デル Inspiron13を購入した!RAW現像が快適か検証してみるよ
※2020年4月に更新しました。
外出先でもLightroomでRAW現像の編集作業をしたくてノートパソコンを購入しました!
色々悩んだ末にデルのInspiron13 7000シリーズ 2in1ノートを選びましたよ。
ここではデル Inspiron13でRAW現像が快適に作業できるのか検証してみます。
目次
New Inspiron 13 7000 2-in-1 7386 プラチナ ブラックエディション・4Kタッチパネル
第8世代インテル® Core™ i7-8565U プロセッサー
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:M.2 SSD 512GB
ビデオカード:インテルUHDグラフィックス620(CPU内蔵グラフィックス)
179,980円(税別)⇒初売17%OFF 149,383円
デル Inspiron13 7000シリーズ 2in1ノートを選んだ理由
デル Inspiron13を選んだポイントは以下の5つです。
2.カメラと一緒に持ち運びたいので、軽量な13インチ程度が理想。
3.RAW画像の編集で主に利用するので、できれば4K液晶モニターがイイ
4.タッチディスプレイでタブレットのように使える2in1の機能もほしい
5.15万円前後で購入出来れば最高。
1~5は優先順に並べています。
カメラで撮影した写真をその場で取り込み、Lightroomで編集できるノート型パソコンが欲しくて商品選びを始めました。
まず候補として考えていたのがSurface Book 2とASUS ZenBookです。
Surface Book 2の軽さとカッコよさが非常に魅力的でしたが、最新のCore i7を選ぶと予算オーバーです。
またSurface Book 2はグラフィックカードにNVIDIA Geforce GTX1050を搭載しているので、写真編集には威力を発揮してくれそうですが、メモリやストレージ量を妥協してダウングレードしても予算に当てはまりません。
そこで次に検討したのがASUS ZenBookです。
ASUS ZenBookの Flip Sが予算以内で求めていた機能を満たしておりました。
ただ一点ASUS ZenBookの液晶ディスプレイの解像度がフルHDとなっているのが残念な点です。
他にもレノボやHP(ヒューレットパッカード)も検討しましたが、レノボはチップ埋め込み報道で論外。
HPはEliteBookシリーズが該当しますが、デザインが好みではないので見送りました。
あれこれ悩んでいるうちにデルからInspiron 13シリーズの新しいモデルが発表され、4K液晶を搭載した2in1ノートの「Inspiron13 7000 2-in-1 7386」が私の求める性能をすべて持っていることが分かり購入に至りました。
Inspiron13のGoodなポイント
高解像度な4K液晶ディスプレイ
まずデル Inspiron13 7000 2-in-1 7386を購入して素晴らしいと思った点は4K液晶ディスプレイの解像力です。
フルHD液晶に妥協してASUS ZenBookを購入しそうになりましたが、やっぱり4K液晶のデルを選んで正解でした。
写真編集では液晶モニターの品質はかなり重要です。
4K液晶はフルHDの4倍の解像度となっているので、色の再現性も4K液晶のほうが上です。
RAW現像において理想的なのは写真用のカラーマネージメントディスプレイを利用するのがベストですが、外出先でのRAW現像ではノートPC本体の液晶ディスプレイに頼るほかありません。
またデル Inspiron13 7000 2-in-1 7386はベゼルがかなり狭くなっており、隅々まで画像を映し出すので視認性が高いディスプレイになっています。
実際に写真編集してみると4K液晶の威力がよく分かりました。
グラフィックカードは内蔵GPUで十分 M.2 SSDで快適作業が可能!
