ドローンやアクションカメラなどのDJI製品は、空撮や映像制作において非常に強力なツールですが、精密機器であるため「墜落」「水没」「衝突」といった事故のリスクが常に付きまといます。
高価な機材が一瞬の操作ミスで破損してしまう不安を解消するために提供されているのが、DJI公式の包括的な保証プラン「DJI Care Refresh(ディージェイアイ ケア リフレッシュ)」です。
しかし、通常のメーカー保証と何が違うのか、具体的な費用はいくらかかるのか、自分にとって本当に必要なのか、判断に迷うユーザーも少なくありません。
本記事では、DJI Care Refreshのサービス内容から、加入にかかる費用や交換の仕組み、メリット・デメリット、そして具体的な利用手順までを初心者にも分かりやすく解説します。
大切な機材を安心して運用するために、ぜひ参考にしてください。
DJI Care Refreshとは?ドローンユーザー必須の安心補償サービスを徹底解説
DJI Care Refreshは、DJI製品を安心して使用するために設計された、包括的な保証プランです。
通常のメーカー保証ではカバーされない事故による破損も対象となるため、多くのユーザーに利用されています。
DJI Care Refreshのサービス概要と目的
DJI Care Refreshは、DJI製品に対して「偶発的な損傷」や「自然摩耗」をカバーする有料の保証サービスです。
通常、製品購入時に付帯するメーカー保証は「初期不良」や「製品の欠陥」を対象としており、ユーザーの操作ミスによる破損は対象外となることが一般的です。
これに対し、DJI Care Refreshに加入していれば、操作ミスや事故によって製品が破損した場合でも、少額の追加料金を支払うことで対応してもらえます。
最大の特徴は、新品または新品同等の性能・信頼性を持つ製品に交換してもらえる点です。
これにより、修理にかかる高額な費用や見積もりの待ち時間を削減し、安心して撮影に集中できる環境を提供することを目的としています。
通常のメーカー保証では対象外となる、ユーザー自身の操作ミスによる破損も手厚くカバーされます。
充実の補償内容:対応する事故と交換・修理サービス
このサービスがカバーする範囲は非常に広く、日常的な使用で起こりうる多くのトラブルに対応しています。
- 衝突・落下:操作ミスや障害物への接触による破損
- 水没:水辺での撮影中に機体が水に濡れてしまった場合
- 自然摩耗:通常使用による経年劣化
- 飛行紛失(Flyaway):機体が制御不能になり行方不明になった場合(一部の対象ドローン製品のみ)
特にドローンにおいてリスクの高い「水没」や「飛行紛失」が補償対象に含まれている点は、ユーザーにとって大きな安心材料となります。
破損した機体をDJIに送付(または飛行紛失の申請)し、所定の交換費用を支払うことで、リフレッシュ品(交換品)を受け取ることができます。
DJI Care Refreshのメリット・特典まとめ
補償以外にも、加入者にはいくつかの特典が用意されています。
- 交換サービス:1年版では最大2回、2年版では最大4回の交換が可能
- メーカー保証の延長:2年版プランの場合、通常1年のメーカー保証期間が2年に延長
- 送料無料:交換サービスを利用する際の往復送料はDJIが負担
- DJI Care Express:損傷評価をスキップし、交換品を迅速に発送するオプション
- 安全使用特典:期間中に交換サービスを利用しなかった場合、メーカー保証期間が1年間延長(対象製品のみ)
交換サービスを利用する際の往復送料はDJIが負担してくれるため、余計な出費を抑えられます。
また、事故を起こさなかった場合でもメーカー保証期間が1年間延長される特典があるため、長期的な運用においてもメリットを享受できる仕組みになっています。
【主要モデル別】DJI Care Refreshの費用と交換料金を徹底比較
DJI Care Refreshを利用するには、「プラン購入費用」と、実際にサービスを利用する際の「交換費用」の2つがかかります。
ここではその仕組みと費用の考え方について解説します。
各プランの料金:1年版と2年版の違いと価格体系
