こんにちは。
Lead Promotion代表の奥原尚途です。
今回のテーマは「実績0から映像制作をビジネス化する」です。
私は四年前からクリエイター養成をやっていますが、一番多く頂く悩みは
「個人で映像制作を受注するプロセスがさっぱりわからない」
これに尽きます。
これを読んでいるあなたももしかしたら同じ悩みを抱えているかもしれません。
もしくは「良い作品を作っていればそのうち声がかかる」と漠然と思っていらっしゃるかもしれません。
「良い作品だから売れる」
これは幻想です。
誤解を恐れずに言えば、ことビジネス化に関して作品のクオリティはさほど重要ではありません。
ど素人でもクオリティが低くてもビジネス化は十分可能です。
ビジネス化するにあたって大別すると二つのポイントがあります。
・自分の土俵で映像制作を提案すること
・無料モニターからポートフォリオを作り、企業やエージェントに売り込む
今回は、映像制作のテクニックではなくビジネス化までを解説していきます。
自分の土俵で映像制作を提案する
私は2010年に0から独学で映像を勉強して3ヶ月後にビジネス化に成功しました。
その時の受注額は20万円です。
しかも北海道は札幌市。
東京とは違い、地方は個人も企業も予算がありません。しかも保守的。
ではなぜ、いきなり映像制作が受注できたのか。
それは自分の土俵で映像を提案したからです。
どういうことか詳しく説明していきましょう。
2018年現在、映像制作の単価は当時よりも下がっておりますが、2010年当時でも15万~20万程度で請け負うプロの映像制作会社は多くありました。
どんな映像制作会社であっても、当時の私よりは実績も機材も知識も豊富。
まともにぶつかって勝てるわけはありません。
ではどうするか。
その答えが「土俵をずらす」です。
私は大学卒業後、一貫して新卒採用のコンサルタントをしておりました。
そこで映像制作という入り口ではなく、コンサルという自分の得意な入り口で入り込んだのです。
どういうことか。
映像の知識や機材、実績では負けますが、採用のコンサルティング力では私の方が有利です。
つまり「映像制作」単体の武器で挑むのではなく、
「映像制作」×「採用コンサル」という形で掛け合わせる。
コンサルタントである自分が映像を制作して御社の問題点を解決する
このように提案しました。
この見せ方をすると、単純に映像制作会社で比較されません。
これが「土俵をずらす」ということです。
私が使っていた当時の機材は、、
とはいえ、いくらクオリティが低いといってもそこそこの機材を使っていたのでは?という質問も多いのでお答えします。
当時は6万円の家庭用カメラとimovie(無料動画編集ソフト)を使って制作していました。
あともうひとつ。これまた無料のkeynote。
本当にこれだけで映像制作を行っていました。
私の記憶では2012年頃までこの機材で映像制作を行っていました。
2011年に一本で100万円のドキュメンタリーを受注しましたが、この機材です。
機材や映像クオリティと「仕事がとれること」は全くの別物です。
でも自分はコンサルの経験がないし、、
「土俵をずらす」という話をすると機材の次にこの質問がきます。
「奥原さんはコンサルタントだったから土俵をずらせたのでしょう?」
いいえ、違います。
誰でも土俵をずらすことは可能です。
例えば私が養成した生徒さんの中に治療家の方がいらっしゃいました。
その方は、映像で収益をあげるというよりは、集客のために自社で映像を内製化するために私の元で学んでいました。
その方がどうなったか。
「映像が作れる治療家」ということでヒーラーや治療家から映像制作の依頼が入るようになりました。
さらには「治療業界専門の映像制作会社から講師の依頼」まで出来しました。
私の生徒さんはカメラを触ったことのないど素人の方です。
それが映像制作会社から講師の依頼を頂く。
もちろん私が養成しているので作品につかみや引き込む仕掛けはあるのですが、評価されたのはこれではありません。
「治療家の悩みは治療家が一番よくわかる」
飲食でも美容でもスポーツでもどの業界でもそうでしょう。
自分のやってきたこと、好きなことや得意なことと映像をかけあわせることがもっとも大切なことです。
ポートフォリオをつくり、売り込む
次にもう少し具体的な売り込み方を解説していきましょう。
個人が映像をビジネスにするには
1.直接、企業に映像を売りこむ
2.知り合いや友達の映像を制作する
3.クラウドソーシングに登録する
4.映像制作会社にクリエイターとして登録する
など色々とあるかと思います。
