FE16-35mmF2.8GM購入した!開封&レビュー(作例あり)
SONYの最高峰広角レンズFE16-35mmF2.8GMを購入しました。
手に入れてまだひと月ぐらいで十分使いこなせていませんが、さすがGマスターと言った感じで大満足のレンズです。
このレンズの満足しているポイントと、ちょっと残念な点について、FE16-35mmF2.8GM購入しようと検討している方に私が撮影した写真を交えながらレビューしてみようと思います。
このレビューで使用したレンズ
目次
FE16-35mmF2.8GMを購入した理由
α7Ⅲ用の広角レンズとして購入しました。
広角レンズはα6500(APS-C)用のSEL1018(E 10-18mm F4 OSS)を持っていますが、SONYのフルサイズ 広角レンズは今回初めて購入します。
SEL1018もα7Ⅲで使えなくはないですが、APS-Cサイズにクロップされるのでせっかくのフルサイズセンサーを全域活用したいですからね。
SONYフルサイズの広角レンズは現在(2019年1月時点)3つの選択肢があります。
FE 12-24mm F4 G(SEL1635Z) | 220,000円(税抜) |
Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA(SEL1635Z) | 158,000円(税抜) |
FE16-35mmF2.8GM(SEL1635GM) | 295,000円(税抜) |
FE 12-24mm F4 G(SEL1635Z)はFE16-35mmF2.8GMよりもさらに広角なレンズですが、出目金レンズで保護フィルターが装着できないので不安です。
そして私の場合12mmの広角は不要、16mm広角で十分なのでまず候補から外しました。
次にカールツァイスのSEL1635Zですが、F4と暗いレンズな点が不満です。
価格はFE16-35mmF2.8GMの半額になるので、SEL1635Zに妥協するか?思い切ってSEL1635GMを購入するか?と悩みましたが、カールツァイスSEL1635Zも十分高価なので中途半端なものを買って後々買いなおすよりは最初からSEL1635GMを購入する方が安上がりだと考えました。
それに最高峰のレンズは中古価格も値崩れしにくいので、不要になれば売れば良いかなと。
SEL1635GMのスペック
焦点距離(mm) | 16-35 |
レンズ構成 | 13群16枚 |
開放絞り | F2.8 |
最小絞り | F22 |
絞り羽根 | 11枚 |
円形絞り | ○ |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
フィルター径 | 82mm |
手ブレ補正 | – |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 88.5 x 121.6 |
質量 | 680g |
楽天市場・ビックカメラ・マップカメラで購入することが多い私ですが、SEL1635GMは価格設定がさすがにどのショップも高く、ポイントを考慮に入れても価格コムのほうが安かったので結局価格コムの最安値ショップの220,300円で購入しました。
ただし金額が金額なので代引きで購入しましたよ。注文してすぐに届きました。
SEL1635GMは専用のレンズケースとストラップ、レンズフードが付属しています。
Gマスターのエンブレムがカッコイイ。
金属部品で構成されているSEL1635GMはズームリングとフォーカスリングがゴム製になっており、触り心地や高級感はCanon EF16-35mm F2.8L II USMよりも上です。
焦点距離は望遠端の35mmでレンズ全長が最短となります。
広角端の16mmでレンズが前に繰り出し、レンズ全長が約13.5cmまで伸びます。(レンズフード・レンズフィルター含まず)
フォーカスモードスイッチとGマスターエンブレム下にフォーカスホールドスイッチが備わっています。
FE 12-24mm F4 Gと比較するとレンズの盛り上がりも程ほどで82mm径のレンズフィルターを装着することが出来ます。
私は合わせてHAKUBA 82mm レンズフィルター XC-PROを購入しました。価格も安くて汚れが付きにくく、撥水加工になったレンズ保護フィルターです。
先日購入したFE24mmF2.8 GMではハクバ XC-PROの67mmを装着するとレンズフードがちょっと取り付けにくくなりましたが、SEL1635GMについては問題なくレンズフードも取り付けられました。
参考:SONY FE24mmF1.4GMを購入してわかる良い点・悪い点
レンズの長さはFE24-70mmF2.8GMと比較すると少しコンパクトです。
重量もFE24-70mmF2.8GMと比べると200g以上軽量なので、持った感じかなり軽く感じました。
α7Ⅲに装着した感じです。
私の個人的な意見ですが、FE24-70mmF2.8GMはα7Ⅲに取り付けたとき、かなり大きく重い感じがしましたが、 超広角レンズ FE 16-35mm F2.8 GMのほうはむしろちょうど良い大きさと重さだと思います。
FE 16-35mm F2.8 GMで撮影した写真
Lightroom Classic CCで編集しています。
表示速度が遅くならないよう画像はロスレス圧縮していますので、本来の画質を見たい方はリンク先のページでフルサイズ画像をご覧ください。
焦点距離:16mm 絞り:F2.8 シャッター速度:1/1600 ISO:50
焦点距離:16mm 絞り:F2.8 シャッター速度:1/1600 ISO:50
焦点距離:16mm 絞り:F6.3 シャッター速度:1/250 ISO:400
焦点距離:16mm 絞り:F4.0 シャッター速度:1/250 ISO:400
焦点距離:16mm 絞り:F5.6 シャッター速度:1/250 ISO:400
焦点距離:19mm 絞り:F5.6 シャッター速度:1/250 ISO:400
焦点距離:16mm 絞り:F5.6 シャッター速度:1/250 ISO:400
焦点距離:16mm 絞り:F4.0 シャッター速度:1/250 ISO:400
焦点距離:16mm 絞り:F4.5 シャッター速度:1/250 ISO:200
SEL1635GMの絞りの変化による画質の違いは?
