オススメ:動画編集は低価格でもOK!おすすめノートパソコン10選【2022年版】

パソコンレビュー

DAIV 5Nレビュー 4K動画編集・FHD60Pライブ配信を検証

DAIV 5N

※2023年1月に更新しました。

映像業界でライブ配信のニーズが高まっているため、ハイスペックなノートパソコンの導入を検討している方は多いはずです。

そこでマウスコンピューターから性能の良いノートパソコンをお借りして、4K動画編集とライブ配信を検証してみることにしました。

商品名はDAIV 5Nです。

ここではDAIV 5Nがどのような性能を持っているのか?

実際に動画編集とYouTubeライブ配信に使ってみてレビューしてみます。

中途半端な性能のノートパソコンでなく、外出先でも重めの動画編集やライブ配信ができるノートパソコンを探している方はぜひ参考に読んでみてください。

動画編集の検証をすぐに確認する

マウスコンピューター DAIV 5N

只今DAIV 5Nがセール対象となっています
CPU:Core i7-12700H 
メモリ:32GB PC4-25600 
グラフィックス:GeForce RTX3060 Laptop CPU(6GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB 
液晶モニター:15.6型 WQHDノングレア液晶 

269,800円 ⇒ 239,800円(税込)

>>販売ページを見る


DAIV 5N(2022年秋リニューアル版)を使ってみた感想

DAIV 5N

従来のDAIV 5NからCPUが一新され、ボディも変更された2022年9月のDAIV 5Nリニューアルモデルは性能+重厚感がアップしています。

フラットタイプのキーから丸みのあるキーに変更となり、ゲーミングパソコン G-Tune P5シリーズと外観が似ています。

DAIV 5N 旧モデルとの性能比較

マウスコンピューター自身によるDAIV 5NのCINEBENCH R23を用いたベンチマークスコアでは旧モデルからシングルコアは15%の性能アップ、マルチコアでは9%の性能アップとなっています。

インテルCPUは第11世代と第12世代Coreシリーズの性能差がこれまでの世代更新時よりも比較的大きいため、動画編集性能は期待通りであったという印象です。

4K動画編集を想定する動画編集者もDAIV 5Nは候補の一つとして挙がるのではないでしょうか。

マウスコンピューターでは同時期に新シリーズのDAIV 6Pを投入しており、16インチのノートパソコンが取り揃えられています。

DAIV 6PシリーズもDAIV 5Nと同じ第12世代 Core i7-12700Hが搭載しており、動画編集性能はほぼ同等です。

参考情報:DAIV 6P-RT レビュー GH6で動画編集を検証してみるよ

DAIV 5N搭載のDolby Atmos

また、今回のリニューアルにより DAIV 4P・4N・5N・6PすべてにDolby Atmosが搭載され、手持ちのヘッドホンで立体音響による視聴ができるようになっています。

今回のDAIV 5NもLAN端子やThuderbolt 4、USB Type-Cを備えていて、ライブ配信に心強いノートパソコンである点は継承されています。

一方で、持ち運びの面では16インチで1.5kgの軽量なDAIV 6Pシリーズが登場したことで、どちらを選ぶべきか非常に悩ましい商品構成となっています。

私はLAN端子を備えるDAIV 5Nのほうが出張仕事で使いやすいと考えるのですが、前モデルから重量アップしたのはやはり残念だな..という印象です。

DAIV 5Nのスペック

DAIV 5N

DAIV 5N は第12世代インテルCPU(14コア20スレッド)を搭載した動画クリエイター向けのノートパソコンです。

メモリとグラフィックカードを重視した仕様で、データの容量も動画編集向けに余裕のあるスペックとなっています。

DAIV 5Nはマウスコンピューターから2019年後半に発売されてから定期的にバージョンアップしている人気のノートパソコンです。

2022年9月にリニューアルして以降、DAIV 5Nは1種類でリリースされています。

DAIV 5N

DAIV 5N(標準モデル)
CPU:Intel Core i7-12700H
メモリ:32GB DDR4-3200(PC4-25600)
グラフィックス:Geforce RTX 3060 Laptop CPU
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
重量:2.07kg
厚さ:24.5mm
価格:269,800円(税込)