一番良いのは前述した通り「土俵をずらして」直接企業に売り込むことです。
ただ営業をしたことがない方にとっては、ハードルが高いですし、アポイントの取り方もわからないでしょう。
2番目や3番目は比較的難易度が低いかと思います。
ただ共通して言えるのは、あまり高額な金額にはならずお小遣い程度で終わることが多いという点でしょうか。
4番目は3番と似ていますが、20万円以上の単価も多いのでオススメです。
例えば、collet、PROOX などがそれに該当いたします。
関連情報:collet
関連情報:PROOX
オススメとしては、4番を行いながら将来的に1番ができるようにする
ですね。
そこで全てに共通する最も重要なことは作品事例・実績をもつことです。
自分の作品がないと売り込む難易度が格段に高くなってしまいます。
それでは実績の作り方を見ていきましょう。
まずは知り合いや友達で何本か実績を作りましょう。
ビジネスとして提案すると難易度があがるので制作費は「無料」で構いません。
集客や拡販において動画の重要性の認知度は上がってますから、おそらくリレーションがしっかりしていれば快諾してくれるでしょう。
可能であれば、自分の得意な業界が望ましいですね。
動画の種類は何でも構いませんが、制作依頼の実態として「インタビュー動画」は非常に多く見受けられます。
プロモーション動画以外に、インタビュー動画は少なくても一本は必ず実績としておさえておきましょう。
まずは知り合いやお友達にインタビュー含めた動画を何本かつくらせてもらう。
遠回りに見えますが、まずはこの実績作りが一番の近道です。
実際にクリエイター登録してみるとわかるのですが、必ずポートフォリオ(作品例)を求められます。
映像制作会社に登録すればすぐに仕事をまわしてもらえるものではありません。
とにかく実績・作品を作ることが最優先です。
実際に私も映像制作会社に登録してみました
私は今まで映像制作会社に登録をしたことがありませんでしたが本コンテンツを執筆するにあたって、登録調査を行いました。
結論から報告いたしますと、書類選考、面接を経てある映像制作会社と業務提携いたしました。
見落としがちなポイントもあるかと思いますので、その過程とポイントをシェアいたします。
1、まずはWEBのフォームから登録し、書類選考
ここでは
・自身のプロフィール
・自身のHPや作品事例
・自身が所持している映像機材、制作環境
が求められます。
プロフィールは就職活動でいうところの自己PRに該当します。
やはり具体性や数字を交えてアピールできると良いでしょう。
書類選考を行い2~3週間で結果が返ってくるようです。
私の場合は10日ほどでメールが届きました。
2、制作マネージャーと面談
書類選考に合格すると実際にマネージャーやディレクターとの面談になります。
スカイプやzoomなどのオンラインの会社もあるようですが、私は直接面談をいたしました。
面接のような厳しい雰囲気ではありません。
複数人のプロデューサーからの質問に答える形です。
実際にされた質問は
・この作品はどのくらいの期間で制作したのか
・この作品にどのように関わったのか
・今後やっていきたい、または制作していきたい映像は
・なぜ弊社にクリエイター登録しようと思ったのか
基本的には自分の実績に対して質問されるので、困ることはないかと思います。
一点意外だったのは、「志望動機」ですね。
転職と違い、「どこでも良かった」が正直なところでしょう。
幸い、その会社のプレスリリース内容と私の得意、かつやりたいことが合致していたため、うまく答えられました。
お互いに方向性がある程度合致しましたのでその場で秘密保持契約書を交わして面談は終了いたしました。
以上が、登録からの流れです。
実際に面談を受ける際には、このあたりの準備をしておくと良いでしょう。
以上、2つのポイントを解説してきました。
まず大切なのは自分の土俵で戦うこと。
自分の作品に付加価値をつけ、映像制作会社と比較されないようにするためです。
そして、無理やり実績(作品)をつくること。
無料でも構いません。
インタビュー動画を中心にとにかく作品をつくること。
その作品をもとに
・映像制作会社に登録する
・企業に売り込む
・知り合いに売り込む
何でも構いません。
自分の作品集ができれば、提案の難易度は格段に下がります。
まずはこの二つのポイントをおさえて、どのような業界のどのような作品を作るか考えることをオススメいたします。
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