オススメ:動画編集は低価格でもOK!おすすめノートパソコン10選【2022年版】

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DAIV 6P-RT レビュー GH6で動画編集を検証してみるよ

DAIV 6P-RT

※2023年1月に更新しました。

2022年7月末日に発売開始となったDAIV 6P-RTをマウスコンピューターさんに借りてレビューします。

マウスコンピューターはこれまで15.6インチのクリエイターノートPCを取り扱っていましたが、満を持して16インチのノートパソコンをDAIVシリーズで販売開始しました。

16インチの代名詞と言えばMac Book Proを思い浮かべる方もおられるかもしれませんよね。

ずんぐり無骨なBTOのクリエイターノートパソコンの方が自分の仕事には合っていると思っていますが、WindowsのノートPCでMacのようなビルドクオリティをBTOパソコンで手に入れられるようになったのは嬉しい!

そしてDAIV 6P-RTは性能面も非常に優れています。

ここではDAIV 6P-RTの性能や外観を、マウスコンピューターDAIVシリーズの他の製品と比べつつ動画編集用途で使った感想も解説いたします。

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DAIV 6P-RT

只今DAIV 6P-RT プレミアムモデルがセール対象となっています
CPU:Core i7-12700H 
メモリ:32GB PC4-25600 
グラフィックス:GeForce RTX3050 Ti Laptop GPU(4GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB 
液晶モニター:16型WQXGA(ノングレア/Dolby Vision対応) 

269,800円 ⇒ 244,800円(税込)

>>販売ページを見る


DAIV 6P-RTを使ってみた感想

上の動画はマウスコンピューター公式YouTubeチャンネルのDAIV 6PシリーズのPVです。

この動画を見ればこの記事を読まなくてもDAIV 6Pがどんなノートパソコンかよくわかるはずです。

マウスコンピューターのクリエイター用パソコン DAIVシリーズにはDAIV 6シリーズのほかにDAIV 4P・DAIV 5P・DAIV 4N・DAIV 5Nがあります。

DAIV 6Pシリーズは既存製品の中でも最軽量のDAIV 4Pの上位モデルの位置づけとなっており、軽量かつハイスペックなノートパソコンとなっています。

ビデオカードが非搭載であったDAIV 4Pに対し、DAIV 6P-RTはGeForce RTXシリーズの中でもノートパソコンだけに用意されたRTX 3050 Tiが搭載されている点も見逃せません。

DAIV 6シリーズのビデオカード

DAIV 6H GeForce RTX™ 3070 Ti Laptop GPU
DAIV 6N GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU
DAIV 6P-RT GeForce RTX™ 3050 Ti Laptop GPU

DAIV 6シリーズは最上位の6HがビデオカードにRTX 3070 Tiが採用され、6P-RTはエントリーモデルのRTX 3050 Tiが搭載しています。

また、DAIV 6Pは16インチの液晶モニターを備え、最も分厚い部分で18.5mm、重量は1.55kg。

これまでのマウスコンピューターのビデオカード搭載ノートパソコンは本体だけで2kg以上の重量があり分厚く重厚感がありましたが、DAIV 6P-RTはACアダプターを含めても2kg以下です。

左:DAIV 6P-RT 右:DAIV 4P

DAIV 6PとDAIV 4PはMacのように隅々まで液晶ディスプレイが広がり、16インチと14インチの構成である点もよく似ています。

またDAIV 6PはThuderbolt 4とUSB Type-C、そしてHDMI端子も備わっています。

DAIV 6P-RTの映像外部出力イメージ

これによりDAIV 6P-RTは最大4画面(本体モニター含む)で映像を表示でき、外部出力の映像は全て4K解像度で映し出せます。

またDAIV 6P-RTのThunderbolt 4端子はThunderbolt 3の次世代規格で、40Gbpsのデータ転送速度を実現できます。

Thunderbolt 4は4K液晶ディスプレイへの映像出力だけでなく、eGPU ボックス(グラフィックカード増設ケース)やThunderbolt 4ハブの接続にも使えます。