SEL1635GMで絞りを少しづつ変えながら、露光量は同程度になるようにシャッター速度を変えて撮影してみました。
SEL1635GMの絞り最大開放・解像力がピークになると言われるF5.6とその間のF4.5、そして太陽光を光芒にして撮るときに使うF8.0でも撮影してみました。
SEL1635GM 絞りF2.8
焦点距離:16mm 絞り:F2.8 シャッター速度:1/250 ISO:100
SEL1635GM 絞りF4.5
焦点距離:16mm 絞り:F4.5 シャッター速度:1/125 ISO:100
SEL1635GM 絞りF5.6
焦点距離:16mm 絞り:F5.6 シャッター速度:1/60 ISO:100
SEL1635GM 絞りF8.0
Lightroomのレンズ補正有無でどれぐらい変わる?
SEL1635GMには超広角レンズに特有の歪曲や周辺光量落ちがあります。
これはカメラの補正機能と写真編集ソフトの補正機能で改善されます。
紹介した写真は全てAdobe Lightroomで編集しているので歪曲収差や周辺光量落ちは目立ちませんが、試しにLightroomのレンズ補正をオフにした写真を比較してみましょう。
Adobe Lightroom Classic CCのレンズ補正オン
焦点距離:16mm 絞り:F5.6 シャッター速度:1/250 ISO:400
周辺光量落ちはほとんど気になりません。
Adobe Lightroom Classic CCのレンズ補正オフ
Lightroomの補正をオフにすると周辺の光量落ちと歪みが分かります。
Gマスターの超広角レンズで撮影してみた感想
FE 16-35mm F2.8 GM のGoodなポイント
超広角レンズのメリットは目で見ている風景とは違うパースの写真を得られることがまず第一にあります。
被写体を決めたら次に立ち位置を決めますが、肉眼で見るのとファインダーで覗いてみたイメージがかなり違います。
例えばビルを撮影したときも被写体にかなり近い位置から撮影しているにもかかわらずビルの頂上までフレームインできるのはさすが広角端16mmの超広角レンズ!といったところです。
また広角レンズ特有の歪曲収差ですが、SEL1635GMはわずかなタル型の歪みがあると言われています。
私の個人的な感想ですがSEL1635GMの歪曲収差は「許容範囲の歪み」で、α7Ⅲに搭載されたレンズ補正とLightroomのレンズ補正でほとんど気になることはありません。
またα7Ⅲには周辺光量補正も搭載されており、フルサイズセンサー用のレンズに顕著にみられる周辺光量落ちもほとんどわからない程度です。
解像力についてはレンズ中央において文句のつけどころがありませんが、四隅に近づくにつれてちょっと甘くなる感じがあります。
ただし、F4程度まで絞ることで四隅の解像力も改善されるので大きな問題ではありません。
SEL1635GMはF5~F6あたりで解像力が最高になると言われていますが、撮影した感じF4.5あたりが一番好みの描写だと思いました。
またSEL1635GMのオートフォーカス性能はかなり精度も高くて合焦スピードも速いです。それに駆動音も目立たないので動画撮影にも使えるレンズであることは間違いありません。
FE 16-35mm F2.8 GM のちょっとイマイチと思ったこと
Gマスターレンズは全般的に重くて使いにくいという意見が多いのは私も良く耳にします。
実際FE24-70mmF2.8 GMはかなり重く、α7Ⅲのボディに装着すると重心が前に傾いてしまうことに悩まされました。
ただ、Gマスターレンズを購入する方は仕事でカメラを使う方も多いと思いますので、バッテリーグリップを装着することでバランスが取れます。
私はL型ブラケットで解消しており、FE16-35mm F2.8GMは24-70mmに比較すると200g以上軽いので重さについては大した問題にならないです。
ただし、16mmの広角端にする場合レンズが前に繰り出すのはかなり違和感を感じます。
ズーム時にレンズが前に飛び出ることに慣れてしまっているから仕方がありません。
APS-CのSEL1018も同様の構造になっていましたが、フルサイズのSEL1635GMに比べるとかなり小さなレンズなので気になりませんでした。
まあ慣れてしまえば問題ないでしょう。
FE 16-35mm F2.8 GMの総評とまとめ
SEL1635GMを購入するかどうかはF2.8という開放絞り値を頻繁に利用するかどうかが購入の決め手となりそうです。
Gマスターレンズは値段が高いので、購入を決断するのにかなり気合が必要です。
私はカールツァイスSEL1635Zとどちらを購入するのか悩みましたが、最終的にF2.8でボケ描写のある写真が撮れることや、これから星景写真を撮りたいのでSEL1635GMに決めました。
夜景や暗所でも撮影する機会があるならF値が小さいほうが断然有利ですからねえ。
超広角レンズはGマスターレンズでなくてもかなりお値段が高いものが多いので、下手に安いからと購入するよりかは「これ以上はない」というレンズを先に購入することで結果的には低コストになるのではないかなと思います。
SEL1635GMはこれから旅行にもガンガン持参して積極的に使っていこうと思います。間違いなく撮影が楽しくなるレンズですよ。
このレビューで使用したカメラとレンズ
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