ドローン技術の進化に伴い、まるで空を飛んでいるかのような視覚体験ができるFPV(First Person View)飛行が注目を集めています。
DJIから新たに登場した「DJI Goggles N3」は、初心者でも扱いやすい設計と手頃な価格帯で、没入感あふれる飛行体験を提供するエントリーモデルのFPVゴーグルです。
本記事では、DJI Goggles N3の基本スペックや特徴的な機能、上位機種との違いについて詳しく解説します。
また、安全な飛行に欠かせないDJI GEO Zone(飛行制限区域)に関する情報や、購入前に知っておくべき互換性についても整理します。これからFPVを始めたい方や、Goggles N3の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
DJI Goggles N3とは?新次元の没入型FPV体験
メガネユーザーでもストレスなく装着できる広々とした内部設計が最大の魅力です。
DJI Goggles N3は、ドローンからの映像をリアルタイムで目の前に映し出し、操縦者が機体に乗っているかのような感覚を味わえるFPVゴーグルです。
特に「誰もが安心してテクノロジーを使えるようにする」という視点から、装着感や操作性が工夫されています。
FPV飛行の常識を変えるGoggles N3のコンセプト
Goggles N3は、広々とした内部空間を確保しており、メガネをかけたままでも装着可能な設計が特徴です。
これにより、視力矯正が必要なユーザーでもコンタクトレンズに変えることなく、手軽にFPV飛行を楽しめます。
また、画面には1080p 60HzのLCD全画面ディスプレイを採用し、54°の広視野角(FOV)を実現しています。この設計により、迫力ある映像を提供しつつ、FPV特有のめまいを最小限に抑える配慮がなされています。
没入感を最大化する「DJI O4映像伝送」の秘密
本機には、DJIの最新映像伝送システム「DJI O4」が搭載されています。2T4R(2送信4受信)のアンテナ設計を採用し、優れた耐干渉性を発揮します。
DJI Avata 2と接続した場合、1080p/60fpsのライブ映像を最短31msという低遅延で伝送可能です。
最大伝送距離は13km(※日本国内の電波法準拠の実効距離は異なる場合があります)、最大ビットレートは60Mbpsに達し、スムーズで鮮明な映像により高い没入感を維持します。
ARカーソルがもたらす直感的な操作体験
Goggles N3は「DJI RC Motion 3」と連携することで、ARカーソル機能を使用できます。
これは、ゴーグルの画面上に表示されるカーソルを使い、ドローンの離陸前やブレーキ中、ホバリング時などに設定変更を行える機能です。
コントローラーから手を離したり、ゴーグルを外したりすることなく、直感的にメニュー操作ができるため、飛行への集中を妨げません。
DJI Goggles N3の主要機能とスペック詳細
視度調整機能は搭載されていないため、視力矯正が必要な場合はメガネの併用が必須となります。
ここでは、Goggles N3の具体的なスペックについて解説します。映像の美しさやバッテリー性能など、実用面での特徴を確認しましょう。
鮮明な視界を実現する1080p LCDディスプレイ
調査データによると、DJI Goggles N3はマイクロOLEDではなく、1080p解像度のLCD(液晶)全画面ディスプレイを搭載しています。
画面サイズは3.5インチのシングルスクリーン構成で、最大輝度は1350ニトと非常に明るく、屋外でも視認性を確保しやすい仕様です。リフレッシュレートは最大60Hzに対応しており、滑らかな映像表示が可能です。
長時間のフライトを支えるバッテリー性能と装着感
バッテリーはヘッドバンドと一体化されており、容量は2450mAhです。満充電時の最大駆動時間は約2.7時間(25℃環境下、DJI Avata 2接続時)とされており、複数のバッテリーを用意せずとも十分な飛行時間を確保できます。
また、装着感に関しては、前述の通りメガネをかけたまま使用できるゆとりある設計ですが、瞳孔間距離(IPD)調整や視度調整機能は搭載されていません。
対応ドローン・コントローラーとの最適な連携
Goggles N3は、以下のDJI製品と連携して使用できます。
- 対応ドローン: DJI Avata 2、DJI Neo
- 対応コントローラー: DJI RC Motion 3
特にDJI RC Motion 3との組み合わせでは、手首や頭の動きでドローンを操作する「ヘッドトラッキング」機能が利用でき、より直感的な操縦が可能になります。
競合・旧モデルと比較!Goggles N3の進化ポイント
上位モデルである「DJI Goggles 3」と比較すると、N3はコストパフォーマンスを重視したエントリーモデルという位置づけです。
- 画面: Goggles 3はデュアルMicro-OLED(0.49インチ)ですが、N3はシングルLCD(3.5インチ)です。
- 視野角: Goggles 3の44°に対し、N3は54°と広くなっています。
- 調整機能: Goggles 3には視度調整機能がありますが、N3にはありません。
