※2022年4月に更新しました
Ryzen CPUが人気みたいだけど
Ryzen 5で動画編集は快適に出来る?

動画クリエイターの間でRyzen 9 5900XやRyzen 7 5800Xが人気急上昇ですね。
ではその下位モデル Ryzen 5は動画編集の作業を快適に出来るのでしょうか?
Ryzen 5は競合のCPU インテル Core i5と比べるとどのぐらいの性能差があるのでしょうか。
ここではRyzen5に仕様と価格が近いCore i5と性能を比較してみます。
それでもどちらを買うか迷う方のために、Ryzen 5のメリット・デメリットと、Ryzen 5搭載のおすすめパソコンを3種類紹介します。
この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。
Ryzen 5とは?
Ryzen 5はAMDのCPUの中でもエントリー~ミドルクラスのCPUとなっており、Ryzen 3の一つ上のクラスです。
下の表はRyzen 5・7・9の主なCPUのコア数を確認できます。
Ryzen シリーズの主なCPUとその性能
Ryzen Threadripper | Ryzen Threadripper 3990X(64コア128スレッド) Ryzen Threadripper 3970X(32コア64スレッド) |
Ryzen 9 | Ryzen 9 5950X(16コア32スレッド) Ryzen 9 5900X(12コア24スレッド) Ryzen 9 3950X(16コア32スレッド) |
Ryzen 7 | Ryzen 7 5800X(8コア16スレッド) Ryzen 7 3800X(8コア16スレッド) |
Ryzen 5 | Ryzen 5 5600X(6コア12スレッド) Ryzen 5 3600X(6コア12スレッド) Ryzen 5 3600(6コア12スレッド) Ryzen 5 3500(6コア6スレッド) |
Ryzen 3 | Ryzen 3 3300X(4コア8スレッド) Ryzen 3 3200X(4コア8スレッド) |
上の表以外にもRyzen 5 にUが付く型番があり、ノートパソコン専用のCPUとなっています。
2021年の時点ではRyzen 5は第四世代Ryzen 5 5XXXシリーズと第三世代 Ryzen 5 3XXXシリーズが販売されております。
エントリー~ミドルモデルとはいえ、6コア12スレッドとコア数は多く、AMD Ryzen 5 5600Xに至っては最大ブーストクロック 4.6GHzです。
ベンチマークを確認するとインテル Core i7に迫る性能で、インテルの競合商品であるCore i5と比べるとi5が見劣りしてしまうほどです。
Ryzen 5 5600XとCore i5-11600Kの性能比較
AMD Ryzen5 5600X | Intel Core i5-11600K |
6コア12スレッド | 6コア12スレッド |
定格クロック数:3.7GHz | 定格クロック数:3.90GHz |
最大ブーストクロック数:4.60GHz | 最大ブーストクロック数:4.90GHz |
TDP:65W | TDP:125W |
内蔵グラフィックス:なし | 内蔵グラフィックス:UHD graphics 630 |
販売価格:3.6~4.6万円前後 | 販売価格:3.1~3.8万円 |
※販売価格は2021年12月 価格コム調べ
それぞれのCPUの違いを見ていきましょう。
ここでRyzen 5と比較したCore i5-11600Kは第11世代インテルCore i5の中でも性能が最も高いです。
これに対し、Ryzen 5もRyzen5 5600Xが最上位となります。
まずコア・スレッド数ですが、Ryzen 5 5600XとCore i5-11600Kはともに6コア12スレッドです。
次にベースクロックの違いについてです。
Ryzen 5 5600Xのベースクロックは3.7GHzで、Core i5-10600Kは3.90GHzです。
最大ブーストした場合のスペックはCore i5-11600Kの上で、Ryzen 5 3600XTはオーバークロックしてもあまり伸び代がやや少なめとも言えます。
ただ、動画編集では定格クロック数のほうが重要なので、あまり問題にはなりません。
販売価格についてはRyzen 5 5600XとCore i5-11600Kの差はほとんどありません。

