ドローンの操縦者が把握しておかなければならないもっとも重要なことがドローンの最大飛行距離や最高高度です。
特に正式な許可を得て撮影を行うときは使用するドローンの性能を熟知しておく必要があります。
Phantom 3は空撮業務で使用されるドローンで、その最高高度はスペック上6000メートルとなっています。
しかし航空法の厳しい規制や送信機と交信できる距離に制限があり、実際の飛行距離はもっと低くなります。
ここではPhantom 3の最高高度や、法律・規制に準じた高度上限を設定する方法を解説します。
DJI ドローン PHANTOM 3 STANDARD
この動画ではPhantom 3を上限250mまで上昇させるテスト飛行をしています。
Phantom 3を高度250まで上昇させた状態の映像が確認できるのでぜひ見てみましょう。
Phantom 3は実際にどのぐらいの高さまで飛ばせるか?
まずPhantom 3は操縦者と交信できる距離が500メートルから2キロメートルですから、6000メートルまで飛ばすのは現実的ではないでしょう。
一方、日本国内では普通の飛行では法律により地表から150メートルまでの高さ制限があります。
(空港周辺・人口集中地区を除く、許可を受けた場合の飛行は150m以上の高さも飛行できます)
参考:無人航空機の飛行の許可が必要となる空域について|国土交通省
それでは法律等の制限を受けない環境での飛行で、どれだけ高くまで飛ぶのでしょうか。
これはPhantom 3自身の制限により500メートル前後となります。
Phantom 3の最高高度は6000メートルですから、山や高原で飛ばしても問題はありません。
日本の場合は3000メートルの山がいいところですから、富士山の山頂でも飛行制限がなく、気象条件が良ければ飛ばせるでしょう。
例えば1000メートル級の山は比較的登りやすいですから、そこでPhantom 3を飛ばすのは簡単です。
ただし、山の上は風の吹き方が強かったり不安定なことが多いですから、操縦に慣れてからにした方が良いでしょう。
それから飛行制限の有無も調べるのも忘れてはいけません。
飛行時の高度が制限されているのは、航空機との接触を避けるためなどと言われています。
もし、法律で定められた150メートルの制限を超えますと、50万円以下の罰金刑だと言われています。
参考:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール|国土交通省
ネットで話題に上がった事故・違反について調べてみると、20万円前後の罰金となることが多いようです。
ただし前科一犯がつきますので、将来的にドローンをビジネスとして取り組もうと思っている場合には致命的な損失となるのは間違いありません。
DJI GOの最高高度設定
Phantom 3は送信機とDJI GOアプリをインストールしたスマホ・タブレットで操縦します。
DJI GOにはPhantom3の最高高度設定をすることができます。
やり方は一般設定⇒機体のマーク(ドローンのアイコン)をタップして「最大飛行高度を設定します」をタップします。
20m~500mまで設定することができるので、誤った操作で法律違反をする恐れもなくなります。
くれぐれも法律を順守してドローン飛行を楽しみましょう。
DJI ドローン PHANTOM 3 STANDARD