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G-Tune DG-I5G6T レビュー!4K動画編集とAI画像生成を検証

※2024年3月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。

G-Tune DG-I5G6T

マウスコンピューターのゲーミングパソコン G-Tuneシリーズで人気のMicroATX(ミニデスクトップPC) G-Tune DG-I5G6Tをレビューします。

インテルCPUは第13世代に更新し、Core i7-11700K並の性能を持つ Core i5-13400Fを採用したゲーミングパソコンに注目です。

G-Tune DG-I5G6Tはオプションで強化ガラスパネルに入れ替えることができ、見た目のカッコよさもアップ。

今回はガラスパネル標準搭載のゲーミングスターターセット(FPS向けセット)のG-Tune DG-I5G6Tのベンチマークや4K動画編集、AI画像生成の検証をレポートします。

クリエイティブや多目的にゲーミングデスクトップパソコンを購入しようと考えている方はぜひ読んで参考にしてみてください。

G-Tune DG-I5G6T

CPU:インテル Core i5-13400F
メモリ:16GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti
ストレージ:NVMe M.2 SSD 500GB

154800円(税込)

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記事監修者

動画編集者・ビデオグラファー おーとふぉーかす

大阪で映像制作会社を経営する傍ら、BTOパソコンで動画編集を検証するブログ「動画編集パソコン速報」を管理しています。

2017年から年間20台以上、累計100台以上のパソコン検証を実施してレポートしてきました。

PC通販サイトとコラボで動画編集用パソコンの企画や限定クーポンの配布も実施しています。


G-Tune DG-I5G6Tを使ってみた感想

G-Tune DG-I5G6T

結論を先に言うとG-Tune DG-I5G6Tは申し分ない性能を持ったパソコンです。

付け加えてMicro ATXのマザーボードでコンパクトにまとめられているので置き場所を選びません。

お値段はちょっと高く見えるかもしれませんが、この構成でパーツを集めて自作すると考えれば妥当なお値段です。

G-Tune DG-I5G6Tはマウスコンピューターの3年間のセンドバック修理保証対象なので、自分で組み立てるよりも安心して使うことができるでしょう。

ゲーム用途・動画編集用途のどちらの目的でも十分満足できるので、パソコンの買い替えを検討しているゲーマー・クリエイターさんには在庫があるうちに買うのをおススメしておきます。

チェック!

マウスコンピューター公式サイト: G-Tune DG-I5G6T の購入者レビューを確認する

G-Tune DG-I5G6T の仕様

G-Tune DG-I5G6T

メーカー/ブランド マウスコンピューター / G-Tune
OS Windows 11
CPU インテル Core i5-13400F
10 Cores (6 P-cores 4 E-cores)コア / 16スレッド / 2.50GHz(P-cores) 1.80GHz(E-cores) / TB時最大4.60GHz(P-cores) 3.30GHz(E-cores) / 20MBスマートキャッシュ
CPUクーラー 空冷ファン
グラフィックス GeForce RTX 3060 Ti(GDDR6X)8GB VRAM
メモリ 16GB 8GB×2/デュアルチャネル PC5-38400(DDR5-4800)
起動ディスク M.2 SSD NVMe Gen4 512GB
マザーボード インテル B760 MicroATX
電源 750W 80PLUS BRONZE
重量 10.9kg
販売価格(2023.8調べ) 199800円(税込)

CPUはインテルのCore i5-13400Fで、ゲーミングPC・動画編集用PCの中ではミドルクラスに位置付けられるモデルです。

Core i5-13400F / Core i7-11700K / Core i7-12700 / Core i5-13700 性能比較 画像引用元:PassMark

PassMarkでCore i5-13400Fのベンチマークスコアを調べると、Core i5-13400Fは第11世代 Core i7-11700Kを上回る性能となっています。

TDP値65Wを実現できているので、ワットパフォーマンスの高さはCore i5ならではでしょう。

第13世代のCore i5は10コア16スレッド。さらに多コア化が進んでいます。

Core i5-13400F / Core i7-11700K / Core i7-12700 / Core i5-13700 シングルスレッド比較 画像引用元:PassMark