DAIV 5Nはマグネシウム合金で覆われたボディとなっています。

CPUの刷新とメモリの増強でスペックアップされ、価格は税抜きで269,800円です。

※価格は変更の可能性あります

1DAIV 5NのCPU

DAIV 5Nの外観 重厚な金属っぽい仕上がりです

DAIV 5NのCPUはインテル 第12世代 Core i7-12700Hで、AlderLakeアーキテクチャーの最上位モバイルCPUが採用されています。

第12世代からPerformance-cores(パフォーマンスコア)とEfficient-cores(エフィシャントコア)という二種類のコアを両立しており、14コア20スレッドでデスクトップ並みのコア数スレッド数となっています。

前モデルのDAIV 5Nは第11世代Core i7-11800Hで8コア16スレッドだったので、数だけで考えても大幅にアップしています。

Core i7-12700H・11800H・M2 Mac 8コア・Ryzen 7-5800X 総合ベンチマーク比較 参考:PassMark

PassMarkによるベンチマークスコアを調べてみると、Core i7-12700HはCore i7-11800Hと比べて20%近い性能アップ。

M2 Mac(8コア)を大きく引き離し、デスクトップPC用の強力なCPUであるRyzen 7 5800Xといい勝負ができるというスコアとなっています。

Core i7-12700H・11800H・M2 Mac 8コア・Ryzen 7-5800X シングルスレッド性能比較 参考:PassMark

一方でシングルスレッド性能においてはCore i7-11800Hの15%ほどの性能アップに止まり、M2 Mac(8コア)にやや及ばずというスコアとなっています。

この記事を書いている時点(2023年1月)ではインテルのモバイル用CPUでCore i7-12700Hが最上位の性能となっています。

パソコンの性能をCPUだけで判断することはできませんが、以前レビューしたCore i7-12700H搭載 DAIV 6P-RTの動画編集の検証結果と同等かそれ以上の性能が期待できるはずです。

2DAIV 5Nのグラフィックカード

DAIV 5N

DAIV 5NのグラフィックカードはGeForce RTX 3060 Laptop GPUを搭載しています。

GeForce RTXシリーズは10bitの動画出力に対応し、これまでゲーム用途のイメージが強かったGeForceシリーズが動画編集向けのグラフィックカードとして改めて注目されています。

RTX 3060 Laptop GPU 性能比較 参考:PassMark

PassMarkでベンチマーク(ベンチソフトはG3D)を確認してみましょう。

GeForce RTX 3060 Laptop GPUはノートパソコン用に薄型・軽量化したGPUで、PassMark Softwareで、GeForce GTX1660Tiを凌ぐ性能です。

RTXはGTXシリーズにTensorコアとRTコアが追加されたグラフィックカードです。

従来のアンチエイリアス技法を利用する前世代の GPU に比べて最大2倍の速さで実行され、鮮明な画像をレンダリングします。

引用元:DLSS 導入のゲームが続々発表|NVIDIA

レイトレーシンググラフィックスの性能が動画編集にどのような影響を与えるかは未知数ですが、少なくとも10bitの色域に対応できるようになったのは大きなメリットです。

PCMARK10でDAIV 5Nのベンチマークを計測 画像拡大

Blackmagic RAW Speed TestでDAIV 5Nのベンチマークを計測 画像拡大

PCMARK10でベンチマークを計測して総合スコアは6451となりました。

前モデルのDAIV 5Nの総合スコアが6273だったので約178ポイント性能アップです。

その他のスコアは以下になります。

Digital Content Creation:8565
Photo Editing Score:12283
Rendering and Visualization Score:12286
Video Editing Score:4165

