SONY FE24mmF1.4GMを購入してわかる良い点・悪い点
※2020年4月に更新しました。
過去に発売前のSONY FE24mmF1.4GMをソニーストアで触ってみたときの感想を記事にしましたが、やっぱりというか欲望に負けて買ってしまいましたよ。SONY FE24mmF1.4GM。
参考:FE 24mm F1.4 GM 実写レビュー!発売前に試してみたよ。|ムービープレス
マップカメラで予約購入して発売日当日に手に入れることができましたので、早速昼間と夜間の撮影テストをしてきましたよ。
結論から先に言いますとSONY FE24mmF1.4 GMは非常に満足できるレンズです。
SONY α7シリーズユーザーならびにAPS-Cセンサーのα6000シリーズのユーザーにもオススメしたい程のレンズです。
お値段は少々高いですが、支払った分の価値は十分に取り戻せるような作品が撮れそうです。
ただし使い勝手の面で多少気になる点があったので、このレンズを購入して感じた良い点・悪い点をじっくり解説しようと思います。
この記事で紹介するレンズ
SONY FE24mmF1.4GMが届いたよ。開封してみた!
私、実は発売日に購入したカメラ製品はこれが初めてです。
カメラは発売開始から半年程経過すると1割ぐらい安くなりますよね。レンズはそれほど安くなりませんが2~3か月ぐらいで少し安くなるのでそのタイミングが買い時だと思っていました。
が、発売前に先行展示製品を触るとやっぱり欲しくなってしまいます。
FE24mmF1.4 GMのSONY 希望小売価格198,000円(税抜)のところ、各店舗の販売価格は176,000円(税込)程度でした。
予約して発売日に手に入れたかったので、信頼がおけるマップカメラさんの176,364円(税込)で手を打ちましたよ。くうぅ。高いぜ!
そして無事に発売開始日当日にマップカメラさんから届きました。安定のマップカメラ箱です。
FE24mmF1.4 GMの化粧箱。高級感がある!
重量は24-70mmズームレンズよりもかなり軽めに感じましたよ。
同梱品を広げてみました。
レンズ本体と専用ケース、レンズフードと取扱説明書です。
早速α7Ⅲに装着してみましたよ。
ソニーストアでサイズや重量は既に確認していましたが、実際に取り付けてみるとやっぱりコンパクトで軽い!
Gマスター=重い の先入観は覆されますね。
レンズフードを取り付けてみたらこんな感じです。
ついでにα6500にも取り付けてみましたよ。
SmallRigのケージを取り付けたα6500にもバランスよく取り付けることができますね。
早速レンズ保護フィルターを取り付けます。私はフィルター取り付ける派です。
だってこんなレンズ何回も買えないもの(;’∀’)
最近お気に入りのレンズ保護フィルターはHAKUBA XC-PRO。撥水性が高い気がするのです。
前はケンコーのPRO1D使ってましたが。ハクバ XC-PROもそんなに高いフィルターではありません。
ハクバ レンズ保護フィルター XC-PRO 67mm
フィルターの厚さは3.4mm。PRO1Dとほとんど同じです。
FE24mmF1.4 GMは絞りリングが装備されています。絞り解放は最大でF1.4。最小絞り値はF16です。
絞り0.3段ごとに値が彫られており、絞りリングはノッチ式でカチカチカチっと動かせます。
絞りリングをわざわざ目視せずに制御できるのもこのレンズの高評価のポイントです。
FE24mmF1.4 GMはクリック切替スイッチがあり、OFFにすることで無段階の絞りリングに切り替わります。
広角レンズであるFE24mmF1.4 GMは軽量コンパクトなので、電動ジンバルを使った動画撮影にも最適なレンズです。
動画撮影では無段階の絞り制御のほうが使いやすいでしょうね。
フォーカスリングはゴム製になっていて滑りません。
SONY Eマウントのレンズはフォーカスリングがプラスチッキーな素材や金属っぽい仕様のレンズが多いです。
でもいかにもミラーレス機用レンズって感じで、高級感がないんですよね。好みが分かれると思いますが…
Gマスターレンズのフォーカスリングはゴム製になっており、Canon Lレンズと同じような質感になっているのが私にとって魅力的です。
フォーカスリングの太さはやや細めに感じるかもしれませんが、使いにくさは一切感じません。
AF/MFの切替スイッチとフォーカスホールドボタンが付いているのもGマスターレンズの定番です。
ピントを合わせてから構図を変更するような撮り方ができるのもプロ仕様レンズならではの機能ですね。
プロのフォトグラファーさんは「コレがなきゃダメ!」って方もおられるのではないでしょうか。
大きな不満ではないのですが、FE24mmF1.4 GMはフードが取り付けにくいです。
私の購入したレンズだけでしょうか?