なお、Core i5-13400Fはシングルスレッド性能において第12世代Core i7-12700に迫る性能を持っています。

また、メモリは最新規格DDR5の16GB、起動ディスクに512GBのM.2 SSD NVMe Gen4が備わっているため、動画編集用途で考えても非常にバランスの良い構成です。

ビデオカードのGeForce RTX 3060はやや小ぶりな2ファン仕様のZOTAC オリジナルファンモデルを採用することで、Micro ATXに収めることが出来ています。

HDDやSSDの追加に対応できる750W電源を採用し、CPUクーラーは空冷仕様です。

総合的に見て長時間ゲームプレイやクリエイティブに使うにも安心して使えるスペックとなっています。

G-Tune DG-I5G6Tのメリット・デメリット

G-Tune DG-I5G6T

半導体の需要が落ち着き、一時高騰していたビデオカードもRTX 40XXシリーズの登場で価格が下落しています。

それに加え、メモリやM.2 SSDも供給過多によって市場価格が落ちてきているため、数年ぶりに高スペックのパソコンが安く買える状況となってきています。

さらにマウスコンピューターが2022年末頃から販売開始したゲーミングスターターキットにG-Tune DG-I5G6Tが含まれています。

そのため、ゲーミングヘッドセット、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボードと液晶ディスプレイをセットで手に入れるセットプランで購入するのがお得になっています。

本体価格は224,800円で決して安いパソコンではありませんが、セットモデルにすると7万円近いパソコン周辺機器がプラス2.5万円程で手に入れることができます。

通常は有料オプションとなる強化ガラスパネル仕様のケースが、セットモデルになると標準装備になるのも嬉しいところ。

さらにマウスコンピューターはこれまで定期的に実施されている季節のセールやアウトレットセールにセットモデルを投入することがありましたので、タイミングが合えばかなりお安く手に入れることができるでしょう。

入れ替わりが早いBTOパソコンショップの中でも比較的在庫が豊富なマウスコンピューターらしい構成です。

メリット

✅セットモデルで買うとお買い得
✅最新の第13世代CPUで高性能
✅高性能なメモリやSSDが贅沢に採用されている

デメリット
✅最新CPU搭載でパソコン単体価格はまだ高め
✅パソコン単体購入ではガラスパネルがオプション

通常なら在庫一掃処分でセールになるボーナス期や3月のタイミングを待つのが良いとアドバイスしたいところですが、最近の傾向だと在庫がなくなればすぐに完売となることも多いので、値下げを待ちすぎて買うタイミングを逃さないように注意が必要です。

チェック!

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G-Tune DG-I5G6Tのベンチマーク

PCMARK10のベンチマークスコア 画像拡大

Blackmagic RAW Speed Testのスコア 画像拡大

G-Tune DG-I5G6TでPCMARK10とBlackmagic RAW Speed Testを計測してみます。

PCMARK10のベンチマーク総合スコアは7664、写真編集のスコアは13992、レンダリングスコアは16755、ビデオ編集スコアは8166となっています。

Digital Content Creation:12416
Photo Editing Score:13992
Rendering and Visualization Score:16755
Video Editing Score:8166

DaVinci Resolveのベンチマークソフト「Blackmagic RAW Speed Test」ではCPUが8K50Pまで対応でき、GPUについては8K60Pにも対応できるようです。

さらにG-Tune DG-I5G6Tの起動ディスクであるM.2 SSD NVMe Gen4の読み書き性能を確認するため、CrystalDiskMarkを用いて計測します。

