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パソコンレビュー

4K動画編集は8コアのCPUで快適にできるのか?

※2024年4月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。

5G回線が2020年に提供開始となりましたね。通信速度はなんと10Gbpsだそうですよ。
また現在(2019年8月時点)YouTubeでは8K映像を視聴できるようになっています。

参考:次世代移動通信「5G」って何? 2020年の暮らしはどう変わる?|価格.comマガジン

私の自宅の光ファイバーでは回線速度が遅いので、8K映像はまともに再生できません( ;∀;)

だけど4K映像は以前よりも滑らかに再生できるようになっていると感じるのですが、気のせいでしょうか?

私の動画クリエイター仲間でも4K動画制作を開始している方が増えていますので、今後はさらに4K映像は一般的になっていくでしょう。

しかし4K解像度の動画編集をするにはこれまで以上に高性能なパソコンが必要です。

パソコンショップでは4K動画編集対応パソコンとして8コアや10コアのCPUを搭載したハイエンドモデルが販売されています。

8コアのCPUであれば、4K解像度の動画編集も快適にできるのでしょうか?

マウスコンピューターさんに8コアのCPUを搭載したパソコンを借りて実際に検証してみることにしましたよ。


この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。

4K動画の編集は8コアのCPUで快適にできるのか?


今回お借りしたパソコンは8コアCPUを搭載したパソコン DAIV DGX750M1-SH5です。

DAIV DGX750M1-SH5はマウスコンピューターのクリエイターパソコンと呼ばれるシリーズの製品で、画像や動画編集で快適に作業ができるPCとして販売されています。

その中でもDGX750という型番はコア数が6コア以上、最大で10コアのIntel Core i7を搭載したハイエンドモデルとなっています。

快適な動画編集を行うにはパソコンのCPUの性能がものをいいます。
マウスコンピューターで4K動画編集用のパソコンを選ぶならDGX750シリーズから選ぶことになりそうです。

DGX750シリーズの中でも30万円以内の販売価格となっているのがDAIV DGX750M1-SH5です。

今回検証するBTOパソコン DAIV DGX750M1-SH5

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インテル® Core™ i7-7820X プロセッサー(8コア/ 3.60GHz/ TB時最大4.30GHz/ 11MB スマートキャッシュ/ HT対応)
グラフィックス:GeForceR GTX 1080 (8GB)

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30万円は決して安くないと思いますが(汗)、DGX750シリーズの中ではミドルクラスに位置します。

DGX750M1-SH5は8コアCPUのCore i7-7820Xを搭載しておりますが、Core i7-7820Xの性能とはどんなものでしょうか?

圧倒的なコストパフォーマンスを誇るCore i7-7820X

Intel Core i7-7820Xは2017年7月に発売されたCPUで、10コアの新型CPU Core i9-7900Xとほぼ同時期にリリースされています。

同じ年に発売されたAMDのCPU Ryzen7が8コアでかなり低価格で発売されており、その対抗馬としてCore i7-7820Xが発売された形になっています。

参考:いち早く登場する10コアと8コアCPUのパフォーマンスを徹底検証|マイナビニュース

価格の面ではRyzen7よりも高めの設定になってしまいましたが、CPU 1コア単位の性能で比較するとIntel Core i7-7820Xの方が上回っており、動画編集や高解像度でゲームをプレイしたいユーザーに人気です。

クリックで拡大します

引用元:18コア/36スレッドの怪物CPU「Core i9-7980XE」を検証|PC Watch

上の棒グラフはPC WatchによるCore i9-7900X・Ryzen9(ThreadRipper)・Core i7-7820Xなど2017年に発売したハイエンドCPU搭載PCでビデオクリップ7本をPremiereProで連結し、4Kムービーで書き出す時間を計測したデータをグラフ化したものです。

数値の大きさは書き出しの時間なので、数値が大きいほど時間がかかったことになります。

グラフのデータを見ると2017年に発売したCPUの性能の中ではCore i7-7820Xはそんなに大した性能ではないんじゃない?と思ってしまうかもしれませんが、他のCPUはすべて販売価格10万円以上するハイエンドCPUです。
最速の書き出し速度を叩き出したCPU Core i9 7980XEに至ってはCPUだけで20万円以上もする高額商品です。

となると、CPU単品で7万円以下で購入できるCore i7-7820Xは圧倒的なコストパフォーマンスを誇っていると言えるのではないでしょうか?

CrystalDiskMark

ちなみに上のデータはパソコンの書き出し・読み込み速度を計測するCrystalDiskMarkを使用して計測したDAIV DGX750M1-SH5の読み書き速度です。

もちろんデータだけでパソコンの性能を判断するのは難しいので、今回は実際にDAIV DGX750M1-SH5にPremiereProをインストールして4K動画を編集してみようと思います。

マウスコンピューターの8コアPCとPremiereProで4K編集してみるよ!


