パソコンレビュー

30万円台で動画編集用PCをマウスコンピューターに組んでもらいました

インターネット動画が盛んになるにつれてますます動画制作が一般的になる中、動画制作の敷居が下がり新規参入者が絶えません。

映像制作会社間の価格競争は一層激しくなる中、低予算の映像制作でさえもハイエンドな動画編集用パソコンがますます必要となっています。

そこで当サイトではBTOパソコンショップのマウスコンピューターさんにお願いして、映像制作会社向けのハイエンドPCをなんとか低価格に抑えて作っていただくようお願いしました。

マウスコンピューターの担当者さんから快い返事を頂きまして、当サイト限定販売のコスパ高な映像制作会社向けの動画編集パソコンが生まれました。
それがDAIV-DQZ530S-VEPCです。

4K動画編集とDaVinci Resolveによるカラーグレーディングの作業を快適にできるパソコンとして構成してもらっています。

このエントリーでは予算30万円台で仕上がった映像制作会社向けの当サイト限定パソコンがどのような性能を持っているのか検証してみます。

自社の動画編集用パソコンを一新したいけどなるべく費用を抑えたい制作会社の社長さん、フリーランスで活躍する動画クリエイターさんはぜひ読んでみてください。

このエントリーで検証する当サイトとマウスコンピューターのコラボパソコン

DAIVクリエイターパソコン
CPU:インテル® Core™ i7-9700K プロセッサー(8コア/ 3.60GHz/ TB時最大4.90GHz/ 12MB スマートキャッシュ)+水冷CPUクーラー
グラフィックス:Quadro® P4000 (8GB)
メモリ:64GB
ストレージ:M.2 SSD512GB + HDD 3TB 7200rpm
299,800円(税抜)

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4K動画編集パソコンにオススメのスペックは30万円台で手に入る?

動画編集用のパソコンは最近かなり低価格になってきましたが、映像制作会社で導入されているパソコンは1台30万円以上の予算になるのが一般的です。

4K動画編集が当たり前になり、複数台のカメラで撮影した映像を使って複雑な編集行うと、予算30万円台でも十分ではないという意見もあるでしょう。

高価格になる動画編集用のパソコンはパソコン専門ショップで組み立てられたパソコン(BTOパソコン)で準備すれば費用が抑えられるので、映像制作会社の多くはBTOパソコンを選びます。

なお、高性能な動画編集用パソコンを求める上でCPUの選択が非常に重要となるのはご存知の通りです。

新しく導入するパソコンはなるべくコア数が多い最新のCPUを選ぶべきです。

その理由は動画編集後に書き出す作業(エンコード)はコア数が多いほど有利とされているからです。

現時点(2018年9月)、パソコンショップの動画編集用ハイエンドモデルにはインテルの第8世代 Core i7プロセッサーとなるCore i7-8700KまたはCore i7-8700が主に採用されています。

2018年10月に第9世代 Core i7が発売され、動画編集用ハイエンドモデルを中心に搭載されつつあります。

コア数だけで考えるとさらに上位モデルのCore i9がありますが、比較検証している記事を見ると、エンコード性能は値段の差を埋めるほど大きくはないのが分かりました。

参考:Core i7とCore i9の違い:i9搭載ゲーミングPCの価値とは?|ちもろぐ

またCore i9は内蔵グラフィックスを搭載していないので(Core i7は搭載しています)、内蔵グラフィックスに依存する動画編集ソフト(例えばグラスバレーのEDIUS)を使用している方は特に注意が必要です。

次にグラフィックカードについてはビデオメモリー6GB以上の性能を持った製品を選ぶのが良いでしょう。

メモリは32GB以上がオススメで予算が許されるなら64GBで。

記憶容量は4K画質設定で録画した映像ファイルを取り扱うことが多いなら、内蔵HDDと合わせて3TB以上は欲しいところです。

このような構成にするとメーカーPCの場合50万円以上は確実に超え、BTOパソコンの場合でも40万円近い値段になる場合もあります。

この映像はビジュアルアーティストのHEXPIXELSの比嘉 了氏と神田 竜氏のインタビュー動画です。

動画の中では「パソコンのスペックによって表現が制限されたり、表現の発想そのものがマシンのスペックに左右されている」という意味深い言葉がありました。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K
例えば2018年9月に発売したBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K。