カメラにポータブルSSDを接続して記録した場合は、映像データをわざわざパソコンに移さなくてもデータの遅延なく動画編集できるといったメリットもあるでしょう。

MacBookのメリットの一つであるThunderbolt 4は、現在BTOパソコンにも少しづつ普及してきており、マウスコンピューター DAIVはその中でも先駆けて搭載しているのが魅力的です。

DAIV 6P-RTの長所と短所

DAIV 6P-RT

DAIV 6P-RTのCPUは第12世代のインテル Core i7-12700Hで高い処理能力を持っています。

またビデオカード RTX 3050 Ti Laptop GPUも搭載しているため、とても快適に4Kの動画編集が実現できます。

MacBook Proのような高性能で薄型軽量のノートをWindowsで求める方は、DAIV 6P-RTを選ぶことによってかなり満足できるはずです。

ただ一方で、不満に感じた点もないわけではありません。

まず気になる点は起動ディスクに備わるM.2 SSDです。

DAIV 6P-RTのマザーボードは最新規格のM.2 SSD NVMe Gen4に対応し、予備のM.2 SSDスロットまであるのでM.2 SSD NVMe Ge4をデュアル装備することができます。

DAIV 6P-RTの起動ディスクはGen 3.0

Gen4のM.2 SSDはGen3に比べて40%以上のパフォーマンスアップが見込めます。

動画編集でも読み書き速度の速いSSDを使うことで映像プレビュー時のコマ落ちフレームも減少する傾向があるので、利用するメリットは非常に大きいです。

しかし、DAIV 6P-RTに標準搭載のM.2 SSDはPCIe Gen 3のM.2 SSDです。

DAIV 6P-RTは潜在能力は高いのに標準モデルではフルに発揮できていません

自作パソコンユーザーでもノート型パソコンを自分でカスタマイズするのは難易度が高いので、購入時にこの点を見落とすとガッカリするかもしれません。

幸いにもマウスコンピューターの公式通販サイトでは購入時のカスタマイズでPCIe Gen4のM.2 SSDに交換できるようになっています

動画編集用途で予算に余裕がある方はGen4のM.2 SSDにアップグレードするほうが幸せになれるでしょう。

DAIV 6P-RT

一方で私がDAIV 6P-RTを高く評価したいのが液晶モニターの精細さです。

DAIV 6P-RTはDolby Visionと、Dolby Atmosの両方に対応しており、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像の再生や臨場感のある立体音響を楽しむことができます。

ここ最近発売した多くのカメラはHDRの映像記録に対応しておりますが、液晶モニターが対応していない場合HDR映像を確認することができません。

ノートパソコンではHDR対応がまだ多くないのですが、DAIV 6P-RTはDolby VisionとDolby Atmosを搭載しており、高コントラストのHDR映像を楽しめます。

Dolby Visionの設定画面

DAIV 6P-RTに標準インストールされているDolby Accessを起動するとDolby VisionとDolby Atmosの設定画面が表示されます。

Dolby Visionは特に設定も必要なく、ブライト・ダーク・ビビッドの3つの設定を選ぶことで視聴環境に合った映像表示ができるようになっています。

Dolby Atmosの設定画面

一方のDolby Atmosではゲーム・映画・音楽視聴・音声など各用途に最適な立体音響で視聴可能です。

これでYouTubeにアップされているHDR対応の動画やASMR系の動画を、今まで体験したことがないクオリティで楽しむことができるしょう。

DAIV 6P-RTとDAIV 5Pの比較

左:DAIV 6P-RT 右:DAIV 5P

それではここでDAIV 6P-RTとマウスコンピューターのDAIV 5Pを比較してみましょう。

DAIV 5Pと比べるとDAIV 6P-RTの軽量さや液晶モニターの大きさの違いが顕著です。

DAIV 6P-RTとDAIV 5Pのスペック比較表

DAIV 6P-RT DAIV 5P
CPU:Intel Core i7-12700H CPU:Intel Core i7-11800H
メモリ:16GB PC4-25600 DDR4 メモリ:16GB PC4-25600 DDR4
グラフィックス:GeForce RTX 3050 Ti
インテル Iris Xe グラフィックス
グラフィックス:GeForce RTX 3050 Laptop GPU
インテル Core UHD グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
重量:1.55kg 重量:1.73kg
厚さ:18.5mm 厚さ:20.6mm
液晶パネル: 液晶パネル:FHDノングレア
定価:239,800円(税込) 販売終了