FE24-70mmF2.8 GMの場合はスムーズに取り外しができたので、かみ合わせの悪い印象があります。
ちなみにレンズフードはロックボタンがありますよ。
FE24mmF1.4 GMの仕様表
焦点距離 | 24mm |
レンズ構成 | 10群13枚 |
開放絞り | F1.4 |
最小絞り | F16 |
絞り羽根 | 11枚 |
円形絞り | 〇 |
最短撮影距離 | 0.24m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
手ブレ補正 | 無(ボディ側で対応) |
外形寸法 | 75.4mm×92.4mm |
質量 | 445g |
SONY FE24mmF1.4GMで早速撮影してみた! 描写性能はどうよ?
レンズが届いたその日に近所の撮影スポットに出かけて撮影してきましたよ。
撮影場所は大阪城公園です。
ここでは全てJPEG撮って出しで掲載してみますね。
RAWで編集した写真は別記事に掲載してみます。
・SONY FE24mmF1.4GM 作例 大阪城公園
・SONY FE24mmF1.4GM 作例 キャンドルナイト
開放絞り:F5.6 シャッター速度:1/160 ISO:100
今回撮影するにあたりFE24mmF1.4 GMと合わせて使用したカメラはα7Ⅲです。
HDRオートをOFFにして撮影しています。
現地に到着したのは夕方の4:00頃でやや曇り気味。日が沈む時間に近づくにつれて雲が切れてきました。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/640 ISO:100
上の写真からFE24mmF1.4 GM の絞り開放状態の描写力を確認したかったので、風景写真もあえてF1.4で積極的に絞り開放状態で撮影しています。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/640 ISO:100
建物を撮影する場合に目立つのが歪曲収差ですが、FE24mmF1.4 GMでは見てもわからない程度です。
開放F1.4でワイドな写真を撮った場合のピントが気になるところですが、解像感が高いせいか撮ってもシャープでカリカリしています。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/125 ISO:250
この日天候が悪く、逆光耐性を十分に確認出来ませんでしたが、撮った写真を見る限り、逆光によるフレア・ゴーストの影響は少なそうです。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/125 ISO:400
色のりもキレイで花びらも細かく描かれています。
F1.4で被写体によるとピントが甘くなりやすく、ビギナーの私にはちょっと扱いにくさも感じました。
液晶モニターでよく確認したのですが、アップの写真を見るとピンボケでガッカリすることも。
あとタマボケは中心でキレイな円形になり、四隅になるにつれてレモン形の口径食になりやすい傾向があります。
ただし、ちょっと絞ればそれらは解消されるので不満と言えるほどのものではありません。
SONY FE24mmF1.4GMの夜間撮影してみた!F1.4の威力はどうよ?
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/200 ISO:3200
α7ⅢのHDRオートは再びOFFにしています。
撮影した場所は大阪 城北川のイベントでキャンドルナイトです。
蝋燭の点光源で普段より明るい城北川沿いですが、それでもやはり暗いです。
F1.4の明るさはISO感度3200程度に抑えることができてノイズも少なくなります。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/200 ISO:5000
α7Ⅲのタッチフォーカスでピントを合わせました。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/200 ISO:5000
背景の点光源がタマボケになっています。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/200 ISO:5000
背景はよくボケますね。
開放絞り:F1.4 シャッター速度:1/200 ISO:800
タマボケはレンズ中央でキレイな円形になります。
写真の四隅周辺のタマボケはレモン型に変形しています。
玉ねぎボケや二線ボケはほとんど現れない感じです。
SONY FE24mmF1.4GMを購入してわかる良い点・悪い点 まとめ
こんな感じです。
SONY広角単焦点レンズ FE24mmF1.4 GMを使ってみると、このレンズはGマスターシリーズのレンズの中でも一番普段使いしやすいレンズという印象です。
Gマスターの標準レンズ FE24-70mm F2.8 GMは良くも悪くもプロ仕様の重量感と存在感があって所有欲を満たしてくれる逸品のレンズですが、普段使いとして気軽に持ち運べるレンズではない気がします。
ところが FE24mmF1.4 GM は比較的軽量なレンズで寸法もAPS-C用レンズサイズを思わせるぐらいコンパクトです。
焦点距離が24mmで最短撮影距離は24cmとかなり寄れるのでスナップシューティングにも使えて便利です。
例えばα6500に合わせても違和感のないサイズです。
しかも撮れる画像はGマスタークオリティ。
私個人の意見ですが購入後の満足感はFE24-70mm F2.8 GMよりもFE24mmF1.4 GMのほうが上ですね。
但し、F1.4で寄りの写真を撮るときはピントがシビアになるので扱いにくさを感じる面もありました。
これは私の技術的な問題なのですが(汗)、初心者の方はF1.6・F1.7で撮影するとピント合わせがかなり楽になると思います。
軽微な収差も改善するのでおススメです。
機会があればFE24mmF1.4 GMでジンバル撮影も挑戦してみたいと思っております。
その際は記事にしますのでぜひ合わせて読んでみてください。
コチラもオススメ
・SONY FE24mmF1.4GM 作例 大阪城公園
・SONY FE24mmF1.4GM 作例 キャンドルナイト
この記事で使用したカメラとレンズ
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