N3は機能をシンプルにすることで価格を抑えつつ、広い視野角とメガネ対応の利便性を実現しています。
購入前に確認!DJI Goggles N3の互換性と選び方
コスパと装着感を重視するならN3、画質とコンパクトさを求めるならGoggles 3がおすすめです。
購入後のミスマッチを防ぐため、互換性と選び方のポイントを整理します。
Goggles N3と連携するDJIドローン・コントローラー一覧
現時点での主な対応機種は「DJI Avata 2」および「DJI Neo」です。
これらのドローンを所有している、あるいは購入予定のユーザーにとって、N3は有力な選択肢となります。操作には「DJI RC Motion 3」が必要です。
あなたに最適なFPVゴーグルは?N3を選ぶべき人・そうでない人
N3を選ぶべき人
- メガネをかけたまま快適にFPVを楽しみたい人
- 予算を抑えてDJI O4伝送の高品質な映像を体験したい人
- 広い視野角(54°)で没入感を重視する人
N3以外のモデル(Goggles 3など)を検討すべき人
- 裸眼での使用を前提とし、視度調整機能を求める人
- Micro-OLEDによる最高レベルの映像品質を求める人
- よりコンパクトなデュアルスクリーン構成を好む人
公式ストアでの購入メリットと注意点
本記事執筆時点では、Goggles N3を公式ストアで購入する際の具体的な限定特典などは明記されていません。
しかし、一般的には正規のサポートを受けるために公式ストアや正規代理店での購入が推奨されます。詳細はDJI公式サイトをご確認ください。
【重要】DJI GEO Zoneとは?N3使用時の解除方法と注意点
FPV飛行は目視外飛行に該当するため、航空法の規制を必ず確認し遵守しましょう。
FPV飛行を行う上で避けて通れないのが、飛行制限区域(GEO Zone)の存在です。ここでは、Goggles N3を使用する際に関係するGEO Zoneについて解説します。
DJI GEO Zoneの基本的な仕組みと確認方法
DJI GEO Zoneは、空港周辺や重要施設など、安全上の理由から飛行が制限されているエリアを指します。
通常、DJI製品では「DJI Fly」アプリ等のマップ上でエリアを確認します。正確な情報は公式サイトやアプリ内の最新情報を参照してください。
GEO Zone解除申請の具体的な手順と必要書類
飛行制限区域内でドローンを飛ばす場合、ロック解除の申請が必要になることがあります。
解除が必要な場合は、DJI公式サイトの「安全飛行」ページやサポート情報を必ずご確認ください。事前に必要な手続きを済ませておくことが重要です。
Goggles N3使用時に知っておくべき飛行規制と法的義務
FPV飛行は「目視外飛行」に該当するため、国によっては航空法による規制の対象となります。
日本では、航空法に基づき、目視外飛行の承認が必要な場合や、補助者の配置が求められる場合があります。飛行前には必ず最新の法令を確認し、遵守してください。
DJI Goggles N3の導入から安全な利用まで
曇り止め機能を活用して、常にクリアな視界を確保することが安全飛行の鍵です。
最後に、Goggles N3を安全かつ快適に使用するための機能について紹介します。
初めてのGoggles N3:初期設定とファームウェア更新ガイド
Goggles N3を使用する際は、まず製品に同梱されているクイックスタートガイドや、DJI公式サイトのマニュアルに従って初期設定を行ってください。
ファームウェアを最新の状態に保つことで、新機能の追加や不具合の修正が適用され、より安全に飛行を楽しめます。
FPV飛行を始める前の安全チェックリスト
Goggles N3には「ワンタップ曇り止め機能」が搭載されています。
これは内部ファンを加速させて空気の循環を促し、レンズの曇りを防止する機能です。視界不良は事故につながるため、湿度の高い環境や温度差がある場所では積極的に活用しましょう。
Goggles N3を使いこなすためのヒントと活用事例
Goggles N3にはmicroSDカードスロットが搭載されており、FPV飛行中の映像を録画することが可能です。
リアルタイムの興奮を記録として残し、後で飛行ルートを見直したり、映像作品として編集したりすることができます。
まとめ
DJI Goggles N3は、メガネユーザーにも優しい装着感と、DJI O4伝送による安定した映像体験を両立したエントリー向けFPVゴーグルです。
上位機種のようなMicro-OLEDや視度調整機能は省かれていますが、1080pの明るいLCD画面と広い視野角により、十分な没入感を提供します。
- メガネ対応: ゆとりある内部空間でメガネのまま装着可能。
- 映像性能: 1080p LCD、最大60Hz、O4伝送による低遅延。
- 互換性: DJI Avata 2、DJI Neo、RC Motion 3に対応。
- 注意点: 視度調整機能なし。GEO Zoneや法規制の確認が必須。
これからFPV飛行を始める方にとって、Goggles N3はコストと性能のバランスが取れた有力な選択肢と言えるでしょう。安全な飛行を心がけ、新しい空の視点を楽しんでください。


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