マウスコンピューターの8コアPC DAIV DGX750M1-SH5を設置してみました。

実際にDAIV DGX750M1-SH5を設置してみるとわかったことですが、クリエイターパソコンはCPUはもちろんグラフィックボードや大型のCPUファンを搭載しており、ケースのサイズはかなり大きくなります。

特に動画編集は2つの液晶ディスプレイを使うと断然作業効率が上がるので、ディスプレイを2台使う方は多いでしょう。

そのため作業用のスペースはある程度広めに用意しておいたほうが良いでしょう。

それではPremiereProをインストールします。
今回の検証に使用する映像ファイルはSONY α6500で撮影したものになります。

クリックで拡大します

SONY α6500の4Kクリップをすべて読み込み、タイムラインに乗せてみます。

画質をフル画質設定に変更してプレビューしてみましょう。

プレビュー時のCPUの使用率とGPUの使用率を確認します。

CPUの使用率はPCのタスクマネージャーの「パフォーマンス」タブで確認します。

またDAIV DGX750M1-SH5のグラフィックカードはNVIDIA GeForce GTX-1080を搭載しています。

GPUの使用率はGPU-Zで確認します。

参考:GPU-Z|窓の杜

クリックで拡大します

PremiereProフル画質でのプレビュー時、CPUの使用率は10%前後を推移し、GPUの使用率は3%前後を推移しています。

4Kムービーは滑らかに再生できますよ!素敵です。

PremiereProにはプログラムモニターにコマ落ちインジケーターを表示することが可能です。

コマ落ちインジケーターを表示すると、モニター左下に緑色の●が表示され、コマ落ち時に色が変わって(黄色)確認することができます。

再生しても色が変わることはありませんでしたよ。

トランジション適用時のCPU・GPU使用率は?

クリックで拡大します

次にクリップとクリップの間にディゾルブを適用します。

クリップ間の画面切り替わりにトランジションを適用するとCPUへの負荷は大きくなります。

特に画像を合成するディゾルブは負荷が大きいとされています。

実際に再生してみると、トランジションの上を再生ヘッドが通過したときに一瞬ですが、CPUの使用率が跳ね上がりました。

Core i7-7820X搭載PC タイトルテロップ時の動作はどうよ?

クリックで拡大します

タイトルテロップを追加したときのCPU使用率は再生ヘッド通過時にすこしだけ上昇しました。

GPUの使用率はほとんど変化がありません。

Core i7-7820X搭載PCは4Kのマルチカメラ編集も可能か?

プロの動画編集では複数のカメラを使って撮影した素材で編集する「マルチカム編集」が定番です。

マルチカム編集は複数のカメラで撮影した素材を音のタイミングで合わせて並べ、カットを切り替えます。

PremiereProではマルチカム編集機能という便利な機能がありまして、複数のクリップを「ネスト化」して行います。

ネスト化したクリップを右クリックして「マルチカメラ」⇒「有効」にします。

次にプログラムモニターの歯車アイコンをクリックすると「マルチカメラ」の項目がありますのでチェックを入れます。

するとモニターが二画面になり、メインモニターの左側にクリップの数だけ分割されて表示されます。

この状態で再生しながら、使用したい画をモニター上でクリックすることでマルチカメラ編集ができます。

ちなみにマルチカメラ編集はパソコンにかなりの負荷をかけます。

Core i7-7820X搭載PCでマルチカム編集が可能かどうか確認してみましょう。

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するとCPUの使用率が大きく跳ね上がりました。GPUの使用率もやや上がっています。

実際にプレビューで確認してみると、モニターがチカチカと点滅したり、モニターを確認しにくい状態になりました。
ちょっと作業するのは難しそうですね。

Core i7-7820X搭載PCで4K8bitのカラーグレーディングは可能か?

SONY α6500はピクチャープロファイル設定でLogの撮影が可能です。
Logで撮影したクリップはカラーグレーディングに最適な素材になり、ダイナミックレンジが広く編集時の過度な色加工にも耐えることができます。

Adobeにはカラーグレーディング用のソフトとしてSpeedGradeが用意されていましたが、残念ながら2017年7月に提供が終了しました。

それにより、2018年版最新のAdobe PremiereProCCにはSpeedGradeの機能の一部が追加されています。

エフェクト内のLumetriプリセットにSpeedLookフォルダがあり、カメラごとに最適なプリセット(LUT)が準備されています。

残念ながらSONYのプリセットは2017年12月時点では見当たりませんが、「映画」や「フィルムストック」などオシャレなルックを適用できるプリセットが多数用意されています。

試しに「フィルムストック」の「SL クリーンパンチ NDR」をクリップに適用します。

クリックで拡大します

すると眠い色のLogクリップに色が着きました。

プリセット適用後、プレビュー時のCPU・GPU使用率を確認してみると、CPU使用率はそれほど上昇しませんでしたが、GPU使用率は30%以上まで跳ね上がりました。

プレビュー時のカクつきやコマ落ちも発生していません。

4K動画の編集は8コアのCPUで快適にできるのか? まとめ

こんな感じです!

今回の検証ではCore i7-7820Xを搭載したDAIV DGX750M1-SH5で動画編集と簡単なカラーグレーディングを実施してみました。

動画編集はCPUの負荷が大きいので、高性能なCPUを搭載したパソコンを使用するのが理想的です。

その中でも2017年に登場したCore i7-7820Xは4Kのマルチカム編集はちょっと苦しいものの、タイムライン一本で構成する単純な動画編集であれば4Kも問題なく対応できるでしょう。

マルチカム編集は舞台撮影やセミナー撮影・対談動画などで活用されますが、4K解像度で長時間の記録撮影になると相応のカメラと大容量のメディアが必要になります。

なので、4Kマルチカム編集は頻度もそれほど多くはないでしょう。

となるとCore i7-7820X搭載のDAIV DGX750M1-SH5は4K動画編集に十分な性能を持っていると言えるのではないでしょうか。

今回検証したBTOパソコン DAIV DGX750M1-SH5

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インテル® Core™ i7-7820X プロセッサー(8コア/ 3.60GHz/ TB時最大4.30GHz/ 11MB スマートキャッシュ/ HT対応)
グラフィックス:GeForceR GTX 1080 (8GB)

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