一般的にRAW現像ではグラフィックカードを用いることが勧められますが、インテル第8世代CPUは第7世代のCPUよりもかなり性能がアップされているので、写真編集程度なら内蔵GPUでも十分です。
またRAW現像の処理速度に大きな影響を与えるメインストレージの性能ですが、デル Inspiron13 7000 2-in-1 7386にはM.2 SSDが搭載されており、データの書き込み・読み込みも快適です。
ノートPCで容量512GBもあるので容量は十分ですが、私はたくさん写真を撮るので外部ストレージとしてSANDISKのポータブルSSDを併用することにしました。
これなら写真と一緒にLightroomのカタログデータもポータブルSSD内に保存しても処理速度は爆速です。
M.2 SSDと外付けSSDの併用で快適なRAW現像が実現出来そうです。
Inspiron13のBadなポイント
タッチパネル液晶はグレアパネルしかない。そして汚れが目立つ
さっき褒めちぎったデル Inspiron13の液晶パネルには良くない点もあります。
これはデルの製品だけではありませんが、タッチパネル対応の液晶ディスプレイはほとんど全てグレアパネルになっており、鏡のように反射します。
グレアパネルは色鮮やかに映りますが、目が疲れやすいのと自分が写りこむというデメリットがあり、長時間画面を見続ける画像編集や動画編集には向いていません。
例えば画像編集や映像編集用の液晶ディスプレイとして知られるEIZOのカラーマネージメントディスプレイはノングレアパネルになっています。
またInspiron13はホコリや汚れがついた場合によく目立つのも難点です。
タッチパネル液晶はどうしても手で触れる機会が多くなるので液晶保護フィルムを貼って、汚れ対策をする他ありません。
AmazonのPDA工房から反射を低減して指紋汚れを防ぐ保護フィルムが売っていましたので購入しました。
日本国内で製造されている製品なので安心感がありますね。
プチプチが中にある封筒で届きましたが、あまりに簡易包装でビックリ。
台紙などもなく発送中に折れ曲がったら製品として使えなくなるのではないの?と心配しましたが、私の元に届いたのは折れ曲がりは見当たらず問題なく使えました。
透明なフィルムで割と厚さがあります。
1枚フィルムをはがして液晶ディスプレイに張り付けた後、表面のフィルムをもう一枚剥がして完成となります。
13インチの画面にホコリを一つも入らないように貼り付けることは至難のワザですが、このフィルムは何度も剥がして貼れるようになっているので便利です。
ホコリはセロハンテープで取り除くとキレイに貼れますよ。
グレア液晶のInspiron13ですが、この液晶保護フィルムを貼ることによってノングレア化しました。
またタッチパネルの感度も落ちることなく使うことが出来ます。
メモリーカードスロットがmicroSDカードしかない
デル Inspiron13 7000 2-in-1 7386にはメモリーカードスロットがありますが、なんとマイクロSDカードスロットになっています。
カメラのメモリーカードの多くはSDカードのはずですが…。
なのでデル Inspiron13にSDカードから写真データを移動させる場合、SDカードをUSB3.0または3.1やType-Cで読み込めるカードリーダーのアダプターを購入する必要があります。
私の場合、SANDISKのポータブルSSDをType-Cに接続するので、SDカードはUSBで接続するしかありません。
SDカードの読み込みには2年前に購入したトランセンドのカードリーダーを用いました。
もし外付けHDDをUSBで接続したい場合はUSB Type-Cに接続できるカードリーダーアダプターを購入するか、複数USB接続できるハブアダプターを用いることになるでしょう。
デル Inspiron13 7000 2-in-1 7386に含まれるもの
デルのInspiron 13 7000 2-in-1 プラチナ ブラックエディション・4Kタッチパネルはデルの公式サイトで注文して10日程度で届きました。
発売して間もなく購入したのと、Inspiron 13のハイエンドモデルであるためでしょうか?即納とはならず納品まで日数がかかりましたよ。
Inspiron 13に同梱しているものはバッテリー・ACアダプターと取扱説明書、デルの純正タブレットペンです。
また、デルInspiron 13 プラチナ ブラックエディションのボディは金属仕上げになっており、高級感があるのが特長です。
ちょっと古い(2011年モデル)ですがMacBook Air 13インチと比較すると、デルのInspiron 13の方がやや小ぶりになっているのが分かります。
デルInspiron 13はベゼル(枠)の幅が非常に狭くなっているため、ディスプレイのサイズを小さくせずに本体の小型化が実現しています。
なので液晶ディスプレイはPC本体のギリギリいっぱいまで広がっています。
これならカメラバッグにも十分入るサイズですね。
キーボードは標準的な感じで可もなく不可もなくといったところ。また、指紋認証機能を搭載しています。
付属のデル純正タブレットペンです。