4K映像をRAW収録(CinemaDNG RAW)できるシネマカメラがついに15万円以下で販売されることになりました。

しかもDaVinci Resolve Studio(有償版。34,000円程)が同梱です。

個人でも映画と同等のクオリティの映像が撮れ、ハリウッドで使用されている編集ソフトを手にいれることができるのです。

だけど、これには相当スペックが高いパソコンでないと対応できません。

この現状は言い換えれば、今後の映像制作はパソコンのスペック次第でますます品質が左右されてしまう時代が来ていると言えるのではないでしょうか。

なお、映像内で紹介されているDAIVとはマウスコンピューターによる画像、映像関連のクリエイター向けに特化したパソコンを取り揃えたブランドで、マウスコンピューターで動画編集用パソコンを選ぶ場合はDAIVシリーズから最適なPCが選べます。

例:クリエイター向けPCブランドDAIV | マウスコンピューター

DAIVシリーズの動画編集用パソコン DAIV-DQZ530S-VEPCの外観

今回マウスコンピューターさんに構成していただいた当サイトとのコラボパソコンは、4K動画の映像編集を行う制作会社さんにも推奨できる動画編集用パソコンで、318,000円(税抜価格)で構成されている製品です。

マウスコンピューター DAIVのパソコンは、上の写真のようなデザインのケースとなっております。

前面のカバーを取り外すことができるようになっており、このPCにはカードリーダーやDVDディスクドライブが装備されています。

PCの接続端子の仕様

カードリーダー USB3.0接続 UHS-II SDカード、CFカード、マイクロSDカード対応
映像出力端子 DisplayPort×4 (DVI変換コネクタ1個付属)
USB3.0 6(背面×4、全面×2)
USB3.1 2(背面×2)
サウンド ラインイン、ラインアウト、ヘッドフォン(前面×1)、マイク入力 (モノラル 前面×1/背面×1)、リアスピーカー、センター・サブウーファー、サイドスピーカー

カメラの高画質化が進むにつれて、UHS-II対応のSDカードを使い始めている方も増えてきております。

このPCに装備されたカードリーダーはUHS-IIにも対応しており、別途カードリーダーを購入する手間と費用も発生しないのは嬉しいポイントの一つです。

DAIVシリーズの動画編集用パソコン DAIV-DQZ530S-VEPCの付属品・キャスター

このパソコンは映像出力端子が全てDisplayPort端子になっており、高画質な映像を出力する仕様となっております。

ただし、液晶ディスプレイへDVIで出力できるよう変換アダプターも付属してくれています。DisplayPortケーブルを持っていない方はひとまずDVIで接続することもできますよ。

最近はAmazon製品のDisplayPortなど結構安価に売っているので、この機会に購入しておきましょう。

マウスコンピューターDAIVのPCのケース底部にはキャスターが装備されているので、オフィス内での移動も楽々です。

ワイヤレスマウスも付属しているので、キーボードと液晶モニターを用意すればすぐに使えます。

DAIV DQZ530S-VEPCの主な仕様

DAIV-DQZ530S-VEPC仕様書

CPU インテル® Core™ i7-8700K プロセッサー
(6コア/ 3.70GHz/ TB時最大4.70GHz/ 12MB スマートキャッシュ/ HT対応)
グラフィックス Quadro® P4000(ビデオメモリ 8GB)
メモリ 64GB (16GB×4/ デュアルチャネル)
ストレージ M.2 SSD (512GB Samsung PM981 (NVMe対応/M.2規格/PCI Express x4 接続))
HDD(3TB Serial ATAIII 7200rpm (6Gbps/ Serial ATAIII接続))