※販売価格は2023年1月に確認しています

DAIV 6P-RTとDAIV 5Pを比べると、ビデオカードとCPU内蔵のGPUについてはDAIV 6P-RTのほうが上位性能となっております。

CPUはDAIV 5Pが1世代前のCore i7-11800Hで、DAIV 6P-RTは第12世代のCore i7-12700Hです。

またメモリとストレージ(起動ディスク)の構成は大きく変わりませんが、価格と本体のデザインが大きく異なります。

左:DAIV 6P-RT 右:DAIV 5P

DAIV 6P-RTのキーボードはMacBookによく似た仕様となっており、それに対しDAIV 5Pはフラットなデザインのキーボードです。

好みが分かれると思いますが、これまでMacBookを使ってきた方はDAIV 6P-RTのほうが違和感なく使えると思います。

左:DAIV 6P-RT 右:DAIV 5P

DAIV 6P-RTとDAIV 5Pの厚さは2mmほどの違いで、重量は約200gほどDAIV 6P-RTの方が軽いです。

左:DAIV 6P-RT 右:DAIV 5P タッチパッドの大きさは歴然

タッチパッドの大きさもかなり違っており、DAIV 6P-RTのほうがかなり大きく見えます。

MacBookもタッチパッドが広いので、DAIV 6P-RTを最初使ったときに「MacBookに似ているなぁ」と思ったのはこれが理由かもしれません。

最小限のタッチ操作でカーソルを目的の位置まで動かすことができるので操作性はDAIV 5Pよりも優れています。

1DAIV 6P-RTのCPU

DAIV 6P-RTのCPUはインテルの第12世代CPU Core i7-12700Hです。

14コア20スレッドもあり、その性能は従来のハイエンドデスクトップパソコンと遜色ありません。

Core i7-12700H・Apple M2 8コア・Ryzen 7 5800X・Core i7-12700 比較 画像引用元:PassMark

PassMarkでベンチマークスコアを調べてみると、Core i7-12700HはApple M2 Mac(8コア)のスコアを大きく引き離しております。

さすがに同世代のデスクトップ用CPUのCore i7-12700と比べるとやや見劣りしますが、AMDのデスクトップCPUであるRyzen 7 5800Xに近いスコアとなってます。

一方で最大TDP値は45Wと低いため、ワットパフォーマンスは最も優れていると言えるでしょう。

ベンチマークスコア比較 画像引用元:PassMark

CPUのベンチマークスコアを比較するとApple M2 8コアCPUの約1.8倍の性能となっています。

Core i7-12700Hのほうがコア数がおよそ倍なので、その差はスコアに表れています。

シングルスレッド性能比較 画像引用元:PassMark

一方シングルスレッド性能においてはApple M2 8コアが最も性能が高いという結果が出ています。

一般的にコア数・スレッド数が多いほど動画編集用途では威力を発揮するため、Core i7-12700Hは使ってみるのが楽しみなCPUですね。

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2DAIV 6P-RTのグラフィックカード

DAIV 6P-RTの映像処理はCPU内蔵のIris Xe グラフィックスとGeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUが担っています。