またOffice2016を付けたのでライセンスキーが付属しています。ちなみにOfficeの有無は購入時に選択できます。
タブレットペンはデル アクティブペンという製品で、ワコムのペンよりも小さく、長さは13.8cm。
タッチパネルの性能としては中の下程度。ちょっと遅延する感じがあります。
単6電池で稼働します。付属の電池はEnergizerという見たことがない電池が1本付属しています。
本体左側面にはACアダプターの差込口とHDMI、USB Type-Cが用意されています。
本体右側面にはマイクロSDカードスロットとヘッドホン端子、USB端子があります。
本体背面には端子類は無く、排気口のみです。
Inspiron 13 7000 2-in-1 のスペックをSurface Book 2と比較
Inspiron 13 7000 2-in-1 7386 | マイクロソフト Surface Book 2 |
価格:179,980円(officeあり。税抜・配送料込・割引なし) | 価格:262,224円(officeあり。税込・配送料無料) |
CPU:Core i7-8565U | CPU:Core i7-8650U |
メモリ:16GB | メモリ:8GB |
ストレージ:512GB M.2 PCIe SSD | ストレージ:256GB |
ビデオカード:インテル UHD グラフィックス 620 (CPU内蔵) | ビデオカード:NVIDIA Geforce GTX1050 |
ディスプレイ:13.3インチ UHD (3840×2160) タッチディスプレイ | ディスプレイ:13.5インチ 解像度(3000×2000) |
重量:1,450g | 重量:1,642g |
webカメラあり | 5.0MP フロントカメラ(顔認証・1080p HD) |
CPU性能比較
インテルの第8世代CoreプロセッサーはこれまでシングルスレッドであったCore i5にもマルチスレッド機能を搭載し、2コア4スレッド・4コア8スレッドのCore i5が発売されました。
第7世代比で40%の性能アップと言われる第8世代のインテルCPUを搭載したデル Inspiron 13とSurface BookのCPU性能はベンチマーク比較してみるとほんの少しデルのCore i7-8565Uのほうが性能が高いようです。このぐらいの差だと使ってもまず実感できない程度の差ですが…
一般的に写真編集はCore i5でも十分とされており、性能アップした第8世代 Core i7では恐らくオーバースペックとなるでしょう。
私の場合あわよくばHD画質(YouTube用)の動画編集もできることが望ましいのでCore i7を選びました。
動画編集するならビデオカード(Geforce GTX1050)を搭載しているSurface Book 2を選ぶべきではありますが、ビデオカードに依存しない動画編集ソフト(EDIUS 8)を使うならデル Inspiron 13で全く問題ないと思います。PremiereProを使うならSurface Book 2を選ぶでしょうね。
第8世代CPUの内蔵GPU性能は第7世代から大きく変更されていないようですが、「インテル UHD グラフィックス 620」のUHDは解像度のUHD(ウルトラハイビジョン。つまり4Kと同等)を指しているようで、内蔵GPUも4K対応を想定していることになります。
参考:ついに薄型ノート用CPUも4コア。インテルが第8世代向けCoreプロセッサを正式発表(ただしTDP 15W版のみ)|engadget 日本版
デル Inspiron 13 7000はどんな人に向いているの?
デル Inspiron 13 7000 2-in-1は良い言い方をすればバランス型、悪く言えば突出した性能を持たないノートPCです。
ビジネス+ライトなクリエイティブにも活用できる便利な2-in-1パソコンで、本格的な動画編集や大量のRAW画像編集となるとやっぱりそれなりのグラフィックカードを搭載したデスクトップPCで作業するのが良いでしょう。
ただし、動画編集もYouTube用の画質程度、RAW画像編集も100枚程度の色補正程度ならデル Inspiron13で十分対応できるでしょう。
何よりもタッチパッドでも使えるノートパソコンなので液晶タブレットに近い使い方が出来るのも魅力です。
プロのクリエイターならサブのノートPCとして、ライトなクリエイターならメインPCとしても使えるのではないでしょうか。
ブロガーさんならこれ1台で十分でしょう。
CPU性能とストレージ性能を計測する
Inspiron13と、周辺のストレージのベンチマークを計測してみます。
SSDの性能はCrystalDiskMarkを使いました。
Inspiron 13内蔵のM.2 SSD
SANDISKポータブルSSD
SANDISKのSDカード
デル Inspiron13内蔵ストレージ(M.2 SSD)と合わせて購入したSANDISKの外付けSSD、カードリーダーを使って読み込むSANDISK ExtreamPRO(95MB/s)の読み書き速度を実測してみました。
さすが内蔵のM.2 SSDの読み書き速度は速いです。そして外付けSSDの速度もまずまずといったところ。
