失敗しないインタビュー動画の作り方

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失敗しないインタビュー動画の作り方を解説します

こんにちは。
Lead Promotion代表の奥原尚途です。

今回のテーマは「失敗しないインタビュー動画の作り方」について解説していきます。

その前になぜ今「インタビュー動画」なのか。

実は映像制作を覚えてビジネス化しようとした際に、需要が多いのがインタビュー動画です。

実際見て頂ければわかりますが、クラウドソーシング上や映像制作会社からは日々多くのインタビュー動画の案件があります。

また、あなたが個人で知り合いやお友達の映像制作を請け負う場合でも、インタビュー動画は最初の入り口として人気があることでしょう。

確かにCM動画やドキュメンタリー動画は人気があります。

ただ作り手に負担がかかる以上に、発注する側にもかなり覚悟が必要です。

その点、HPに手っ取り早く掲載できるインタビュー動画は、やはり引き合いが強いと実感しています。

(※ここでいうインタビュー動画とは、文字通り人物にインタビューした動画。

例えば

・講師や経営者、開発者などに想いや理念を語ってもらう動画
・実際に商品やイベント、セミナーに参加した受講者の声動画

などをインタビュー動画と呼んでおります)

もちろん既にインタビュー動画の制作をこなしている方にも気づき・学びがあるよう一歩踏み込んでまとめていきますので、参考にして頂ければ幸いです。

今回は、私が実際に制作した動画をもとに解説いたします。
あわせてご覧下さい。
(1:26以降をごらんください)

インタビュー動画の機材 カメラ編

まずは基礎的な機材やアングルから解説していきます。

既に何本も制作されている方は読み飛ばして頂いて構いません。

さて、インタビュー動画で使うカメラは何が良いでしょうか?

基本的にはカメラはなんでも良いのですが、オススメとしましてはやはり一眼レフカメラがよろしいかと思います。

メリットは以下の通りです。

・背景をぼかして被写体を強調する「綺麗な映像」が撮れる
・普通のビデオカメラと比べて暗いところでも綺麗な映像が撮れる

細かい点は色々とあるのですが、ビデオカメラと比べて「ぱっと見、映画のようなクオリティの高い映像が撮れる」と思って頂いて問題はないと思います。

しかもこの映像の差は「ど素人の人でも一目でわかる」レベルで違います。

今は安価にレンタルもできますので、気になった方は購入する前にレンタルしてみても良いかもしれません。

逆に一眼カメラでインタビューを撮影する際、気をつけたい点です。

・長時間撮影できない
・内蔵マイクの音声が著しく悪い

順に解説していきます。

一眼レフカメラは基本的に30分以上の撮影ができない仕様となっています。

詳細は省きますが、30分以上動画撮影できると「ビデオカメラ」扱いになり、輸出の際、関税が変わってくるためです。(※追記アリ)

(※カメラ本体をHDMIでモニターSSDに繋いでそこに直接録画を行えば30分以上録画は可能です。また、GH4など一部の一眼レフカメラは最初から30分の縛りはありません)

インタビューは30分程度の一回、休憩を挟めば問題はありませんし、慣れれば30分でインタビューを撮り終えることも可能です。

ただ話が盛り上がって気づけば30分超えていた・・とならないよう気をつけましょう。

追記

関税の規制が緩和され、これからは多くのデジカメが30分の規制なく動画撮影が出来るようになりました。

参考:デジカメの録画時間30分制限、解除おめでとう|GIZMODO

ハードルはさらに下がりましたね。

インタビュー動画の機材 マイク編

続いてマイクです。

一眼カメラの内蔵マイクは明らかに音が悪いと断言いたします。

これも画質同様、ど素人の方が見ても「明らかに音が悪い」ことがわかってしまいます。

さて突然ですが、質問です。

「画質」と「音質」はどちらかが重要でしょうか?

色々な立場があり、本当に賛否両論あるかと思いますが、私の答えは「音質」です。

しかも断然。

画質ももちろん重要なのですが、

・画質は比べないと素人にはそこまでわからない
・画質のせいで離脱したり、集中力がきれるということは少ない

からです。

(※離脱とはユーザーがサイトの外、ここではYouTubeから離れてしまうことを指します。Googleアナリティクスなどアクセス解析でよく使用します)