GeForce RTX 3050 Ti 性能比較 参考:PassMark

GeForce RTX 3050 Tiの性能をPassMarkで確認します。

PassMarkでは他のビデオカードのスコアと比較することができます。

確認するとGeForce RTX 3050 Tiのスコアはデスクトップ用グラフィックカードのGTX 1060 3GBとほぼ同等のようです。

また、ノートパソコン用のGTX 1070よりも優れたスコアとなっています。

GeForce RTX Laptop GPUシリーズの性能比較 参考:PassMark

RTX 3050 Ti Laptop GPUはDAIV 6シリーズ最上位のDAIV 6Hに搭載されているRTX 3070 Ti Laptop GPUと比べると50%程のスコア差となっています。

まあビデオカードは上を見るとキリがないので、自分が使用する動画編集ソフトの推奨環境を確認して予算に合うものを選ぶのが良いでしょう。

RTX 3050 Ti Laptop GPUは4GBのビデオメモリで、Premiere Proの推奨環境を十分上回っています。

参考情報:Premiere Pro の必要システム構成

PCMARK10でDAIV 6P-RTのベンチマークを計測 画像拡大

BRAW Speed TestでDAIV 6P-RTのベンチマークを計測 画像拡大

PCMARK10でベンチマークを計測してみたときの総合スコアは6395となります。

その他のスコアは以下の通り。

Digital Content Creation:8523
Photo Editing Score:9650
Rendering and Visualization Score:11164
Video Editing Score:5747

またDaVinci Resolve 17のBlackmagic RAW Speed TestでDAIV 6P-RTのRAWデータ編集の適応度をベンチマークを計測してみました。

CPUは8K30Pまで対応でき、グラフィックス(CUDA)についても8K30Pまで対応できるという結果が出ています。

3DAIV 6P-RT のメモリとストレージ

DAIV 6P-RT

DAIV 6P-RTのメモリは16GBの容量です。

Premiere Proの推奨環境ではFHDの動画編集で16GB、4K動画編集は32GBが推奨です。

DAIV 6P-RTはメモリーを最大64GBまで増設出来るようになっており、公式通販サイトでは購入時にカスタマイズできます。

SSDは標準でGen 3対応のM.2 SSD(NVMe)で、購入時のカスタマイズではGen4のM.2 SSDや2TBの容量アップ、SAMSUNG PM9A1(最大6,700MB/sの連続読み出し性能)に変更することができます。

CrystalDiskMarkで計測したSSD読み書き速度

CrystalDiskMarkでDAIV 6P-RT搭載のM.2 SSDの読み書き速度を調べてみました。

DAIV 6P-RTの起動ディスクの読み込み速度はシーケンシャルリードで2,399MB/s、シーケンシャルライトは1,788MB/sという結果です。

またランダムリードが367MB/sでランダムライトが453MB/sとなっています。

4DAIV 6P-RTの外観

DAIV 6P-RTの外観とインターフェース(接続端子)を確認しましょう。

インターフェース(接続端子)

DAIV 6P-RTの右側面

DAIV 6P-RTの右側面には左からThunderbolt 4・USB 3.0 Type-A端子、HDMI端子、電源端子が備わっています。

DAIV 6P-RTの左側面

また左側面には左からセキュリティスロット(ケンジントンロック)、USB Type-C、USB 3.0 Type-A、SDカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力端子を備えています。