CPU比較 AMD Ryzen 5 5600X/3600X vs Intel Core i5-11600K/10600K 画像引用元:PassMark
性能差を考えると、これから購入するならRyzen 5のほうがコストパフォーマンスに優れておりオススメです。
この他、TDP(消費電力)はRyzen 5 5600Xが65W、Core i5-11600Kは125Wで、Ryzen 5のほうが節電にも有利です。
唯一Core i5-11600Kが優れている点は内蔵グラフィック搭載という点です。
Ryzen 5 5600XはCore i7-10700に匹敵する性能
次にRyzen 5 5600X とCore i5-11600Kに加えて、Core i7-10700とCore i7-11700のベンチマークも比較します。

AMD Ryzen 5 5600X vs Intel Core i5-11600K / Core i7-10700 / 11700 画像引用元:PassMark
Core i5-11600KではRyzen 5に敵わないのでCore i7-11700も比較してみると、なんとベンチマークでは僅差ですがRyzen 5 5600Xが最も優れた数値となりました。

AMD Ryzen 5 5600X vs Intel Core i5-11600K / Core i7-10700 / 11700 画像引用元:PassMark
1コア単位でみるとほんの少しCore i5-11600Kが優れているようですね。
これまで1コア単位の性能が重要な動画編集では、インテルに及ばなかったRyzenですが、第3世代以降大幅に性能を伸ばしています。
ベンチマークの判断ですがCore i7とほぼ同性能を発揮してくれると言えそうです。
また、AMDのRyzenシリーズは動画のエンコードが少し苦手と言われておりましたが、Ryzen 7のデスクトップPCで検証してみた結果その不安は全くないと感じました。
動画編集においてintelとの性能差もほとんどなく、苦手面も克服しつつあると言ってもいいかもしれませんね。
Ryzen 5のメリット・デメリット
Ryzen 5 の最大のメリットはコストパフォーマンスです。
性能と価格のバランスが非常に良く、これだけの性能のCPUがこの値段で買えちゃうのか?というお得感が強いです。
Ryzen 5はコスパ抜群です!
CPUの販売価格比較
Ryzen 5 5600X | 3.6~4.6万円 |
Core i5-11600K | 3.1~3.8万円 |
Core i7-11700 | 3.9~4.8万円 |
値段は価格コム調べ(2021年12月時点)
デメリットはRyzen 5搭載のパソコンを取り扱うパソコンショップが少ない点と、Ryzen 5に対応するマザーボードがややお値段が高い点です。
またRyzen 5~移行に続く型番の違いで性能差が大きいのも注意が必要です。
そのためBTOパソコンメーカーの通販サイトでRyzen 5搭載PCを探すと、Core i5のほうが実はかなり安い場合が多いです。
また、動画編集向けに少しでも性能を重視するなら、メモリやストレージもチェックが必要です。
下手したらRyzen 7搭載のパソコンが欲しくなるかもしれませんよ。
Ryzen 5搭載のオススメパソコン3選
Ryzen5で動画編集をするなら、ここで紹介するパソコンをアップグレードするのがオススメです。
メモリ・ストレージを増設することで、動画編集に快適なパソコンになるでしょう。
マウスコンピューターのRyzen5搭載動画編集用パソコン

DAIV A5
CPU:AMD Ryzen 5 5600Xグラフィックス:GeForce GTX 1650 4GB
メモリ:16GB(PC4-25600)
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB HDD 1TB
164,780円 ⇒ 139,800円(税込)
パソコン工房のRyzen5搭載動画編集用パソコン

SENSE-M0P5-R56X-QBX
CPU:Ryzen 5 5600Xグラフィックス:NVIDIA T600 6GB GDDR6
メモリー:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB
141,980円(税込)
ドスパラのRyzen5搭載動画編集用パソコン

Lightning AT5
CPU:Ryzen 5 3500グラフィックス:GeForce GTX 1660 SUPER(6GB)
メモリ:16GB PC4-21300
ストレージ:500GB M.2 SSD NVMe
144,980円(税込)
動画編集ならRyzen5はi5よりもイイ!オススメPC3選 まとめ
こんな感じです!
性能に関してもCore iシリーズの5や7とほぼ互角かそれ以上の性能を発揮してくれます。
ゲーミング性能も優れていて、たいていのゲームなら十分なフレームレートを出してくれます。
高性能なCPUを選ぶ場合、目的がゲームプレイという人も多いはずです。
ゲームがしっかりと動作するのもメリットです。