もちろん十年前のようなカメラ画質だとさすがに厳しいでしょう。

ですが最近のカメラであればどれも十分綺麗です。

さらに事実私は、960×540の解像度で編集を行っていました。

HD画質に全く及ばない低画質でしたが、誰も気づきませんでした。

しかし音質は違います。

よくセミナー映像や、インタビュー動画で内蔵マイクを使い、小さくて何を話しているかよくわからない動画があります。

これは聞き手にとって相当なストレスになります。

よほど見る理由がない限り、離脱されるでしょう。

ここは多少予算をかけてでも外部マイクを用意するのが良いかと思います。

外部マイクは、ピンマイクとガンマイクがあります。

セミナーなども撮影するのであればピンマイクは1セットあると良いですね。

価格は送信機と受信機で6万円程度で購入できるかと思います。

ガンマイクは本当にピンキリですが、3~4万円程度で購入できます。

おすすめはゼンハイザーのMKE600というガンマイクです。

以下のサイトは一眼レフに様々なガンマイクを取り付けて、音の違いをyoutubeにアップしているサイトです。参考にしてみてください。

関連情報:カメラマンのための動画撮影 マイク特集【中級編】|銀一

インタビュー動画の機材 レンズ編

続いて画角・アングルを解説いたします。

一眼カメラはカメラ本体とレンズの組み合わせで自由に撮影シーンを楽しむことが可能です。

基本的にはもちろんどのレンズで撮影しても良いのですが、まず私の結論をお伝えしたいと思います。

「広角単焦点レンズ、ウエストショット(腰から上)でインタビュー動画を撮影する」

以下、その理由です。

まず私が普段仕様しているレンズは28mmのF2.0です。

単焦点レンズは簡単に言えば、「明るく、画質がよく、ボケが強い」というのが魅力です。

ではなぜ、広角レンズなのか。

それは1カメで2カメのような編集ができるからです。

文章だけだとわかりづらいので実際にみていただきましょう。


見本動画の該当部分は1:26~からです。

これはカメラ1台で撮影されたものです。

いかがでしょうか。

2枚目は机が画面に映っていないですね。

よく見ると人物が拡大されているのがわかるかと思います。

これは広角で撮影したものを編集で拡大する擬似2カメ編集です。

広角レンズはこの変化を起こしやすく、ギャップをだしやすいので、私は好んで使います。

ちなみに一般的には、「全体を撮影するカメラ」と「寄りで撮影するカメラ」の2カメで撮影することが多いかと思います。

ただ何度か解説している通り、

・編集が手間であること
・素人には擬似2カメ編集でもわからない

ため私は2カメ撮影を行いません。

以上のように広角レンズを使えばより効果的に擬似2カメ編集が可能です。

1:26からはずっと擬似2カメ編集を行っているので是非、どのように見えるかご自身の目で確認してみてください。

それ以外で気をつけたいこと

撮影の際に、

・静かな場所で
・人の出入りがないように

などは気をつけられると思いますが、意外と見落としがちなのが「窓の有無、そして日の入り方」です。

インタビュー中に明るさがどんどん変わると、当然カメラの設定も変えなくてはいけません。

午前中であればそこまで日の当たり方は変わらないかと思いますが、冬の午後から夕方などは一気に暗くなります。

一眼カメラは設定を細かく変更できる分、設定がシビアです。

特に最初のうちはインタビュー中にカメラ設定を変えることのないように気をつけましょう。

Point インタビュー動画は「質問が全て」

以上が基礎的な解説となります。
そしてここからが本題です。

稼げるクリエイターを目指すのであれば、是非ここからの内容を大切にして下さい。

まず最初に。

インタビュー動画は質問が全てです。

繰り返します。
あなたの仕事は綺麗に撮影をすることではありません。

あなたの「質問」によって「主人公」や「受講生」の本音、そしてキャッチーなキーワードを「引き出す」ことが仕事です。

ただ漠然とカメラの前で喋らせるだけでは、どんなに長時間カメラをまわしてもインパクトのあるキーワードは撮影できないでしょう。

・徹底的に計算して、むりやり「喋らせる」
・訴求点から逆算して質問をぶつける。

ここが最も重要なポイントです。

繰り返しますがどれだけ「引き出す」ことができるか。

ここがクリエイターとしての一番のキャッシュポイントだと理解してください。

それでは順番にインタビューの手順を解説していきます。

インタビューの注意点

1.必ずインタビュアーを用意する

インタビュー動画はカメラ目線で語る動画ではありません。

インタビュアーに向かって話して頂くことになります。

私は普段一通りカメラの設定が終われば、そのまま横に座ってインタビュアーになります。

設定は一度決めればそんなに凝視する必要がありませんので、一人でも十分こなせます。

そして絶対インタビュアーに守っていただきたいポイントがあります。