DAIV 6P-RTの背面部

DAIV 6P-RTの背面には接続端子が見当たらず、底面に通気口が確認できます。

DAIV 6P-RTの前面

DAIV 6P-RTの前面にも接続端子類はありません。

全体的にスッキリとした印象でBTOのノートパソコンらしからぬ洗練されたデザインです。

LANの端子がないのが個人的に不満な点ではありますが、Thunderbolt 4やUSB Type-Cが充実しているので良しとしましょう。

液晶モニター

DAIV 6P-RTの液晶モニターのベゼル。ベゼル幅は上部8mm・左右約5mm

DAIV 6P-RTの液晶モニターはIPSタイプのWQXGA液晶モニターで解像度は2560×1600ドットです。

ベゼル幅は狭く、左右5mm、上は約8mm、下部は12mmで液晶画面がギリギリまである感じです。

液晶モニターの色域はsRGB比換算 約100%をカバーし、まずまずの性能です。

最大3台の液晶ディスプレイに4K解像度の映像を同時に出力することができます。

キーボード

DAIV 6P-RTのキー配列

DAIV 6P-RTのキーボードはテンキーを備えた標準的な配置で、各キーはエッジのない丸みのあるタイプです。

DAIV 6P-RTのキーピッチは19mm

DAIV 6P-RTのキーピッチは19mmで標準的なキーボードです。

DAIV 6P-RTのキーストロークは1.2mm

キーストロークは1.2mm。バックライトキーボードはシンプルなホワイトLEDで、暗所のキーボード入力も困りません。

電源・ケーブル

左:ショートケーブル 中央:ACアダプター 右:標準ケーブル

DAIV 6P-RTはACアダプターもコンパクトです。

標準のケーブルの他にオプションでショートケーブルが用意されております。

DAIV 6P-RTのACアダプターとショートケーブルの重量は約363g

動画編集用途でACアダプターを持ち運ぶ方にはおススメです。

DAIV 6P-RTのACアダプターはショートケーブルを選ぶとわずか363gです。

これなら荷物の負担は最小限になりますね。

DAIV 6P-RTで動画編集を検証

動画編集の検証で利用したLUMIX GH6

それではDAIV 6P-RTで動画編集を検証してみます。
Panasonic LUMIX GH6で撮影したデータを使用します。
4K60P・4K120P・6K30Pで撮影しています。

それぞれの詳しい記録方式は以下になります。

使用した映像データ

✅LUMIX GH6 4K60P動画編集(MOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLG)
✅LUMIX GH6 4K120P動画編集(MOV LongGOP 4K119.88p 420 10bit 300Mbps HLG)
✅LUMIX GH6 6K30P動画編集:(MOV LongGOP 6K29.97p 420 10bit 200Mbps HLG)

データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。

環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。

またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。

4K60P編集

DAIV 6P-RTで4K60P 422 10bit カット編集 画像を拡大

まずはDAIV 6P-RTで4K60Pのカット編集を実施してみましょう。
まずLUMIX GH6で撮影したMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGでカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。

再生中のCPU使用率は60~80%前後を大きく乱高下して推移します。

内蔵GPU(インテル Iris Xe グラフィックス)の使用率は18%前後を推移し、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUは52%前後を推移します。

メモリの消費量は16GBのうち12.6GB(80%)です。

メモリ容量の少なさは顕著に感じますが、プレビュー自体は問題なく快適に動画編集ができます。

コマ落ちインジケーターで2フレームのコマ落ち

2分04秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは2フレームのコマ落ちとなりました。

4K60P 4:2:2 10bitの1トラック編集ならまず問題ないでしょう。

DAIV 6P-RTで4K60P 422 10bit カット編集 画像を拡大

次に同じシーケンスのすべてのクリップにカラーグレーディングを実施します。

タイムラインに調整レイヤーを追加してLumetri カラーで基本補正、クリエイティブを使ってカラーグレーディングを行います。

その際のCPU使用率は先ほどと同じく55~80%を乱高下し、内蔵GPUの使用率は25%、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUの使用率は71%前後で推移します。

カット編集時と比べるとGPUの使用率が大きく上昇します

メモリの消費量も12.9GB(82%)となっており、PhotoshopやAfter Effectsの同時起動はキビシイと思います。

DAIV 6P-RTでは4K60Pカラーグレーディング編集でメモリ32GB必須ですね。

コマ落ちインジケーターで125フレームのコマ落ち

シーケンスを最初から最後まで再生して発生したコマ落ちは125フレームとなりました。

懸念していたほどのコマ落ちはないので、4K60P 4:2:2 10bitの軽めのカラーグレーディングもなんとか実施できそうです。

メモリ不足がやや心配なところです。

4K120P編集

DAIV 6P-RTで4K120P 420 10bit カット編集 画像を拡大

次にDAIV 6P-RTでGH6の4K120P映像データでカット編集を試みます。

通常フレームレートが大きくなるほどパソコンへの負荷も大きくなりますが、GH6の4K120Pではどうでしょうか。

GH6 で撮影したMOV LongGOP 4K119.88p 420 10bit 300Mbps HLGのデータを4K30Pのシーケンスに並べてカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。