G-Tune DG-I5G6Tの起動ディスクの読み書き速度はシーケンシャルリードが5,276MB/s シーケンシャルライト3,956MB/sです。

ランダムリードは552K、ランダムライトが394Kで十分な性能です。ゲーム・動画編集用途で使う分にはまず問題になることはないでしょう。

FF XVのベンチマークを計測すると、フルHD/標準品質/ウィンドウ表示でスコアは16172 評価は「非常に快適」です。

一方、4K(3840×2160)/高品質/フルスクリーン表示でスコアは5418 評価は「やや快適」となります。

G-Tune DG-I5G6Tの外観

G-Tune DG-I5G6Tのケース外観

G-TuneのMicroATXケースは見た目はシンプルながら、ゲームユーザーに細やかな配慮を行ったデザインになっているのが特徴です。

全面の角部分は斜めにカットし、通気口が用意されています。

一方で背面はフラットになっており、全面に排気口を装備。電源ユニットが上側に備わっているのが特徴的です。

背面の端子にはUSB2.0が2個、USB 3.0(5Gbps)が2個、USB Type-C(USB 3.2 20Gbps)が1個備わり、フロント部分にもUSB 3.0(5Gbps)が2個備わっています。

G-Tune DG-I5G6T

フロント部分にはヘッドホン出力とマイク入力の他にHDMI端子が備わっています。

このHDMI端子はVRゴーグル接続用に用意されており、使用する場合は背面上部に備わったケーブルを引き延ばし、グラフィックカードのHDMI端子に接続します。

通常デスクトップパソコンは背面に手が届きにくくなる場所に設置する場合が多いので、HDMIケーブルの抜き差しを頻繁に行うのは苦労します。

その点G-TuneのMicroATXケースは背面のHDMIを差し込んだままにしておけば、フロント部分のHDMI端子を常に運用できます。

VRゴーグルだけでなく、HDMI接続で使用するレコーダーやキャプチャーデバイスを使用する際にも非常に便利です。

ゲーマーはもちろんクリエイターにも重宝しそうな機能ですね。

G-Tune DG-I5G6T

パソコンケースを開けてみるとMicroATXのマザーボードの目立つ位置にGeForce RTX 3060 Tiが据えられております。

CPUファンは空冷クーラー、メモリスロットは2スロットで8GBのメモリが2枚挿し。

3.5型の内蔵ハードディスクが1つ、ケース上部に搭載されているのが分かります。

底面にはメッシュシートがマグネットで取り付けられており、着脱可能です。

排気口はかなり大きいので、夏場は内部の温度上昇を抑えてCPUやグラフィックカードのパフォーマンスを安定させる仕組みになっています。

G-Tune DG-I5G6TでStable Diffusionの検証

G-Tune DG-I5G6TにStable Diffusion web UIをインストールしてAIによる画像生成を検証してみました。

G-Tune DG-I5G6Tに搭載しているGoForce RTX 3060 TiはStable Diffusion web UIによるAI画像出力にも好影響を及ぼします。

Stable Diffusionの設定は以下になります。

model AnyLoRA – Checkpoint Sampling Steps 50
sampling method Euler a Batch counnt 6
Width/Height 800/800 Batch size 1
prompt Picture a girl around 15 years old with blonde hair and blue eyes, standing in a wind-blown prairie while brushing her hair up with one hand. She’s wearing a white dress, and a smile graces her face. In the backdrop, a river flows in front of distant mountains, and the sunset is visible over the peaks.
Negative prompt
nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text error, missing fingers, extra digits, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, standard quality, peg artifacts, signature, watermark, username, blurry,

モデルはCIVITAIのAnyLoRA – Checkpointを利用しました。

この他にStable DiffusionにVAE(Variational Auto Encorder)を追加して品質アップしています。

Stable Diffusionは画像のサイズ(Width/Height)と枚数(Batch counntとBatch size)、フィードバック回数(Sampling Steps)の値によって出力に必要な時間が上下します。

Sampling Stepsの値が大きいほど精細なAIイラストになりますので、何度かテストしてみて「50」が品質と消費時間のバランスが良いと思いまして設定しています。