動画編集用パソコン DAIV-DQZ530S-VEPCに装備されたパーツ

CPUにはCore i7-8700K、ビデオカードにはNVIDIA QuadroP4000が搭載されております。

NVIDIA QuadroP4000はCUDAコア数1792基が搭載され、RGB各色10bit(合計30bit)のカラー出力ができるハイエンドビデオカードです。

参考:NVIDIA Quadro P4000|ELSA

NVIDIA QuadroP4000は単体の価格で10万円以上するので、このパソコンの原価を押し上げています。

にもかかわらずメモリは妥協なく64GBを詰め込んで、M.2 SSD 512GBと3TBの内蔵HDDが搭載しています。
高画質な動画ファイルも悠々と保存できるストレージ容量が設けられています。

また、エンコード時に高温になりやすいCPUを冷却するためのCPUファンに水冷クーラーが選ばれています。
ハードな書き出し作業を1日に何度も行う制作会社さんでも安心して使えそうですね。

映像制作に携われているプロの方であれば、このパソコンの構成を見ていただくだけでいかにバリュー価格かわかっていただけると思います。
DAIVシリーズの動画編集用パソコンをデスクに設置

さっそくDAIV-DQZ530S-VEPCをPCデスクに設置して使ってみます。
4K対応の液晶ディスプレイにはHDMIまたはDisplayPortで接続する必要があります。

またディスクドライブが標準装備しているのも魅力的ですね。
映像会社では今でもDVD納品はザラにありますし、ディスクでインストールする動画ソフトもまだまだ現役です。

後々外付けディスクドライブを購入するぐらいなら最初から搭載している方が良いですよね。

マウスコンピューターの担当者さんに交渉してねじこんでもらいましたよ。イヒヒ(‘◇’)ゞ
CHINEBENCH R15 計測方法
それではこのコラボパソコンのCPU性能や グラフィックスの描画性能をCHINEBENCH R15で計測してみます。

CHINEBENCH R15のインストール方法や計測の手順については以下のサイトを参考にしましたよ。

参考: 同情するならコアをくれ…CINEBENCH R15で改めて自分のPCの遅さに絶望してみた|Camp David

CHINEBENCH R15の計測中画面
CHINEBENCH R15の計測はGPU、CPUと続きます。数分程度で終わりますよ。

待ち時間はカーチェイスの映像が流れます。

CHINEBENCH R15 測定完了
計測完了しました。
OpenGLが204.57fps、CPUスコアは1422cb、CPU1コア単位のスコアが200cbとなりました。

ご自身のPCのスコアが気になる方はCHINEBENCH R15で計測して比較してみてください。

参考:Cinebench – MAXON | 3D FOR THE REAL WORLD

CrystalDiskMarkでSSDの性能を測定

さらにCrystalDiskMarkでSSDの読み書き速度を計測してみましたよ。

参考:CrystalDiskMarkの使い方と結果の見方 | SSD徹底解説!

4K動画をPremiereProで動画編集して快適か検証してみるよ

α7Ⅲの記録設定画面4K 30P60M

早速コラボパソコン「DAIV-DQZ530S-VEPC」を使って動画編集をやってみましょう。
今回検証で使用するのは4K30Pの映像で、フレームレートは60Mbpsを選択します。