再生中のCPU使用率は16%前後を推移し、内蔵GPU(インテル Iris Xeグラフィックス)の使用率は34%前後を推移。
GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPUは33%前後を推移します。

クロマサブサンプリングが420のため、10bitデータでもパソコンの負担は少なくサクサクと再生し余裕で動画編集ができます。

コマ落ちインジケーターで0フレームのコマ落ち

2分00秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは0フレームのコマ落ちとなりました。
4K120P 4:2:0 10bitも問題なく編集できるでしょう。

6K30P編集

DAIV 6P-RTで6K30P 420 10bit カット編集 画像を拡大

次にLUMIX GH6で撮影したアナモフィック 6K(4992×3744)29.97P 4:2:0 10bit(MOV)の素材を使って編集してみます。

6K素材は最終的に4Kで書き出しする場合、クロップができるので非常に便利な記録方式です。

CPUの使用率は41%前後で推移し、内蔵GPUは25%前後、グラフィックカードの使用率は54%前後を推移します。

コマ落ちインジケーターで0フレームのコマ落ち

2分のシーケンスを再生した場合のコマ落ちフレームも0フレームとなり6K30Pも余裕です。

DAIV 6P-RTはLUMIX GH6で撮れる4K・6Kすべての記録方式で快適に動画編集できるでしょう。

4K60P⇒4K60P書き出し

DAIV 6P-RTで4K60P 420 10bit 書き出し 画像を拡大

次にDAIV 6P-RTとPremiere Proで書き出しテストを行います。

書き出したのはMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGの編集したシーケンスです。

書き出し設定は4K60Pシーケンス(2分04秒)からH.264の4K(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは50MbpsのVBR 1パス。

ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。

書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。

4K60P 書き出し(2分04秒の動画)

ソフトウェアエンコーディング 4分35秒
ハードウェアエンコーディング 2分40秒

ハードウェアエンコーディングについては以下の記事で詳しく解説したので、ご存知ない方は合わせて読んでみてください。

関連情報:ハードウェアエンコーディングに悩む方が知っておきたい5項目

ソフトウェアエンコーディング時

ハードウェアエンコーディング時

書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしています。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が100%で内蔵GPUは2%、グラフィックカードの使用率は0%、メモリの消費量12.4GB(79%)となっています。

書き出し時間は2分04秒のシーケンスを4分35秒で書き出し完了しています。

続いてハードウェアエンコーディングではCPUの使用率が40%前後で推移し、内蔵GPUは1%、RTX 3050 Ti Laptop GPUの使用率が99%となります。
書き出し時間はソフトウェアエンコーディングの半分ぐらいの時間となり、2分04秒のシーケンスを2分40秒で書き出し終了することができました。

もっとエフェクトを多用したり複雑な編集を行った場合は、書き出し時間がもう少し延長されると思います。

まとめ DAIV 6P-RTはこんな人におすすめ

DAIV 6P-RT

軽量さ、薄さ、そして映像処理性能でも申し分ない性能のDAIV 6P-RTはまさにWindows版MacBookです。

DAIV 6P-RTならシェアオフィスへの持ち運びも気楽に出来ますし、画像編集や動画制作に不満を感じることはまずありません。

購入時にSSDを最新規格のPCIe 4.0にアップグレードすればさらに快適になるのは間違いなしです。

こんな方におすすめ

✅ノートパソコンでも大画面で動画編集をしたい
✅持ち運びやすさと性能のどちらも妥協したくない
✅MacBookのようなWindowsノートPCが欲しかった

DAIV 6P-RTはこんな方にオススメですよ。

DAIV 6P-RT

只今DAIV 6P-RT プレミアムモデルがセール対象となっています
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メモリ:32GB PC4-25600 
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