各値を小さくすればより早い時間で画像出力が完了するでしょう。

G-Tune DG-I5G6TによるStable Diffusion 画像出力に要した時間

この設定値で出力に要した時間は1枚19秒、6枚の出力で1分59秒となります。

生成している様子を録画してみました。
途中早送りしていますが、1枚の画像生成の様子が分かると思うのでご覧ください。

G-Tune DG-I5G6Tは設定次第でStable Diffusion web UIの画像生成を十分に楽しめるスペックになっています。

G-Tune DG-I5G6Tで4K動画編集の検証

動画編集の検証で利用したLUMIX GH6

それではG-Tune DG-I5G6Tで動画編集を検証してみます。
Panasonic LUMIX GH6で撮影したデータを使用します。
4K60Pで撮影しています。

それぞれの詳しい記録方式は以下になります。

使用した映像データ

✅LUMIX GH6 4K60P動画編集(MOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLG)

データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。

環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。

またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。

4K60P編集

G-Tune DG-I5G6Tで4K60P 422 10bit カット編集 画像を拡大

まそれではG-Tune DG-I5G6Tで4K60Pの動画編集を行ってみます。
LUMIX GH6で撮影したMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGでカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。

そして調整レイヤーを使って簡単なカラーグレーディングを実施します。

編集したシーケンスを再生中のCPU使用率は96%前後を推移し、GeForce RTX 3060 Tiの使用率は40%前後を推移します。

メモリの消費量は16GBのうち14.9GB(95%)です。

メモリの消費量は不安ですが、プレビューは比較的滑らかで動画編集も快適です。

コマ落ちインジケーターで0フレームのコマ落ち

2分04秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターで0フレームを表示します。

4K60P 4:2:2 10bitの1トラック編集ならまず問題になりません。問題なく編集できます。

4K60P⇒4K60P書き出し

G-Tune DG-I5G6Tで4K60P 422 10bit 書き出し 画像を拡大

次にG-Tune DG-I5G6TとPremiere Proで書き出しテストを行います。

書き出したのはMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGの編集したシーケンスです。

書き出し設定は4K60Pシーケンス(2分04秒)からH.264の4K(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは50MbpsのVBR 1パス。

ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。

書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。

4K60P 書き出し(2分04秒の動画)

ソフトウェアエンコーディング 4分24秒
ハードウェアエンコーディング 1分28秒

ソフトウェアエンコーディング時

ハードウェアエンコーディング時

書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が100%で、グラフィックカードの使用率は33%となりました。

書き出し時間は2分04秒のシーケンスを4分24秒で書き出し完了しています。

メモリの消費量も15.8GBのうち14GB消費しています。

続いてハードウェアエンコーディングでもCPUの使用率が100%前後で推移し、GeForce RTX 3060 Tiの使用率が86%となります。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が断然速く、2分04秒のシーケンスを1分28秒で書き出し終了することができました。

G-Tune DG-I5G6Tによる4K書き出しは十分な速度でしょう。

G-Tune DG-I5G6Tレビュー まとめ


G-Tune DG-I5G6Tは私が実施している程度の動画編集は余裕で実施できる感じです。

Premiere Proで使う場合、メモリの使用量がかなり高くなるので、気になる方は32GBにアップグレードするのがおススメです。

フルHDの動画編集なら標準の16GBで十分でしょう。

今回初めて第13世代のCore i5-13400Fで4K動画編集しましたが、4K60PがCore i7でなくてもいけるとは思いませんでした。

1トラックの4K編集は第13世代のCore i5-13400Fで問題なし。もちろんビデオカード RTX 3060 Tiの恩恵もあると思います。

Micro ATXのコンパクトなデスクトップパソコンで、これだけの性能を持ったパソコンなら大満足すること間違いなしです。

ガッツリ重いファイルを扱うプロのクリエイターさんはメモリのアップグレードを推奨します。

小ぶりなハイパワーデスクトップ G-Tune DG-I5G6T オススメ!

G-Tune DG-I5G6T

CPU:インテル Core i5-13400F
メモリ:16GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti
ストレージ:NVMe M.2 SSD 500GB

154800円(税込)

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