PremierePro読込時のCPU・GPU使用率

PremierePro読込時のCPU・GPU使用率 クリックで拡大します

PremiereProに読み込んでシーケンスにクリップを並べてCPU・GPUの使用率を確認してみました。

タイムラインプレビュー再生時のCPU使用率は10~15%前後を推移し、GPU使用率は4%前後を推移しています。

PremierePro読込時のトランジションを適用してCPU・GPU使用率

トランジションを適用したときのCPU・GPU使用率 クリックで拡大します。

次にクリップ間にトランジション(ディゾルブ)を適用してCPU・GPU使用率を計測します。

CPU使用率はインジケーター(再生ヘッド)がトランジション部分を通過したときに一時的に20%程度まで上昇しますが、それ以外では10%前後を推移します。

GPU使用率は4%前後を推移します。

PremiereProカラーグレーディング時の負荷率

PremiereProカラーグレーディング時の負荷率 クリックで拡大します

次にPremiereProのカラーグレーディング機能のひとつであるLumetri プリセットを適用して簡単な色補正を行いました。

参考:Premiere Pro でのカラーグレーディング|Adobe ヘルプ

その後問題なくプレビューすることができ、CPU使用率はほとんど変化なく、GPU使用率が10%ほど上昇して推移するようになりました。

PremiereProマルチカメラ編集時のCPU負荷率

PremiereProマルチカメラ編集時の負荷率 クリックで拡大します

次にPremiereProのマルチカメラ編集機能で3カメ編集を行ってみます。

参考:Premiere ProCCでマルチカメラ編集を効率よく行う手順

再生してすぐにCPU使用率が大きく上昇しましたが、その後は20%前後を推移しています。再生中に何度かコマ落ちしているようでプレビューはちょっとぎこちない時もあります。

それでもなんとか編集できるかなー。といった感じです。

PremierePro 4K書き出し設定

PremierePro 4K書き出し設定 クリックで拡大します

次に書き出し時間を計測してみます。

書き出し設定は4K⇒4K(3840×2160) ビットレートは可変、1パス、ターゲットビットレートは10Mbps、最大ビットレートは12Mbps。

最高レンダリング品質を使用して46秒の映像を書き出します。

PremiereProの4K出力経過時間49秒95

書き出し時間は49秒です。クリップと同等の尺で書き出しすることができました。

今回、過度な編集は行っていません。
複雑な編集、グレーディングを行う場合はこの限りではありませんが実用十分なエンコード速度だと思います。

DaVinci Resolveでこの動画編集用パソコンが快適か検証してみるよ

DaVinci Resolve14でLUTを適用

DaVinci Resolve14でLUTを適用 クリックで拡大します

全く同じクリップをDaVinci Resolve 14で読み込み、全クリップにLUTを適用してみます。

LUTを適用時のCPU・GPU負荷率

クリックで拡大します

LUTを適用した後、簡単なカット編集をDaVinci Resolve14のエディットページで行いCPU・GPUの使用率を計測してみます。

CPU使用率は10%前後、GPU使用率は15%を推移しています。プレビューも問題なく快適に動作しています。

DaVinci Resolve14で4K書き出し設定

DaVinci Resolve14の4K書き出し設定 クリックで拡大します

DaVinci Resolve 14による書き出し時間も確認してみます。

書き出し設定はMP4フォーマット、コーデックはH.264、解像度は4K(3840×2160)最高品質設定で書き出します。
DaVinci Resolve14の4K書き出し時間
1分17秒の尺の映像を書き出しするのにかかった時間は3分30秒という結果となりました。

PremiereProと比較するとDaVinci Resolveのほうがかなり書き出し時間がかかるようですね。

35万円で動画編集用PCをマウスコンピューターに組んでもらいました まとめ

こんな感じです。

結論! マウスコンピューター DAIV と当サイトのコラボ動画編集用パソコン DAIV-DQZ530S-VEPCは4K動画編集を快適に作業できる十分な性能を持ったパソコンです。

もちろんカット編集やカラーグレーディングの追い込み方によってはエンコード時間が増加することが考えられますが、一般的な業務レベルでは全く問題なく4K動画編集作業を進めることができそうです。

DAIV-DQZ530S-VEPCはVR映像にも耐えうる高速大容量のビデオカードQuadro P4000を搭載し、エンコードによるCPU高負荷時も水冷CPUクーラーで急速に冷却することでCore i7-8700Kのパフォーマンスを妨げない仕様となっております。

安心して長年使えるパソコンとして業務用に導入できるはずです。

新規参入者が急増している映像業界で、他社を凌ぐ映像クオリティを生み出すためにもぜひ編集マシンのスペックアップを行って、CinemaDNG RAWや4K映像制作に携わりライバル会社を駆逐してください!

このエントリーで検証したマウスコンピューターの動画編集用パソコン

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CPU:インテル® Core™ i7-9700K プロセッサー(8コア/ 3.60GHz/ TB時最大4.90GHz/ 12MB スマートキャッシュ)+水冷CPUクーラー
グラフィックス:Quadro® P4000 (8GB)
メモリ:64GB
ストレージ:M.2 SSD512GB + HDD 3TB 7200rpm

319,800円(税抜)

販売価格を調べる

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