またBlackmagic RAW Speed TestでDAIV 5Nのベンチマークを計測してみました。

CPUはBRAW 12:1の設定で8K50Pまで対応でき、グラフィックス(CUDA)は8K60Pまで対応できるという結果が出ました。

3DAIV 5N のメモリとストレージ

フルHDのノングレア液晶搭載のDAIV 5N

DAIV 5Nのメモリは32GBでPremiere Proの推奨環境をクリアするスペックを備えています。

メモリーはデスクトップ同様メモリースロットに差し込まれており、最大64GBまでアップグレード出来るようになっています。

After EffectsでCG制作がメインの方は64GBまでアップグレードすればさらに編集が捗ると思います。

4K編集がメインなら32GBが推奨です。

またメインストレージ(Cドライブ)にNVMe対応のM.2 SSDが512GBが搭載。

DAIV 5NのM.2 SSDスロットはGen4(PCIe 4.0)も対応しており、M.2 SSDの空きスロットも一つあるのでデュアルM.2 SSDにすることもできます。

標準の512GBはノートパソコンのデータ保存容量としては十分ですが、4K動画編集をする方にとってはやや不安です。

起動ディスクを1TBのM.2 SSD PCIe Gen4 にアップグレードするのが良いでしょう。

マウスコンピューターの公式通販サイトではSAMSUNGの読み書き速度が高速なタイプ(6,700MB/s)にも変更できるので、DAIV 5Nの性能をフルに発揮したい方はおススメです。

CrystalDiskMarkでDAIV 5N搭載のM.2 SSDの読み書き速度を調べてみました。

Cドライブに搭載のM.2 SSD NVMe の読み込み速度は2537MB/s、書き出し速度は1216MB/sという結果となりました。

使ってみた感じPremiere Proの起動は速く、サクサク快適に作業を進められますよ。

関連情報:動画編集はM.2 SSD NVMe Gen4でどう変わる?FireCuda 530で検証

4DAIV 5Nの外観

動画編集用のノートパソコンを選ぶときにまずチェックしてほしいのがパソコンの接続端子です。

DAIV 5Nは必要な接続端子をしっかりと備えているのが特長です。

インターフェース(接続端子)

DAIV 5Nの右側面

DAIV 5Nは右側面にマイクロSDカードスロット、Thunderbolt 4の端子、LAN端子が備わっています。

DAIV 5Nの左側面

また左側面にはUSB3.0(5Gbps)、USB 2.0とヘッドホン出力端子、マイク入力端子をそれぞれ一つづつ備えています。

DAIV 5Nの背面部

DAIV 5Nの背面にはUSB Type-C(USB3.1 10Gbps 映像出力可能)、HDMI端子、Mini Displayportがそれぞれ1本づつと電源アダプターの差込口が備わっています。

