熱や勢いを収録し、数字を稼ぐノウハウ動画のコツ

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こんにちは。
Lead Promotion代表の奥原尚途です。

今回のテーマは
「講師の熱と勢いを収録し、再生数を稼ぐノウハウ動画のコツ」
を解説していきます。

以前解説したノウハウ動画の基礎を、さらに一歩踏み込んだ解説記事です。

合わせてオススメ⇒0から始めるノウハウ動画の作り方を解説

動画のタイトルやサムネイル以外に再生数やチャンネル登録者数を決めるもの。

それは講師の熱や勢いです。

なぜ熱や勢いが重要なのかはもちろん、どうやったらこの要素を動画に盛り込むことができるかを解説していきたいと思います。

編集の仕方だけでなく、撮影時のディレクション方法もシェアいたしますので是非参考にしてみてください。

以下、参考動画です。

綺麗に作るな、汚く作れ

まず結論から申し上げていきましょう。

「自己紹介やオープニングなど入れず、再生した瞬間に本題に入る」

これがポイントです。どういうことか。順に解説していきましょう。

まず割とやってしまいがちなのが、

・長々と10秒ほど自己紹介や動画のタイトルを復唱する
・再生した瞬間、凝ったオープニング映像を見せられる

いずれもよくあるノウハウ動画ですし、実際私もよくやっていました。
(今でも意図的にやることはありますが)

是非、「思い当たることがある」もしくは「やる予定」なのであれば次の言葉を頭の片隅にいれておいてください。

誰からも興味がない・見てもらえない前提で動画を制作すべき

私はいつもこれを念頭に入れて動画を制作しています。特にスマホの普及やアプリの機能により、現代人の時間感覚が加速しているのは言うまでもありません。

現代人は常に時間に追われてて、等しく皆忙しい。

動画なんてじっくりみてもらえません。

その状況下でオープニングや自己紹介ほど無意味なものはありません。

YouTubeにアクセスしてきた視聴者は「コンテンツや情報を探しにきた」のであって「講師のプロフィール」は基本興味がないのです。

ザッピングできる地上波のTV番組はせいぜい10CHですが、YouTubeは無限です。

自分にとって無益な動画だと判断された瞬間に、他の関連動画にアクセスされるでしょう。

いかに「他の関連動画に飛ぶ前に、自分の動画をみてもらう」か。

そのために自己紹介やオープニング映像など徹底的に無駄を省き、思わず見たくなる美味しいコンテンツ・本題から入るべきです。

余談ですが、アートディレクターの佐藤可士和さんが2006年のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演された時に、同じことを指摘されています。

「本当に広告は基本見てもらえないと思っている」

業界は違いますが、意識や脳を「こじあけて」でも見せる姿勢は同じだと考えます。

しかしながら

「私が見ている人気ノウハウ動画にはオープニングや自己紹介があるよ?」

という反論もあるかと思います。

それはその講師の実力やキャラクターに人気があるのであって、オープニングや自己紹介のおかげで人気になったのではないということです。

もちろん、インパクトのあるキャッチコピーや自己紹介は人を惹きつけますし、美麗なオープニング映像は講師のブランディングの一助になるでしょう。

でも、これらは再生数やチャンネル数を稼いでから・・・で良いのです。

コンテンツが良ければ数字は稼げますが、自己紹介やオープニングで稼ぐことはできません。

(もちろん芸能人、著名人をプロデュースしているなどのキャッチーな実績があれば、それ自体がつかみになります。その場合は自己紹介をすべきです。)

話を戻しましょう。

冒頭のタイトル「綺麗に作るな、汚く作れ」とはどういう意味か。

それはオープニングや自己紹介で「始まりや終わりを意識せずに、中途半端なところから始まりブツ切りで終われ」という意味です。

私がプロモーションしている講師の作例を見て頂きたいのですが、「突然始まって突然終わっている」かと思います。

これが私の表現する「汚く作る」ということです。

ザッピングするユーザーを捕まえろ

さて、汚く作る理由として「無駄を省く」というのはおわかり頂けたかと思いますが、もう一つ重要な理由があります。

それは直前の動画の熱に負けないように、動画の冒頭からトップギアにする必要があるためです。

もう少し捕捉をいたしましょう。

YouTubeの視聴者は関連動画でどんどんザッピングして動画を視聴する傾向があります。

例えば何かGoogleで検索する場合は、上位の記事を上から順番にアクセスしていくのが一般的でしょう。

それに対してYouTubeで検索する場合は横の動きです。

「カメラレビュー動画を探しにきたら30分後には猫の動画を見ていた」などですね。

「気がついたら関連動画でどんどん他の動画に飛んでいた」というのが珍しくありません。

関連動画機能により、他の動画コンテンツの途中で自分の動画に飛んでくることがあるわけです。

そのような視聴者を逃さないためにも、再生した瞬間からコンテンツ的にトップギアになっている必要があります。

TV番組を想像して頂きたいのですが、あなたが「つまらないな」と思ってチャンネルを変えた時に任意の番組が「CM」であればまたチャンネルを変えるでしょう。

CMでないにしても面白くなさそうであればチャンネルを変える、説明するまでもないことです。

ニュース番組ひとつとっても、まず黒煙のあがる火事の映像を映し出し、興味喚起させてから「◯◯区で火事がありました、現場から中継です」と展開します。

また、画面上部には放送中の内容をコンパクトに表示し、番組名やコーナー名もわかりやすく伝える。

このサイドテロップにより、「どのタイミングで視聴者が見ても内容がわかる」ように工夫をしてるといえるでしょう。

YouTubeのノウハウ動画も番組と同じです。

どの動画から、どのタイミングでアクセスしても一瞬で興味をもってもらえるように工夫すべきです。

繰り返しになりますが、大切なのはクリエイターの自己満足で綺麗につくるのではない、汚くつくるということです。

では、実際にどのようにして撮影・編集していくのか。詳しくみていきましょう。

「汚く作る」撮影方法とは?