ちょっと残念なのはカードリーダーを経由するとSDカードの読み書き速度を著しく下げている点です。
ちょっと高価になりますが、気になる方はUSB3.1のカードリーダーを使うと良いのではないでしょうか。
次にCINEBENCH R15で Intel Core i7-8565Uのベンチマークを計測してみました。
RAW現像を実際にやってみる
スペックはともかく実際にデルInspiron13でRAW現像をやってみましょう。
使用する写真編集ソフトはLightroom Classic CCです。
写真の読み込み
まずは読み込みから。
SONY α7Ⅲ(2420万画素)で撮影したRAW画像データをSDカードから読み込みます。
RAWデータの保存先はパソコン本体ではなく外付けSSDにしています。またLightroom ClassicCCのカタログデータも外付けSSDに保存することにしました。
31秒程度で100枚のRAW画像を取り込みできました。うん。かなり早い!個人的には十分な速さです。
写真の書き出し
デル Inspiron 13 7000 2-in-1を使って実際にLightroomでRAW現像をやってみました。
作業中に待機時間が発生することもなくスムーズに編集できましたよ。
その後RAWからJPEGに書き出しを行います。
ファイルの書き出し設定はJPEGの画質100(最高画質)にしています。
書き出し前にCPUの内蔵グラフィックスを使用しているか確認しました。
Lightroom ClassicCCのメニューバーにある「編集」⇒「環境設定」を開き、「パフォーマンス」のタブを選択します。
次に「Camera RAW」の項目にある「グラフィックプロセッサーを使用」のチェックボックスにチェックが入っているか確認します。(初期設定で入っています)
そして書き出し。
WindowsのタスクマネージャーとGPU-Zを使ってCPUやメモリ、グラフィックスの使用率を確認します。
するとCPUは100%、メモリは70%以上の使用率となっていますが、GPUは全く動いていないことが分かりました(;゚Д゚)
参考:Lightroom ではグラフィックプロセッサーをどのように活用しますか?|Adobe 公式
調べてみますと、Lightroom Classic CCは現像モジュール(写真編集機能の大半)使用時にGPUが威力を発揮するそうですが、書き出し時にはGPUを使用しないようになっているようです。
なので、書き出しにはCPU性能に依存することになります。
とは言っても100枚のRAW画像からJPEG書き出しが3分程度で完了しましたよ。
私程度のLightroomの使い手ならグラフィックカードは不要。内蔵GPUで十分との結果が出てしまいました( ´∀` )
恐るべし。第8世代Intel Core i7。むしろ私にはオーバースペックという結果になりました。
デル 2-in-1パソコン Inspiron13のレビューまとめ
こんな感じです!
まとめますと、第8世代のCPUを搭載したデルのNEW Inspiron 13 7000 2-in-1ノートパソコン 4KタッチパネルはRAW現像に十分な性能を持ったパソコンと言えるでしょう。
今回のRAW現像検証ではM.2 SSDにLightroomCCのカタログデータやRAWデータを保存せず、外付けSSDを活用しました。
なので、ノートパソコン本体のM.2 SSDに保存すればさらに処理速度が早くなることが予想できます。
またLightroom Classic CCは(2019年1月の時点で)書き出し時にGPUを使わないことが判明したのは予想外でした。
Geforce1050を搭載したSurface Book 2を買うまでもなく、 Core i7-8565U内蔵のGPUで十分です。
Lightroomでかなり入念に補正や写真加工を行う方はグラフィックカード搭載モデルを選んでも良いと思いますが、簡単な色補正程度なら第8世代CPUの能力範囲内です。
またRAW現像の検証でデル Inspiron 13のメモリの使用量が70%以上になったことから、LightroomのRAW現像は最低でもメモリ16GBは欲しいところでしょう。
結論。デルの2-in-1モバイルノート Inspiron 13 7000(7386)はクリエイティブな作業にも十分耐えうるコスパの高いパソコンです。
RAW画像を扱わない方やビジネスのみで使うならもう少しスペックを落としてCore i5モデルを購入しても良いかもしれません。
以上。New Inspiron 13のレビューでした!
New Inspiron 13 7000 2-in-1 プラチナ ブラックエディション・4Kタッチパネル
第8世代インテル® Core™ i7-8565U プロセッサー
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:M.2 SSD 512GB
ビデオカード:インテルUHDグラフィックス620(CPU内蔵グラフィックス)
179,980円(税別)⇒初売17%OFF 149,383円
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