USB Type-Cは外部モニターへの出力はもちろん、ライブ配信スイッチャーの接続でも使うので、とても重要な接続端子です。

一方でSDカードリーダーは非搭載です。

DAIV 5Nは24.5mmの厚さ

DAIV 5Nは24.5mm厚で薄型軽量なDAIV 4PやDAIV 6Pシリーズと比べるとかなり分厚く重厚です。

カメラバッグにも入るようになった新モデルのDAIV 5N

サイズは15.6インチでカメラバッグに入れて持ち運ぶことができるので、出張ライブ配信や婚礼ムービーで持ち出すには問題ないサイズ感です。

とはいえ、2.07kg。まあまあ重さはありますね。

液晶モニター

DAIV 5Nの液晶モニターのベゼル。かなり狭い

DAIV 5Nの液晶モニターはIPSタイプのFHD(1920×1080)液晶モニターです。

ベゼルが狭いので、15.6型にしては画面がとても大きく感じます。

色の再現性はsRGB比換算 約100%の色域をカバーしています。

Mini DisplayportとHDMI出力端子から4K映像を2画面出力することができます。

DAIV 5Nの液晶モニターのベゼル。かなり狭い

また、動画編集者さんはカラーマネージメントディスプレイを使っている方も多いのではないでしょうか。

ノートパソコンの液晶モニターは残念ながらモニターキャリブレーションができません。

なのでカラーマネージメントディスプレイを使用する場合は映像出力端子を使って映像を出力すると良いでしょう。

キーボード

テンキーを備えたDAIV 5Nのキー配列

DAIV 5Nのキーボードはテンキー付きの配列となっています。

テンキーが必要かどうか意見が分かれると思いますが、動画編集では数値を入力する機会が多いので、テンキーは非常にありがたい存在です。

DAIV 5Nのテンキー周り。エンターキーやファンクションキーがやや小さい

リニューアルしたDAIV 5Nもテンキー装備のキーボードで、すべてのキーがやや小さくなりました。

キーピッチが約18.2mm、キーストロークが1.8mmです。

キーボード コントロールセンター

キーボードはLEDバックライトを備えており、バックライトキーボードの配色を設定するのはインストール済のソフトウェア(Control Center)で行います。

DAIV 5Nのキーボードバックライトを制御するControl Center

ゲーミングPCのようなキーボードになっておりますが、音楽に合わせてバックライトが光るように設定することはできません。

暗い撮影現場でパソコンを使うことが多い方には重宝しそうですね。

DAIV 5Nで動画編集を検証

DAIV 5NとSONY α7SⅢ

それではDAIV 5Nで4K動画編集を検証してみます。
使用した撮影素材はSONY α7SⅢの4K30P・60P・120Pです。それぞれの記録方式は以下になります。

使用した映像データ

✅XAVC HS 4K60P 4:2:2 10bit
✅XAVC HS 4K120P 4:2:0 10bit
✅XAVC S 4K120P 4:2:2 10bit

データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。

環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。

またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。

4K60P

DAIV 5Nで4K60Pカット編集 画像を拡大

DAIV 5Nで4K60Pのカット編集・テロップ・BGM入れを行ってみます。
まず最初にSONY α7SⅢ で撮影したXAVC HS 4K60P 4:2:2 10bitのデータでカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。

再生中のCPU使用率は29%前後を推移し、内蔵GPU(Iris Xe グラフィックス)の使用率は31%前後を推移。
GeForce RTX 3060 Laptop GPUは42%前後を推移します。

コマ落ちインジケーターで0フレームのコマ落ち

3分08秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは0フレームのコマ落ちとなりました。
XAVC HS 4K60P 10bit 422 の1トラック編集ならまず問題になりません。余裕をもって編集できます。

DAIV 5Nで4K60Pカラーグレーディング 画像を拡大

次に先ほどのシーケンスにシンプルなカラーグレーディングを実施します。

調整レイヤーをシーケンスに追加し、それにSONYのLUTをあてて露光や色味を微調整します。

ワークスぺースをカラーに変更することでGPUの負荷が大きくなります。

CPU使用率は43%前後を推移し、内蔵GPU(Iris Xe グラフィックス)の使用率は37%前後を推移。
GeForce RTX 3060 Laptop GPUは81%前後まで上昇して推移します。

メモリの消費量も上昇し、32GBのうち20.9GB(66%)を消費します。

コマ落ちインジケーターで2404フレームのコマ落ち

カラーグレーディング後のシーケンス(3分8秒)を最初から最後までプレビューした時に発生したコマ落ちは2404フレームとなりました。

やや負荷は大きいようですが、やれないことはありません。

DAIV 5Nでは4K60Pのカラーグレーディングがなんとかできるでしょう。

4K120P

DAIV 5Nで4K120P 4:2:0 10bit 編集 画像を拡大

次にDAIV 5Nで4K120Pのカット編集・テロップ・BGM挿入とカラーグレーディングを行ってみます。

SONY α7SⅢ では秒間120フレームの動画を撮影し、フレームレート30Pや24Pのシーケンスに乗せてクイック&スローモーションの映像を作ることができます。

まずはXAVC HS 4K120P 4:2:0 10bitのデータでカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。

