DJIのドローンを操作するために欠かせないアプリ「DJI GO 4」。
Mavic 2やPhantom 4シリーズなど、多くの人気機種に対応している高機能なアプリですが、初めて利用する方にとっては、ダウンロード方法や設定、多岐にわたる機能の使いこなしに戸惑うこともあるでしょう。
また、近年登場した「DJI Fly」アプリとの違いや、どちらを使うべきか迷っている方もいるかもしれません。
本記事では、DJI GO 4アプリの基礎知識から、ダウンロード・初期設定の手順、飛行時の基本操作、よくあるトラブルの解決策までを網羅的に解説します。
初心者の方でも安心してドローンライフをスタートできるよう、事実に基づいた情報を整理してお届けします。
DJI GO 4とは?対応ドローン・デバイス・OSをチェック
DJI GO 4は、DJI製ドローンの操縦、映像確認、設定調整を行うための専用アプリケーションです。
まずはアプリの概要と、お手持ちの機体やスマートフォンが対応しているかを確認しましょう。
DJI GO 4とは?どんなアプリで何ができる?
DJI GO 4は、ドローン搭載カメラからの映像をリアルタイムでスマートフォンやタブレットに伝送し、機体の操縦をサポートするアプリです。
単なるモニターとしての役割だけでなく、カメラの露出やホワイトバランスの調整、インテリジェントフライトモード(自動飛行機能)の設定、撮影した映像の編集・共有など、空撮に必要なあらゆる機能を備えています。
具体的には、以下の機能が利用可能です。
- リアルタイム映像伝送:ドローンが見ている景色を手元で確認。
- カメラ設定:ISO、シャッタースピード、解像度などの詳細な調整。
- 機体ステータス確認:バッテリー残量、GPS信号強度、高度・距離の表示。
- 飛行記録:フライトログの保存と確認。
DJI GO 4が対応するDJIドローン機種一覧
DJI GO 4は、主に2016年から2018年頃に発売されたDJIの主要モデルに対応しています。
最新の機種(Mavic 3やMiniシリーズなど)は別のアプリ(DJI Flyなど)を使用する場合があるため、注意が必要です。
主な対応機種は以下の通りです。
- Mavicシリーズ:Mavic 2 Pro, Mavic 2 Zoom, Mavic Air, Mavic Pro
- Sparkシリーズ:Spark
- Phantomシリーズ:Phantom 4 Pro V2.0, Phantom 4 Pro, Phantom 4 Advanced, Phantom 4
- Inspireシリーズ:Inspire 2
Mavic Air 2やMavic Miniなどは、後継アプリである「DJI Fly」の対応機種となります。
アプリ利用に必要なデバイス(スマホ・タブレット)とOSバージョン
アプリを快適に動作させるためには、スマートフォンやタブレットが推奨されるシステム要件を満たしている必要があります。
OSのバージョンが古いとインストールできない場合があるため、事前に確認しましょう。
- iOS端末:iOS 10.0以降が必要です。iPhone 5s以降、iPad Air以降などが対応しています。
- Android端末:Android 5.0以降が必要です。Samsung Galaxy SシリーズやHuawei Pシリーズなど、一定のスペックを持つ端末が推奨されています。
Android端末は機種によって相性があるため、DJI公式サイトでの動作確認済みリストの確認が推奨されます。
DJI GO 4アプリのダウンロードから初期設定・ドローン接続までの手順
対応機種とデバイスの確認ができたら、実際にアプリを導入し、ドローンと接続する準備を整えましょう。
ここでは、ダウンロードから最初のフライト準備までの流れを解説します。
公式アプリストアからDJI GO 4をダウンロードする方法(iOS/Android)
アプリの入手方法はOSによって異なります。
- iOS(iPhone/iPad)の場合:App Storeで「DJI GO 4」と検索し、公式アプリをダウンロードしてください。
- Androidの場合:Google Playストアで配信されていない場合があるため、DJI公式サイトの「ダウンロードセンター」から直接APKファイルをダウンロードしてインストールする方法が確実です。
アプリのインストールと初期設定(DJIアカウント作成など)
アプリをインストールして起動すると、初期設定画面が表示されます。
- 権限の許可:位置情報、写真へのアクセス、Bluetoothなどの権限を求められるので、すべて許可します。
- DJIアカウントへのログイン:既にアカウントを持っている場合はログインし、持っていない場合は「登録」から新規作成します。メールアドレスがあれば無料で作成可能です。
- 利用規約の同意:内容を確認し、同意して進みます。