DJI Care Refreshには主に「1年版」と「2年版」の2つのプランがあります。
- 1年版:サービス有効期間12ヶ月、交換回数最大2回(飛行紛失は1回まで)
- 2年版:サービス有効期間24ヶ月、交換回数最大4回(飛行紛失は2回まで)、メーカー保証2年間に延長
2年版は初期費用が高くなるものの、1年あたりのコストで見れば割安になるケースが多いです。
長期間の安心とメーカー保証の延長が含まれるため、長く製品を使う予定の方にはコストパフォーマンスが良い選択肢となります。
主要DJI製品のDJI Care Refresh購入費用と交換費用
具体的なプラン購入費用や交換費用は、製品モデルや購入時期、地域によって異なります。
一般的に、プラン購入費用は本体価格の10%〜15%程度が目安となることが多いです。
交換費用については、新品を購入するよりもはるかに安価な設定になっていますが、2回目の交換の方が費用がやや高く設定されている場合がある点に注意が必要です。
また、飛行紛失の場合は機体そのものを紛失しているため、通常の破損交換よりも高額な設定になります。
正確な金額は、必ずDJI公式サイトでシリアル番号を入力して最新情報を確認してください。
修理割引の具体例と未加入時の修理費用目安
DJI Care Refreshには、交換サービスだけでなく修理費用の割引が適用されるケースもあります(一部地域・製品)。
未加入の場合、修理費用は技術料と部品代の実費請求となり、カメラやジンバルなどの重要部品が破損した場合は高額になりがちです。
一方、加入者は交換サービスを利用することで費用を固定化できるため、「いくらかかるか分からない」という不安を解消できます。
特に全損に近い激しい損傷の場合、未加入時の修理費と比較して圧倒的に安く済むケースが大半です。
DJI Care Refreshは本当に必要?加入判断と費用対効果を徹底検証
「壊さなければ無駄になるのでは?」と考える方もいるでしょう。ここでは、加入すべきかどうかの判断基準を解説します。
DJI Care Refreshに加入するメリット・デメリット
加入のメリットとデメリットを整理します。
- メリット:墜落や水没を恐れずに撮影できる精神的な安心感、迅速な復帰、リセールバリューの向上
- デメリット:事故がなければ掛け捨てになる固定費、サービス利用時の追加費用
最大のメリットは、修理見積もりを待つことなく交換品がすぐに届くため、撮影のダウンタイムを最小限に抑えられる点です。
また、思い切った構図での撮影に挑戦できる精神的な安心感は、クリエイターにとって何よりの価値と言えるでしょう。
あなたにDJI Care Refreshが必要か?ケース別の判断ガイド
以下のシナリオに当てはまる場合は、加入を強く推奨します。
- ドローン初心者:操作に慣れていない時期は衝突リスクが高いため必須級
- 水上・海上での撮影:水没は通常修理不可の「全損」扱いになるため、唯一の救済策
- 業務利用(プロ):機材トラブルによる業務停止を防ぐリスクヘッジとして
特に水上・海上での撮影を行う場合、Care Refreshの水没補償は非常に重要です。
逆に、屋内での三脚固定撮影がメインであれば、加入の優先度は下がるかもしれません。しかし、ドローン初心者であれば、保険として加入しておくことを強くおすすめします。
DJI Care Refreshと他社ドローン保険・損害保険特約の比較
一般的な「ドローン保険」の多くは、対人・対物の「賠償責任保険」がメインです。
機体保険も存在しますが、多くの民間保険では「操縦ミス」や「紛失」が免責(補償対象外)となることがあります。
DJI Care Refreshはこれらをカバーし、公式サービスならではのスムーズな手続きが魅力です。
ただし、Care Refreshは第三者への賠償はカバーしません。そのため、「DJI Care Refresh(機体守る)」+「賠償責任保険(他人を守る)」の併用が最も推奨される運用形態です。
Care Refreshは機体補償のみです。対人・対物事故に備えて、別途「賠償責任保険」への加入も忘れずに行いましょう。
DJI Care Refreshの加入・申請・更新方法まで徹底ガイド