再生中のCPU使用率は30%前後を推移し、内蔵GPU(インテルUHDグラフィックス)の使用率は40%前後を推移。
GeForce RTX 3060 Laptop GPUは51%前後を推移します。

コマ落ちインジケーターで0フレームのコマ落ち

1分08秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは0フレームのコマ落ちとなりました。

DAIV 5Nによる4K120P 420 10bit の1トラックカット編集・カラーグレーディングは実施可能です。

色データの削減が大きい420 10bitデータでは特に問題なく編集できるようです。

DAIV 5Nで4K120P 4:2:2 10bit 編集 画像を拡大

では次に4K120P 4:2:2 10bit ではどうでしょうか。

α7SⅢでは記録方式からXAVC Sを選ぶことで4K120P 4:2:2 10bit 収録ができます。

この撮影データをタイムラインに並べて、レガシータイトルとBGMを乗せ、シンプルなカラーグレーディング後にプレビューしてみましょう。

CPU使用率は94%前後推移し、内蔵GPUの使用率は4%、GeForce RTX 3060 Laptop GPUの使用率は7%前後で推移します。

GPUによる支援をほとんど受けることができていません。

コマ落ちインジケーターで2862フレームのコマ落ち

コマ落ちフレームは1分38秒のシーケンスのうち2862フレームとなり、プレビュー時はかなりカクつきます。

CPU使用率も常に100%近い数値となっているのでかなり負荷が大きく落ち着いて編集できません。

DAIV 5Nでは4K120P 4:2:2 10bitの動画編集はちょっと厳しいようです。

4K60P⇒4K60P書き出し(Premiere Pro)

DAIV 5Nで4K60P書き出し 画像を拡大

次にDAIV 5Nで書き出しテストを行います。

書き出したのは4K60P 4:2:2 10bit のデータで編集したシーケンスです。

書き出し設定は4K60P(3分08秒)からH.264の4K60P(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは50Mbps VBR 1パス。

ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。

書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。

4K60P書き出し(3分08秒の動画)

ソフトウェアエンコーディング 5分45秒
ハードウェアエンコーディング 3分12秒

ハードウェアエンコーディングについては以下の記事で詳しく解説したので、ご存知ない方は合わせて読んでみてください。

関連情報:ハードウェアエンコーディングに悩む方が知っておきたい5項目

ソフトウェアエンコーディング時

ハードウェアエンコーディング時

書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が69%で内蔵GPU22%前後、グラフィックカードの使用率は0%前後となりました。

続いてハードウェアエンコーディングではCPUの使用率が19%前後で推移し、内蔵GPUは31%、RTX 3060 Laptop GPUの使用率が99%となります。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が断然速く完了します。

もっとエフェクトを多用したり複雑な編集を行った場合は、書き出し時間がもう少し延長されると思います。

DAIV 5Nではハードウェアエンコーディングで動画の尺と同等の時間で書き出しが完了し、ソフトウェアエンコーディングでも比較的短時間で書き出しが実現できます。

DAIV 5Nでライブ配信を検証

DAIV 5Nとライブ配信機器

DAIV 5NによるOBS配信も検証してみます。

Blackmagic Design ATEM Miniとオーディオインターフェースで映像と音声を入力し、OBS Studioでライブ配信を実施してみました。

OBSは配信と同時に録画もすることができます。

配信のみの場合は高性能なパソコンを必要としませんが、録画も実行する場合はパソコンの性能が高いほうが良いです。

OBSの出力設定(録画)画面

OBS Studioの便利な機能に、配信するパソコンを使って最適な配信設定を診断してくれる「自動構成ウィザード」があります。

DAIV 5Nで自動構成ウィザードを起動し、YouTubeライブ配信の判定をするとFHD解像度(1920×1080)による60fpsのライブ配信が可能であることが分かりました。