ドローンとのペアリング方法(Wi-Fi/送信機接続)
アプリの準備ができたら、ドローン本体と接続(リンク)させます。
機種によって接続方法が異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。
- 機体と送信機の電源をオン:バッテリーが十分にあることを確認してください。
- 接続モードの選択:アプリ画面で対象の機体モデルを選択し、「カメラビューに入場」または「接続」をタップします。
- ペアリング:
- Wi-Fi接続の場合(Spark, Mavic Airなど):スマホのWi-Fi設定で、ドローンのWi-Fiネットワーク(SSID)を選択し、パスワードを入力して接続します。
- 送信機経由の場合:スマホと送信機をケーブルで接続します。自動的に認識されない場合は、機体側のリンクボタンを押してペアリングモードにします。
具体的な手順は公式情報に詳細な記載がないため、アプリ画面のガイドに従って操作してください。
初めてのフライト前に行うべきファームウェア更新
ドローンを安全に飛ばすためには、機体や送信機のファームウェア(制御ソフト)を最新の状態にする必要があります。
アプリと接続した際、画面上部に「ファームウェア更新が必要です」という通知が出た場合は、以下の手順で更新を行います。
- スマホがインターネットに接続されていることを確認します。
- 通知バーをタップし、「ダウンロード」を開始します。
- ダウンロード完了後、「更新」をタップすると機体へのインストールが始まります。
- 更新中は機体の電源を切らず、完了の表示が出るまで待ちます。
DJI GO 4でドローンを飛ばす!主要機能と基本操作を徹底解説
接続が完了したら、いよいよ操作画面(カメラビュー)の使い方です。
ここでは、安全な飛行と撮影のために知っておくべき主要な機能と設定について解説します。
飛行画面の見方と基本操作(離陸・着陸・高度調整)
カメラビューには多くの情報が表示されていますが、まずは基本となるアイコンを把握しましょう。
- ステータスバー(画面上部):GPS感度、送信機信号、バッテリー残量などが表示されます。「Ready to Go (GPS)」と緑色で表示されていれば、GPSを利用した安定飛行が可能です。
- 離陸/着陸アイコン(画面左側):自動離陸や自動着陸を行うボタンです。スライド操作で実行されます。
- マップ(画面右下または左下):機体の現在位置とホームポイント(離陸地点)を確認できます。
操作は送信機のスティックで行いますが、アプリ画面上でもタップ操作で特定の指示を出すことが可能です。
カメラ設定の調整方法(露出・ホワイトバランス・ISOなど)
美しい映像を撮るためには、カメラ設定の調整が不可欠です。
画面右側のカメラ設定アイコン(スライダーのようなマーク)から詳細設定にアクセスできます。
- AUTO/MANUAL切り替え:初心者はAUTOがおすすめですが、こだわりの撮影をするならMANUALでISO感度やシャッタースピードを固定します。
- ホワイトバランス:天候に合わせて「晴天」「曇天」などを選ぶか、ケルビン値で指定します。
- 解像度/フレームレート:4K/30fps、1080p/60fpsなど、用途に合わせて選択します。
インテリジェントフライトモード(自動飛行)の種類と使い方
DJI GO 4には、プロのような映像を簡単に撮影できるインテリジェントフライトモードが搭載されています。
画面左側のプロポ型アイコンから選択可能です。
- ActiveTrack(アクティブトラック):指定した被写体を自動で追尾して撮影します。
- TapFly(タップフライ):画面上でタップした場所に向かって自動で飛行します。
- Tripod Mode(トライポッドモード):飛行速度を極端に遅くし、三脚に据えたような安定した映像を撮影します。
ジンバル設定とスムーズな映像撮影のコツ
映像のブレを防ぐジンバルの設定も重要です。
設定メニューから「ジンバル設定」を開き、以下の項目を調整することで、より滑らかな映像になります。
- ジンバルピッチ速度:カメラを上下に動かす際のスピードを調整します。
- ジンバルピッチの滑らかさ:操作を止めた後にカメラが停止するまでの余韻を調整します。
ジンバルピッチ速度の数値を下げるとゆっくり動き、シネマティックな映像になります。
DJI GO 4でよくあるトラブルと解決策【接続・エラー・動作不良】
精密機器であるドローンとアプリの連携では、時にトラブルが発生することもあります。
ここでは、よくある症状とその対処法を紹介します。
アプリが起動しない・動作が重い時の対処法
アプリが落ちる、または動作が重い場合は、デバイスの負荷が原因であることが多いです。
- バックグラウンドアプリの終了:他のアプリをすべて終了させてからDJI GO 4を起動します。
- キャッシュの削除:アプリ内の設定からキャッシュ(一時データ)をクリアします。
