撮影を行うことで、シネマティックな映像を作ることができます。
LiDARによる検知精度の高さが、複雑な環境での撮影をサポートします。
インテリジェント機能(ActiveTrack 360°など)で初心者もプロ並みの映像を
DJI Air 3Sには「ActiveTrack 360°」という被写体追尾機能が搭載されています。
これは、あらゆる被写体をフレーム内に維持し続け、周囲の環境に基づいて最適な飛行ルートを自動で計画する機能です。
例えば、自転車で走る自分を追いかけさせたり、歩く人物の周りを旋回させたりといった複雑な操作を、ドローン任せで自動撮影できます。
操縦技術に自信がない初心者でも、映画のワンシーンのような映像を簡単に残すことができます。
購入前に知っておきたい!DJI Air 3Sのメリット・デメリットと注意点
購入後に後悔しないために、メリットだけでなく注意すべき点もしっかり把握しておきましょう。
日本国内では電波規制により、スペック上の最大伝送距離が出ない場合がある点に注意してください。
Air 3Sの圧倒的メリット:ここが買いの決め手!
最大のメリットは、やはり「1インチセンサー搭載のデュアルカメラ」と「LiDARによる夜間障害物検知」の組み合わせです。
高画質と安全性を高いレベルで両立しており、これ一台あれば大抵の撮影シーンに対応できる汎用性の高さが魅力です。
専門家が指摘するデメリットと性能限界:正直な評価
一方で、日本国内での運用においては電波の制約があります。
海外仕様とは異なり、日本では2.4GHz帯のみが使用可能で、伝送電力も制限されています。
そのため、市街地など電波干渉が多い場所では、映像伝送距離がスペック上の最大値よりも短くなる可能性があります。
実際の運用で考慮すべきポイント(バッテリー管理、メンテナンスなど)
ドローンのバッテリーは消耗品です。長く安全に使うためには、満充電のまま長期間放置しない、高温多湿を避けるといった適切な管理が必要です。
また、センサー類が汚れていると障害物検知が正しく動作しないため、飛行前には必ずレンズやセンサーの清掃を行いましょう。
コストパフォーマンスとコンボの選び方
DJI製品には通常、機体単体のほかに、予備バッテリーや充電ハブがセットになった「Fly More Combo」が用意されています。
45分の飛行時間は長いですが、本格的な撮影に出かけるならバッテリーは複数個あった方が安心です。
予算が許すなら、最初からコンボセットを選ぶことをおすすめします。
【重要】DJI Air 3Sを日本で飛ばす前に!知っておくべき法規制と安全対策
日本国内でドローンを飛ばすには、法律やルールを遵守する必要があります。
知らなかったでは済まされない重要なポイントを解説します。
100g以上の機体は航空法の対象です。必ず機体登録とリモートIDの確認を行いましょう。
ドローン飛行の基本ルール:航空法と小型無人機等飛行禁止法
DJI Air 3Sは重量が100gを超えるため、航空法の規制対象となります。まず大前提として、以下の手続きが必須です。
- 機体登録:国土交通省の「ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)」で機体情報を登録する。
- リモートIDの搭載:登録記号を発信する機能を有効にする(Air 3Sは内蔵されています)。
また、空港周辺や重要施設の上空など、飛行が禁止されているエリアがあることも理解しておきましょう。
特定飛行(DID地区、夜間飛行など)と許可・承認の申請方法
以下の条件で飛行させる場合は「特定飛行」に該当し、事前に国土交通省への許可・承認申請が必要です。
- 人口集中地区(DID地区)の上空
- 夜間飛行(日没後~日の出前)
- 目視外飛行(モニターを見ながらの操縦など)
- 人や物件から30m未満の距離での飛行
DJI Air 3Sは夜間撮影に強い機体ですが、屋外で夜間に飛ばす場合は原則として申請が必要になる点に注意してください。
飛行可能エリアの確認とローカルルール・マナー
飛行禁止区域(GEO区域)の情報は、操縦アプリ「DJI Fly」のマップ機能や「飛行安全法規制一覧」で確認できます。
ただし、アプリ上で飛行可能となっていても、公園や河川敷などでは自治体の条例で禁止されている場合があります。
飛ばす場所の管理者に確認をとるのが確実です。
万が一に備える保険とDJI Care Refreshの活用
安全機能が充実しているとはいえ、事故のリスクはゼロではありません。
対人・対物賠償に対応したドローン保険への加入を強く推奨します。
また、機体の破損や紛失(飛行紛失)をカバーするDJI公式の保証プラン「DJI Care Refresh」に加入しておくと、万が一の際も少額の負担で交換サービスを受けられるため安心です。
まとめ:DJI Air 3Sはあなたの空撮パートナーになるか?
本記事で解決した疑問点と、Air 3Sの魅力の再確認
本記事では、DJI Air 3Sのスペック詳細から、Air 3との違い、そして日本国内での法規制までを解説しました。
LiDAR搭載による夜間の安全性向上と、1インチセンサーによる高画質化は、初心者から上級者まで多くのユーザーにとって大きなメリットとなります。
特に「安全に、かつ綺麗に撮りたい」というニーズに対して、Air 3Sは現時点で最適解の一つと言えるでしょう。
さあ、DJI Air 3Sで新たな空撮体験を始めよう
ドローンは単なる空飛ぶカメラではなく、私たちが普段見ることのできない視点を提供してくれるツールです。
法規制やルールを正しく理解し、安全に配慮しながら運用すれば、DJI Air 3Sはあなたのクリエイティビティを大きく広げてくれる頼もしいパートナーになるはずです。
準備が整ったら、ぜひ新しい空の世界へ飛び出してみてください。


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