それは「相槌をうたずに、リアクションすること」です。

「なるほど」「はい」などのインタビュアーのリアクションはインタビュー動画に一切不要です。

耳障りなので基本声はださないように心がけましょう。

といっても、ノーリアクションでは話しづらいものです。

そこで「笑顔でゆっくりうなずく」

是非、これを積極的におこなってください。

一言も声をださずに聞き上手になれるはずです。

2.最初から本題に入らないこと

実際の対人コミュニケーションでは当たり前に言われていることですね。

営業や接客、セミナーをやられている方なら想像に難くないでしょう。

いわゆるアイスブレイクというものです。

カメラの前で話すのは誰でも緊張するもの。その緊張をとくために

「普段、こういったカメラの前で話されたりしますか?」

「今日はどちらからいらっしゃったんですか?」

など何でも良いので雑談をふってあげましょう。

この時に注意しておきたいのが次のポイントです。

3.最初からカメラの録画をしておく

雑談の時点で録画はしておいて下さい。

「はい、それではここから録画します」と言ってしまうと、せっかくほぐれた空気がまた緊張してしまいます。

理想的なのは雑談からシームレスに本題にうつっていけることですね。

キャッチーな言葉を引き出すインタビューテクニック

4.訴求点から逆算した質問をおこなう

これは少しわかりづらいので丁寧に解説いたします。

まず、やってはいけないのが「特に質問の準備をしないまま撮影する」ことです。

例えばイベントやセミナーにでてる受講生の声、感想を撮影する場合。

NG例

「今日の感想を教えてください」

「今日来てみて良かったですか?」

基本、上記の質問を投げかけて使える答えは返ってきません。

女性は比較的上記の質問でも長めに話してくれますが、男性は一言で終わります。

まず重要なのは、「質問の意図を明確にすること」です。

この質問でどういったキーワードを答えて欲しいのか。

もちろんそのためには冒頭に挙げた「訴求点を明確」にしなくてはいけません。

例えば、そのセミナーの特徴や訴求点が

・次の日からすぐに使える実践型講座
・座学だけではなく楽しみながら学ぶワークショップ型

であれば、例えば質問はこのようになります。

「今日学んだことで明日から使おうと思っていることを一つ挙げてください」

「いわゆる通常のセミナー進行ではなく、盛り上がっているように見えましたが、実際に受けてみていかがでしたでしょうか」

あくまで一例です。
もちろん実際には、この質問を起点としてどんどん深堀していくことになるでしょう。

大切なのはインタビュアーがきちんと訴求点を理解しているかどうか。

そしてその訴求点にリンクした質問をなげかけているかどうか。

繰り返しになりますが、ここが一番大切なポイントです。

その一方で

「特に訴求点とかはない、イベントの楽しい感じをインタビューしてほしい」

という場合もないわけではありません。
その場合は次のポイントになります。

5.質問の引き出しを多くもつ

手っ取り早くインパクトのある答えが欲しいのなら、この質問です。

「◯◯さんを何かモノに例えるならなんでしょうか?」

もちろんいきなりこの質問をぶつけても答えは返ってきません。

人物やイベントのキーワードを丁寧に整理することが大切です。

「なるほど、◯◯や◯◯といったキーワードの印象をお持ちなんですね。

ではそれを踏まえてモノに例えるなら何になりますでしょうか?」

これだけでも少し感じ方が違うかと思います。

このテクニックで引き出したのがこのコメントです。

F1レーサーみたいなものですよ

他にも、いろいろな引き出し方があります。

NG「このイベントはいかがでしたか?」
OK「このイベントをご友人に紹介するならどんな表現になりますか?」

同じ内容の質問ですが、答え方は全く異なるものになります。

是非、ご自身でも色々な質問を試して「引き出して」みてください。

良いインタビュー動画かどうか、それは良い質問かどうかです。

以上、色々なポイントを見てきましたがいかがでしたでしょうか。

補足ですが、よくあらかじめ用意した質問を次々と投げかけるだけのインタビュー動画を見かけますが、あまりよくありません。

質問した答えに対してどんどん突っ込んでいくことで初めて、非常に深い言葉だったり本音だったりを引き出せます。

カメラ・マイク設定など映像のテクニックはもちろん、インタビューテクニックを重視してトライしてみてください。

私のコンテンツでよく語っていますが、大切なのは「土俵をずらすこと」です。

映像制作を始めたばかりの方は、映像美で勝つことは困難でしょう。

それであれば、映像会社があまり注力していない

「質問力」

ここに注力すべきです。

あなたが素晴らしいインタビュー動画を制作することを楽しみにしています。

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