- デバイスの再起動:スマホやタブレットを再起動してメモリをリセットします。
- アプリの再インストール:改善しない場合は、アプリを一度削除して再インストールを試みます。
ドローンとアプリが接続できない時のチェックポイント
機体とアプリが繋がらない(Disconnectedと表示される)場合の確認事項です。
- ケーブルの確認:送信機とスマホを繋ぐUSBケーブルが断線していないか、しっかり挿さっているか確認します。純正ケーブルの使用が推奨されます。
- 接続モードの確認:Wi-Fi接続モデルの場合、スマホが正しいWi-Fiに接続されているか確認します。
- 端子の清掃:接続端子にホコリが溜まっていると接触不良の原因になります。
GPS信号が不安定、ビジョンセンサーエラーなどの警告表示
飛行中に警告が出た場合は、慌てずに内容を確認します。
- GPS信号が弱い:建物や樹木の近くではGPSが入りにくくなります。開けた場所に移動してください。ATTIモード(GPSなし)に切り替わった場合は、風に流されやすくなるため注意が必要です。
- ビジョンセンサーエラー:センサー部分が汚れている可能性があります。着陸してレンズクロスなどで清掃してください。また、暗い場所や光の反射が強い場所では機能しないことがあります。
ファームウェア更新エラー時の復旧方法
更新が途中で止まったり失敗したりする場合は、以下の方法を試します。
- DJI Assistant 2を使用:PCソフト「DJI Assistant 2」をパソコンにインストールし、ドローンをUSB接続してPC経由で更新を行います。これが最も確実な復旧方法です。
- バッテリー残量の確認:更新には時間がかかるため、バッテリーが50%以上ある状態で実施してください。
DJI GO 4とDJI Flyはどちらを選ぶべき?違いと移行の判断基準
現在、DJIのドローンアプリには「DJI GO 4」と、より新しい「DJI Fly」が存在します。
これらはユーザーが自由に選べるものではなく、基本的には使用するドローンの機種によって決まりますが、買い替えなどを検討する際の参考に違いを理解しておきましょう。
DJI GO 4とDJI Flyの主な違い(対応機種・機能・インターフェース)
| 項目 | DJI GO 4 | DJI Fly |
| 対応機種 | Mavic 2, Phantom 4など (主に2018年以前のモデル) | Mavic 3, Miniシリーズなど (近年のモデル) |
| インターフェース | 多機能で情報量が多い プロ向けの設定が可能 | シンプルで直感的 画面が広く見やすい |
DJI GO 4を使い続けるメリット・デメリット
メリット:カメラの詳細設定(カラープロファイルやシャープネスなど)が細かく行えるため、映像制作にこだわるユーザーには根強い人気があります。
既存の対応機種(Mavic 2 Proなど)は依然として高性能です。
デメリット:アプリの設計がやや古く、最新のスマホOSでの動作安定性に不安が出る場合があります。また、新機能の追加は期待しにくい状況です。
DJI Flyへの移行を検討すべきケースとメリット・デメリット
移行を検討すべきケース:より手軽に飛ばしたい、最新の機体性能(長時間飛行や軽量化)を享受したい場合。
メリット:アプリが軽量で動作が軽快。編集機能(テンプレートなど)が充実しており、SNSへの投稿が簡単です。
デメリット:DJI GO 4に比べて細かいマニュアル設定項目が簡略化されている部分があります。また、対応する新しいドローンを購入する必要があります。
あなたに最適なDJIドローンアプリの選び方
結論として、アプリを選ぶというよりは「使いたいドローン」によってアプリが決まります。
- 本格的な空撮設定を細かく追い込みたい、Phantom 4などの名機を使いたい:DJI GO 4(対応機種を継続利用)
- 手軽に持ち運びたい、最新の飛行性能やバッテリー持ちを重視したい:DJI Fly(MiniシリーズやAirシリーズなどの新機種へ移行)
ご自身の撮影スタイルや所有機材に合わせて、最適な環境を選択してください。
まとめ
DJI GO 4は、Mavic 2やPhantom 4シリーズなどの高性能ドローンを支える、非常に多機能なアプリです。
ダウンロードから初期設定、ペアリングまでは手順通りに行えば難しくありません。
飛行中は、画面上のステータスや警告に注意を払い、トラブル時には焦らず基本的なチェックポイントを確認することが安全なフライトへの近道です。
また、最新のDJI Flyアプリと比較するとインターフェースや機能に違いはありますが、詳細な設定が可能なDJI GO 4は、映像にこだわるユーザーにとって依然として強力なツールです。
本記事を参考に、DJI GO 4を使いこなし、素晴らしい空撮体験を楽しんでください。


コメント