撮影時のディレクションですが、いきなり

「自己紹介なしで!トップギアで本題から話し始めてください!」

と講師に伝えたところで実行できるわけがありません。

編集でバッサリカットすれば良いので

「こんにちは、〇〇です(講師名)から始めましょう。可能な限りテンションを高めて、普段よりも勢いよく話してみてください」

と伝えるようにしています。

「勢い」というワードをだしましたが、これも重要な要素です。

理由は

・普段のセミナーよりも動画収録は観客や受講者がいないため喋りにくい
・オーバーなくらいに勢いをつけないと動画としてみた時に伝わらない

という二点があります。

余談ですが、私がプロデュースしている講師や経営者の方が地上波のTV収録で皆同じことを口にします。

それは「収録現場はTVで見ているよりも芸人さんたちの熱や勢いがすごい」ということです。
それだけの熱量で話さないと視聴者に伝わらないのはどのジャンルでも同じなのでしょう。

話を戻しましょう。

テンションを高め、熱や勢いをだしてもらうために私は現場で常にBGMをかけています。

やはり無音よりもBGMをかけていた方が講師のテンションをひっぱることができます。
私自身も少しテンション高めに話しかけるなど、常に収録にあわせてディレクション方法も変えていきます。

「汚く作る」編集方法とは?


その次は編集です。

個人差があるのでなんとも言えませんが、一般的には話し始めて30秒後くらいにはだんだんテンションがあがってきます。

なので収録開始から20~30秒くらいをバッサリカットすると内容的にもテンション的にも美味しいところからのスタートになります。

もちろん文脈上意味がわからないところからのスタートは避けなくてはいけません。

極限までカットしつつ再生した瞬間から聞き始めて、内容がわかるようにしましょう。

それ以外に気をつけたい編集のポイントは3つあります。

・できるだけフルで字幕をつける
・重要な箇所はクロップで拡大して擬似2カメ編集を行う
・終わりもバッサリ、ブツ切りで終わらせる

順に解説していきましょう。
字幕のメリットは、より話しに集中させ、より理解させるためです。

音声だけで話の内容を理解しようとするとかなりの集中力が必要です。

繰り返しになりますが見ている人は

「動画に興味のない、集中しようとしていない」

人達です。

可能な限り集中していない人たちに話を理解してもらう必要があります。

テレビ番組でテロップや字幕が多用されていることからも、この重要性は理解いただけるかと思います。

少し話が逸れますが私が以前、こんな実験を行いました。

動画に慣れていない講師の字幕を、話している内容とは違う要約した字幕をつけてアップしたことがあります。

結果は不一致を指摘されるどころか、誰一人として気づきませんでしたし、わかりやすいと評判でした。

視覚は聴覚よりも優先されますし、集中して見ていない何よりの証拠なのでしょう。

そしてクロップでの擬似2カメ編集は、画面に変化をつけ視聴者を飽きさせないメリットがあります。

大事なポイントの際にクロップ拡大することにより、重要なポイントをより訴求することが可能です。

疑似2カメ編集についてはコチラで解説⇒失敗しないインタビュー動画の作り方

ただノウハウ動画においてはあまり多用しすぎないようにいたしましょう。

プロモーションにおけるインタビュー動画などでは、インパクト重視のため数秒おきにカメラを切り替えても違和感はありません。

ただセミナーやノウハウで数秒おきに切り替えられると画面が忙しなくなり中身が全く頭に入ってきません。

頻度はケースバイケースなので難しいですが20秒程度に一回・・・くらいで良いように思います。

最後の「終わりをバッサリ」と聞くと色々と反論があるかと思いますが、数百本試してみてこのパターンが一番反応がありました。

ディゾルブやホワイトアウトなど何もなく急に終わるので印象に残るのでしょう。

ただ前提として「美味しいところ」や「問いに対するアンサー」は全て解説していないといけません。

解説中にバッサリ切って「続きはメルマガで」などはもちろんNGです。

全て解説しきった上でエンディングもなくバッサリ切る。

重要なのはインパクトを与え印象に残し、「もっと聞きたい」という欲望を刺激することです。

熱や勢いを収録し、数字を稼ぐノウハウ動画のコツ まとめ

以上、色々なポイントを見てきましたがいかがでしたでしょうか。

・オープニングをつけなくてはいけない
・自己紹介しないといけない
・エンディングを作らないといけない

こうした色々な暗黙の了解や常識をあえて否定して解説いたしました。

もちろん私が解説したことが唯一の正解だと言うつもりもありません。

こうした常識とされているものに疑問を投げかけ、常にテストマーケティングしていく姿勢が重要だと思っております。

それでは皆さまが素晴らしいノウハウ動画を制作することを楽しみにしています。

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