実際にサービスを利用するための具体的な手順を整理します。
DJI Care Refreshの購入方法と有効化の手順
DJI Care Refreshは、以下のタイミングで購入・紐付けを行う必要があります。
- 製品購入時:製品と同時に購入する場合、自動的に紐付け
- 製品アクティベーション後:初回起動から一定時間以内(ドローンは48時間以内、ハンドヘルド製品は30日以内)
基本的には製品アクティベーション後すぐの加入が推奨されます。
もし規定の時間を過ぎてしまった場合でも、DJIが指定する検証ビデオを提出し、審査に通過すれば加入できる場合がありますが、48時間以内(ドローン)の手続きが最もスムーズです。
事故発生時のサービス利用(交換・修理)フロー
万が一事故が起きた場合の手順は以下の通りです。
- オンライン申請:DJI公式サイトから「修理・交換申請」を行う
- 製品の発送:破損した製品をDJI修理センターへ発送
- 費用の支払い:交換対象確認後、費用を支払う
- 交換品の受取:支払い確認後、交換品が発送される
「DJI Care Express」を利用すれば、製品発送と同時に交換費用を仮押さえすることで、期間を大幅に短縮できます。
また、交換サービス利用時の送料はDJI負担となるため、着払いで発送できるのも嬉しいポイントです。
DJI Care Refreshの更新と延長方法
1年版のサービス期間が終了しても、条件を満たせばサービスを更新(延長)することができます。
更新条件は、サービス有効期間が終了してから15日以内であることです。
これにより、最大で3年間までサービスを継続できます(製品により異なる場合があります)。
アクティベーション後や有効期限切れ後の手続きには期限があります。タイミングを逃さないよう注意しましょう。
【疑問解消】DJI Care Refreshに関するよくある質問と注意点
ユーザーが迷いやすいポイントをQ&A形式で解説します。
購入タイミングはいつまで?中古品にも加入できる?
基本はアクティベーション直後です。
中古品の場合、前の所有者の加入状況やアクティベーションからの経過時間によって異なります。
製品に異常がなく、ビデオ検証などの所定の手続きを経れば加入できる可能性がありますが、購入前に販売店やDJIサポートに確認することをおすすめします。
複数デバイスを所有している場合の扱いは?海外利用時の注意点は?
DJI Care Refreshは機体(シリアル番号)ごとに紐付けられます。複数のドローンを持っている場合は、それぞれ個別に加入する必要があります。
海外利用については、多くの製品でグローバル保証が適用される場合、購入国以外でもサービスを受けられることがあります。
ただし、製品モデルや地域によって対応が異なるため、海外渡航前に必ず対象製品かどうかを確認してください。
紛失・盗難時の対応とデータ復旧は?
「飛行紛失(Flyaway)」補償の対象機種であれば、飛行中に制御不能でロストした場合に補償を受けられます。
しかし、機体が盗まれた場合や、単に置き忘れた場合などの「盗難・紛失」は対象外です。
また、飛行紛失補償を利用するには、事前に送信機と機体の紐付け設定を完了させておく必要があります。
飛行紛失補償を受けるには、事前の紐付け設定が必須です。購入後すぐに設定を行いましょう。
まとめ
DJI Care Refreshは、高価で繊細なDJI製品を運用する上で、非常にコストパフォーマンスの高い「安心への投資」です。
特にドローンにおいては、水没や飛行紛失といった致命的なリスクをカバーできる唯一の公式手段と言えます。
- 初心者やアクティブな撮影をする方は、迷わず加入することをおすすめします。
- 費用は本体価格の1割程度+交換時の少額負担で、新品同等の製品が手に入ります。
- 加入タイミングは製品購入直後が基本ですので、機材購入と同時に検討しましょう。
ご自身の利用スタイルとリスクを照らし合わせ、最適なプランを選んで、安全で楽しいテックライフを送ってください。


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