GeForce RTXシリーズのグラフィックカードを搭載している場合、OBSではエンコーダにNVIDIA NVENC H.264(new)を使用できます。

最新バージョンのOBS Studio(Ver 28.0.1以降)では強力な音声ノイズ除去やH.265の録画ができたり、グリーンバック不使用で背景透過できるようになっています。

DAIV 5Nとライブ配信機器

自動構成ウィザードの設定を反映してFHD60Pのライブ配信・同時録画を実施してみました。

ハードウェアエンコーダーとしてRTX 3060 Laptop GPUを使用することで、フルHD解像度の映像をYouTubeで無事にライブ配信・同時録画することができましたよ。

DAIV 5Nの長所と短所

DAIV 5N

DAIV 5Nは十分な性能を備えた動画クリエイター向けパソコンです。

モニターの大きさも十分で、LANケーブルやHDMI、USB Type-Cなどライブ配信機材を接続するための端子も備わっています。

前モデルからキーボードの仕様が変更されており、好みが分かれる点でしょう。

DAIV 5Nは今回のリニューアルで基本性能はアップしていますので、動画編集やライブ配信に使うノートパソコンとして十分な役割を果たしてくれるはずです。

今回から搭載されたDolby Atmosで、標準的なヘッドホンによる音声モニタリングが随分改善します。

オーディオインターフェースを持ち出せないことも多いので、PC単体の視聴品質が良くなるのは非常にありがたいですよね。

一方で、重量が重くなった点はノートパソコンを持ち運ぶことが多い私としては非常に残念なポイントです。

持ち運びが多い方はマウスコンピューターのDAIV 6Pシリーズから選んだ方が幸せになれるかもしれません。

なお、DAIV 5Nの購入を検討している方に一つアドバイスです。

一般的にM.2 SSDは残り容量が少なくなると書き出し速度が遅くなる傾向があります。

このため、DAIV 5Nで4K解像度の動画編集をする場合や、ライブ配信・同時録画をする方は、起動ディスクをM.2 SSD NVMe Gen4に変更し、保存用のM.2 SSDを1TB容量で搭載するのがおススメです。

動画編集の素材やOBSの録画データの保存場所を予備のM.2 SSDに割り当てることで、起動ディスクの容量逼迫を防げます。

不要になったデータは外付けのHDDに随時移動しておけば、DAIV 5Nを長期に渡って安定運用ができるはずです。

まとめ DAIV 5Nはこんな人におすすめ

DAIV 5Nを4K動画編集とライブ配信で使ってみることで、その性能の良さを十分実感することができました。

持ち運べるノートパソコンで、屋内・屋外問わず動画編集をやりたい方、そして需要が高まっているライブ配信業務に使うノートパソコンを求めている方にDAIV 5Nはおススメです。

こんな人にオススメ

✅シェアオフィスで重めの動画編集したい方
✅ライブ配信で使うノートパソコンが欲しい方
✅結婚式のエンドロール動画を制作している動画編集者

ライブ配信はパソコンと様々な機器を接続する必要があるので、DAIV 5Nのようにインターフェースが充実したパソコンだと安心して取り組めます。

DAIV 5Nのようなハイエンドノートパソコンを手に入れて、ぜひコロナ終息後の映像業界を盛り上げていきましょうね!

マウスコンピューター DAIV 5N

只今DAIV 5Nがセール対象となっています
CPU:Core i7-12700H 
メモリ:32GB PC4-25600 
グラフィックス:GeForce RTX3060 Laptop CPU(6GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB 
液晶モニター:15.6型 WQHDノングレア液晶 

269,800円 ⇒ 239,800円(税込)

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